ハヤチネウスユキソウ

これがハヤチネウスユキソウです。
早池峰山の固有種。うっすらと雪をかぶったような白い綿毛におおわれているところから、この愛らしい名前がつきました。ほら、ほんとうに薄雪がつもったみたい！すてきでしょう。


早池峰で撮った写真は、これ一枚。
ほんとうに写真は撮らない。めったに撮らない。カメラをもっていっても、けっきょく撮らない。
撮るという行為が後ろめたいような気がして、なかなかカメラを向けることができない。
でも、花はいいな。花ならいくらでも近寄って撮れる。
……なんだけど、たいがい、目で見たよりも写真は美しくない。
体験したものと写真のギャップがありすぎて、がっかりするので、けっきょく写真は撮らないで終わってしまうのだった。

もどってきて、みんなにあの風景を教えたいなと思う。写真があればなと思う。
でも写真は本物にはかなわないし、本物よりよく出来た写真って、なんかうさん臭い。
ウスユキソウってどんな花だろう……って、10年間わくわくして、やっと出会った。
私がこの写真をアップしたら、ウスユキソウについて知ってしまう人が増える。
そうすると、わくわくが薄れるかもしれない。
もしかしたら、写真をアップするのはすごいおせっかいかな、とも思う。
うーん。