泳ぐ夢 おぼれる夢

朗読会も無事に終わりました。
来てくださったみなさん、ありがとうございました。通崎睦美さんの構成と音楽でほんとうにすばらしいライブになりました。感謝です。

京都から滋賀へと出張し、ゆうべ四日ぶりに帰宅しました。
明日から尾瀬です。

ゆうべ、夢を見た。
ものすごくたくさんの夢を見たのだけれど、そのうちの一つの夢が、溺れそうになっている娘と私……という夢だった。海にいる。堤防のところにつかまって私と、裸の娘がいる。大きな波がざぶんと寄せて、娘が波にさらわれそうになる。最初は必死でつかまえた。逃げようとする。するとまた波が来て、今度はとうとう娘が波に連れて行かれた。やばい、と思う。娘がぶくぶくと海底に沈んで行く映像が浮かぶ。だめだ。私は泳げない。この荒れた海で娘をつかまえて泳ぐことができない。無理、そう思った瞬間に目が醒めた。かなりリアルな夢だった。
ああ。怖かった……と思った。
そして、次の瞬間、なんだよ、夢なら泳げるじゃないか、と思った。夢ならなんでもありなのに、なんで泳げない無理、なんて思ったんだろうバカみたい。泳げばいいじゃん、すいすいと。
そう思ったらほんとうに腹が立ってきて、もう一度寝て、同じ夢を見ることにした。
そしたらちゃんと見て、夢のなかでイルカのように泳いで娘といっしょにすいすい水中遊泳していた。ほら、夢ならなんだってできるんじゃん。
そう思っている夢で、これって夢なんだろうか?

また目が覚めて、夢ならなんでもできると思ったら、ほんとうに海を自由に泳いでいて、そういうもんなんだな……と、妙に感心したのだった。
by flammableskirt | 2008-10-06 11:39

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