仙台への旅

原子力問題のフォーラムに出るため、仙台へ。

29日に仙台に前日入りして、午後に山田スイッチさんと合流。
ホテルで菅井さんと待ち合わせして、仙台郊外にある中間産廃処理施設の見学に行く。
そこで笹川さんから、産廃処理問題についてレクチャーを受ける。

原子力の研究者だった菅井さんとの出会いは、1999年、東海村の事故の時だ。くわしくは私の本「寄る辺なき時代の希望」(春秋社)に書いてある。ちなみにこの本は、自分としてはかなり好きな本なのだが、テーマが「原発」「水俣」「べてるの家」「高齢者福祉」とデカく、しかもそれに関する専門書というわけでもないため、ぜんぜん売れない。藤原新也さんには「どうしようもない社会問題に対して和解を試み続けるこの作者は不憫だ」とまで言われた……。興味があったら読んでください。

菅井さんといろいろお話をして、ホテルに戻る。10年経っても変らない菅井さんの研究者としての誠実さに被爆する。
その夜もまた妙な悪夢を見て、寝れない。

翌日はフォーラムで、1時から5時半までの長丁場。ずーっと原子力の話を聞く。高レベル廃棄物の処理問題。1000年管理してやっと安全になるという代物。自分の常識を越えた時間スケールにだんだん感覚が麻痺してくる。自然科学的な思考はこれに慣れなければいけないのか。千年を視野に生きる術を学ぶいい機会でもあった。

終わってから、スイッチさん、木村君、杉本さん、川尻さんといっしょに仙台のおでん屋で感想会。……ってほど真面目なものではないが、フォーラムに参加して感じたことを言い合う。北村先生の存在に皆が心を動かされている。情熱というのは伝わるものだ。それにしても、みんな忙しい日常生活の合間に、よくも仙台まで来たものだ。これもまた非日常なので楽しもう。

部屋に戻って、身体が凝って痛くて寝れない。12時過ぎにマッサージの人の頼む。もんでもらったらなんとか眠れたが、明け方、またすごく怖い夢にうなされて起きる。内容は忘れてしまったが、今回は死んだ母がめずらしく登場していた。

新幹線に乗るも、身体が凝っていてカチンカチンで、辛くてたまらない。これはなんだろうか。いろいろなことと関わっているが、ここまで疲れることは珍しい。放射能やゴミの問題というのは私の身体が無意識にこわばるほど深刻なのだろうか。よほど、これらの問題の奥に恐るべき強固な岩盤があって、解決をはばんでいるのだろうかと思えてくる。身体が石のようだ。医療問題でも、こんなに身体反応の出ることはないのだ。

あまりにも身体がこわばって苦しいので、エサレンマッサージの岩本さんに電話して助けを求める。そうしたら、偶然にアメリカからネイサンというエサレンのマスターが来日していて彼に施術してもらう。おかげでゆうべは眠れた。ネイサンのことはまたあとで書くとします。

とにかく、この仙台での二日間の身体の固さは異様で、自分でも何が起きたのか判断に困る。取材したテーマに対して身体反応が起きていることは確かだが、ひどすぎる。私にはまだ関わるのがとうてい無理、ということなんだろうか。
by flammableskirt | 2008-09-01 11:47

作家 田口ランディの新刊・イベント情報・近況をお知らせします。 


by flammableskirt
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31