おカネで世界を変える30の方法

今月号の雑誌「オルタナ」を読んでいたら、

「おカネで世界を変える30の方法」
田中優+A SEEDJAPANエコ貯金プロジェクト(編)合同出版 1365円

という本が紹介されていた。著者の一人である田中さんが、

「クライスター爆弾という被害者の98%が民間人という恐ろしい兵器がありますが、この製造関連企業に、世界で最も融資しているのは、日本の三大メガバンクなのです。預金者が「戦争に反対」の立場でも、こうした金融機関を選んだ時点で、その人のおカネが、軍需産業へ流れるのを阻止することができません。ベルギーでは、銀行が兵器産業へ投資することが禁止されているため、国内の五大銀行は、爆弾や核兵器の製造企業への投資を中止しました。

 お金の使い方を変えれば、社会は変えられます。戦争や乱開発ではなく、人や環境に優しい事業に融資している金融機関を選択することは、誰にでもできることです」

 ということを語っていた。

 常々、なぜ銀行は私の預金を勝手に使って商売しながら、こんな高い手数料まで取るんだろうか。そもそも、銀行はいったい預金者のお金をなにに使うのか教えてほしいなあ……。と思っていたので、ふむふむと頷いて読んでしまった。
 そうだ、お金に罪はない、問題はその使い方なのだよな。預けているだけで使われているのだから預け方も考えろということか……。
 この本を読んで、まともな思想をもった金融機関がわかるなら、読んで見ようと思い、Amazonで購入。また、感想は後日。

 ただ、インタビューの最後に「行動に結びつかない教養をいくらもっていても、その人が生きた証にはなりません。他人に伝えたり、行動することで初めて、意味をもつのです。」と結ばれていて、そうか、この田中さんという人はこういう考え方の人なんだな、と思った。

 私にはよくわからない。行動することで初めて、意味をもつ……ってことが、そうなのかなあと思う。環境問題や平和運動の人たちは、他人の無関心を責めるときにこの言い回しをよく使うけれど……。なんかわたしは、「あなたも行動しなさい」と言われた瞬間に、信頼関係がもう終わり……みたいな、そんな感じがして、ちょっと苦手なんだよなあ。
 それは私が、人から言われて行動するのが嫌いながんこ者だからなのかな。いや、そういうんじゃないんだ。でもなにか「ああ……」とため息が出てしまうんだ。どうしてだろう。
 やっぱ、ちょっと上から目線っていうのかな。

 な〜んてことを、48にもなってぐだぐだ言ってんだから、バカだね私も。
by flammableskirt | 2008-04-17 12:11

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