週末の出来事

　　十一日、睦稔さんのパーティで、久しぶりによしもとばななさんと会う。うれしい。あまりに久しぶりだったので照れ臭くてなにをしゃべっていいのかわからないが、とにかくお互い、生きて仕事しているという事実確認だけで満足。髪を切ったばななさんは、なんか凛々しかった。新作、すごく怖いらしい。楽しみ。
　
　「風の旅人」の編集長の佐伯さんと飲む。この雑誌の原稿を書くときは、ものすごく集中できる。この雑誌がもっている「場の力」がすごいんだと思う。佐伯さんはいつもまっすぐで、話していて気持ちがいい。途中から、文春の丹羽さんが合流。新刊の装丁の打ち合わせをする。その場でアッキーさんに電話して、装丁を依頼することに。ポップなホラーという注文、アッキーさんはすぐ了解していた。さすがだ。この短編集は十二月発売と言われたが、十二月という季節が本の内容と合わない気がしたので、来年の二月に延期することにした。

　十二日、トランスパーソナル学会。久しぶりに菅さん、鏡リュウジさん、諸冨さんと会う。そして初対面のピアニストのウォンさん。今回の学会はとてもいいムードで楽しくて、みんなで大いに盛り上がり、そのまま赤坂のオイスターバーになだれ込み、そこで牡蛎とワインを飲んだら、なんだかうれしくなっちゃって、あー幸せな感じで寝る。

　十三日は、プロセスワークに参加して、夢を題材にして死んだ父と再会した。このことは、ちょっとうまく説明できないが、私にとってすごく大切なこと。お盆だし、いろいろなことが偶然とは思えなかった。かなりまいった。そのあと、渋谷のアップルリンクに行って、「アウトサイダー・アート」に関するトークイベント。そして、最終の新幹線で家に戻る。

　いろいろなことがからみあって、この三日間が一つの節目のように思え、ダイナミックな日々だったが、一生懸命生きたので、テンション上げすぎて、だるい。心身とも、休養が必要。ちょっと休んだら、ウォンさんにすすめられた断食に行ってみようかと思う。ウォンさんとは、初対面とは思えないほど波長が会って、話していてとてもとても楽しかった。

　今週は岐阜だ。東京では寝るのが十二時を過ぎてしまうので、睡眠不足になり辛い。今夜は早めに休もう。せっかく温泉地に住んでいるのだから、たまには温泉でも行ってくるか……。