
お正月が近くなって、だんだん冷え込んできた。
東北、北陸地方には雪が。去年の1月1日のことを思い出す。まさか元旦からあんな大地震が来るなんて……1年が経ったのか……と思う。それぞれの1年がある。私の1年もある。その一年の長さは物理的には同じでも、災害で家や土地や家族を失った人の一年は質量が違う。思いは重いのだ。そしてまた冬が来るのに、びっくりするほど復旧が進んでいなくて国の対応は、マジ、冷たいだろー!。
公費で壊れた家屋を解体する公費解体。解体して更地にしなければ復興など到底できない。この公費解体が進まないことを6月にNHKが報道していた。公費解体のための申請が煩雑なためそもそも解体申請ができないのだ。
解体を申請したい人がたくさんいるなかで、6月の報道では「請け負えるのは2週間に一件ほど」とあった。その原因として不慣れな担当者による業務作業の遅れなどをあげていた。市の職員だって被災している。みんな大変な中でやっているんだから、国が法改正なり緊急措置なり、どんどん効率化を支援しなきゃ、進められないだろうに……。
その後の報道は「◎◎の解体工事が始まった」というものしかなく、前に進んでいるような情報が流れていた。でも、地元の人たちは「進んでいない」と言う。実際に観に行けないからわからないけどね……。
今回、いきなり各自治体が公費解体の2ヶ月休止を発表。豪雪のためとされる。珠洲市や輪島市などの地方自治体にまかせっきりの解体作業。小さな自治体に背負えるのか。国がなんとかするしかないと思うのだけど、申し訳ないけれどやる気を感じない。
この件に関する、山本太郎議員の国会質疑を観た。
議員が指摘したのは公費解体の構造的な欠陥。全国から入ってきた解体作業員の厳しい現実だった。なんと六次受けまであるという。間に6つもの中間業者が入ってピンハネをしている構造(そんなムダなことに税金が使われる)。
公費工事においては昭和の時代からそれが公然とまかり通っていたんだよね。これ、ほんとうに悪習だってこと、みんな知ってる。なのに、国が真面目に手を打たないでずるずる現状に至る。元統一教会問題と同じ。わかっていてもやらないんだよ。
そんな中で、能登に集められた作業員にいきなり「2ヶ月間の工事休止」が言い渡された。2ヶ月、他の仕事を断って能登に集まった人たちの賃金を国が補填してください、というのが山本議員の主張だった。
その通りだと思う。公費の仕事を頼んでおいて、急に「2ヶ月間は何もしません」では、その間の収入がなくなる。下請け作業員の人たちはどうやって年を越せというのか。地元行政は火の車なのだから国が補填するしかない。
「こんなことを繰り返していたら、ますます作業してくれる人たちが集まらなくなる」
と、山本議員。そして人集めのためにまた仲介業者が暗躍し、ピンハネが横行する。悪循環が続く。
こんなふうに、公費工事下請業や作業員の方たちを使い捨てにする仕組みをほったらかしなんて、国としての倫理観が低過ぎる。一番末端の人にしわ寄せが来ることを何とも思っていない人たちがリーダーとして君臨している。でも、それを許している一人が、私であるのだけれど……。もうイヤだよ。年をとっている分だけ過去をよく知ってるよ。ずーっと変わっていない。
国が、企業のように人を使い捨ててはいけない。それじゃ国じゃない。
山本太郎議員は「今年は昨年よりも、雪が多いという気象予測が出ている。解体も進んでいないし、道路も復旧していない。危険だ。除雪作業に自衛隊を派遣することを検討してください」と何度も叫んでいた。その明確で、切実な訴えは、のらくらはぐらかされていたけれど、場の雰囲気を変えていた。この訴えに心を動かされている人がいる……ということをテレビ画面を通して感じた。いつもと違う空気になったのだ。
官僚や議員のなかに、能登に親戚がいる人、友達や知りあいがいる人、その切実な現状を少しでも知っている人は……山本太郎議員の訴えに共感したのではないか。彼は、総理からも、環境大臣からも、防衛大臣からも、相手にされていなかったけれど、あの場にいた人たちに、なにかしら言葉にできない影響を与えたように思った。
議会が終了して、退出する議員たちの映像が流れた。石破総理は笑いを浮かべていた。照れだったのか、なんなのか……。でも笑っていた。哀しかった。この人が私のリーダーなんだな。
うまく言えないんだけど、がっくりしているのに山本太郎議員がなぜか大きく見えた。
この人は、確かに場の空気を変えた。その事を本人は理解していないかもしれない。でも、変えた。
彼は本質を議論しようとしていた。国が何をすべきか? 複雑でもなく、難しくもなく、本当に今、しなければならないこと、そうでなければ、たくさんの人がまた二次的、三次的に命を失うかもしれない、そういう生命の危機を訴えていた。
短い時間ではあったけれど、全身全霊で命を救おうとしている人がいる、その存在はたぶん周囲を変える。ことばを越えた存在の力……というのかな。それがいま、朝からこれを書かせている。確かに場を変えたのだ。たくさん場作りをしてきたから、場の空気が変わる瞬間はわかる。
能登は……、もしかしたら政治を変えるかもしれない。
人の人生や命をないがしろにしてもなんとかなる……とたかをくくっている人たちを、はっきりと見せてくれている。
石破総理は、自衛隊派遣の三要件を満たして県知事の要請があれば、除雪作業に自衛隊を派遣すると言った。県知事が要請するだけだ。三要件は十分すぎるほど充たしているから。
雪はびちゃびちゃしていて今年の冬より重い。そして量も多い。
この暮れから、3月にかけて、政府が能登にどう対応するか。見届けていきましょう。私たちにはウォッチができる。
ウォッチャーになればいい。
能登に縁がある人は直接つながり、観て聞いて考えてみる。
関心を向けることなら、すぐできる。
大勢の目で、耳で。能登を観続ける。
ほんの少しの行動が民意を作っていく、そう思う。
地震の多い小さな島に一緒に生きている大切な仲間の屋根に、
いま重たい雪が降っている。
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