映像美ってなんだろう?

小栗康平監督の全作品一挙上映会

3月23日「伽や子のために」の上映の後に小栗監督との対談があった。
小栗映画が大好きな私は相当緊張して、緊張するあまり妙なことばかり口走り、きっと監督に嫌われたに違いない。いつ観ても小栗映画の映像美には圧倒される。映像美ってなんだろう、って小栗さんの映画を観ると意識する。ふだん、観ている映画の映像とは、まるで違う。観ることを初めて意識する。観ることの快感がある。

監督との対談でとても印象的だったのは「迂回」ということ。
伝えたいことを、ストレートに表現しても、その本質には至れない。伝えたいことを伝えるために、物語は「迂回」する。でも、その「迂回」の方法がわからない。
「けっきょく、問題が大きすぎて、どう向き合ったらいいか、自分の立ち位置もわからない。迂回の仕方もわからない……」
その私に監督は、
「そんな簡単に、わかるもんじゃないでしょう。何年もつきあっていって、ある日、ぜんぜん違うところから、迂回の道が現われたりするもんじゃないかなあ……」
そうかもしれない。小栗監督はそれをじっと待っている。腹を饐えている。私は待つことができないから、つい、あせって書いてしまう。だって、待っていたら忘れられちゃうんじゃないかと思うから……。
待って、待って、待って、ぽんと、迂回の道が見えた作品。
それが、小栗監督の映画なんだな。
AOLで小栗監督の特集が組まれています。
対談のビデオもちょこっと見れます。
http://entertainment.aol.co.jp/movie/oguri/guest.html


映像美ってなんだろう?_c0082534_12492473.jpg
4月11日まで、上映しています。
「死の棘」と「眠る男」は絶対に、おすすめ!
幻想的な映像美の「埋もれ木」はスクリーンで観てほしい。
個人的には「死の棘」は、日本映画史に残る名作だと思っている。
詳しくは小栗康平オフィシャルサイトで。
by flammableskirt | 2008-04-01 10:44

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