家事の幸せ

天気も良かったので、一日、家事に夢中になった。
掃除、洗濯、着物の半襟の付け替え、旅行で着たものをクリーニングに出し、ちょっとした模様替えなど。ああ、楽しい、こういうことをやってると一日があっという間に過ぎる。
庭のサツキを切って花瓶にさした。洗濯もアクロンで手洗いしたし、家のなかはピカピカで、十分に部屋に風を通したから清々しい。主婦をやったぜ!はっはっは。
あー中年女で良かった。この幸せ感はなんだろう。

天気のいい日に家を片づけたときの、充実と爽快感は、仕事では得られないものだ。しかも年をとればとるほど、この充実感に目覚めていく。若い頃はこんなに掃除好きじゃなかったもんな〜。中年の幸せだな。だんだんささやかな幸せでよくなっちゃう。
じーさんばーさんの部屋も掃除しちゃったもんね。
子どもベッドのシーツもはがして洗ったもんね。

いよいよ人生の坂道も死ぬ方へと下り始めた今日この頃。
来年五十歳。半世紀生きた。あとどれくらい生きるかなあ。八十までは生きないような気がするから、桜を見るのもせいぜい30回くらいか。そう考えると、八十になった佐藤初女さんが「確実なのは今だけです」という言葉の重みがずしっとくる。
そうよそうよ、確実なのは今だけさ。今日は天気がよくて、家が片づいた。
いい日だった。主婦やるとシンプルに幸せ。

さて、夕方から編集者コジマヨシオ君がやって来るので支度しなくちゃ。主婦から作家に戻ると、いきなり悩み多くなるな。悩まないと書けないってのが、いやだね。この仕事は。
コジマ君、ほんとユニーク。ものすごく変っているが私は好きだ。コジマ君の話はずーっと聞いていたいくらい面白い。コジマ君が解説してくれた「戦争と平和」(トルストイ)が忘れられない。特に文中の擬音をコジマ君が語るときが最高。とてつもなく長い猫の話も好きだ。いつか「コジマ小話集」出したい。
by flammableskirt | 2008-04-25 17:13

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