
「対人援助職のための統合的アプローチ研究会」……って、研究会という名前はついていますが規模は学会なんです。代表の千賀則史さんから講演の依頼を受けた時は「研究会なら集まる人も20人くらいかな」って思っていました。ウインク愛知のホールで100人規模で開催と知ってびっくり。
千賀さんはきっと、開かれた対話の場を創りたかったんだと思う。あえて、研究会という名前にして、さまざまな対人援助職の人たちが越境して意見交換をする場を作ったんだね。その気持ちはわかる。学会っていうと、なんか堅苦しくて「私なんか参加していいのかしら?」って思う人もいるだろうから……。
対人援助職って、年々その需要が上っていて、援助職に就く人が増えている。人が増えれば悩みも増える。時代と共に対応に困難な新しい課題が次々と現れて、何が適切な援助なのかが見えにくくなっているよね。
「統合的なアプローチ」は言うや易しだけれど、経験や見解が違う人たち同士の対話があって初めて育っていくもの。対話には地道な信頼関係の構築が不可欠。気の遠くなるような地道な手段……それが対話。でも、私は確信している。遠い道のりに見えるけれど、長い目で見ると対話は、最短の道だったりする。急がば回れってことだ。
2024年8月24日、「対人援助職のための統合的アプローチ研究会」の年次大会が開催されます。年次総会というから、小難しい研究発表があるんじゃないか?って思うでしょう。違うんです。なんと今年は私が、この年次大会で講演をさせていただきます。
田口ランディを講師に呼ぶのを見ても、この研究会がかなり間口の広い対話を目指しているなってわかるでしょう? だって、私は援助職ではない。むしろ……機能不全家族に生まれて支援される側にいた人間だから。アルコール依存症の父、ひきこもりの兄を援助者を求めて四苦八苦した体験談をお伝えします。
現在、全国に200万人いると言われるひきこもりや、さまざまな依存症のご家族を抱え、援助を必要としている方はとっても多いと思うんです。援助する側、される側にとって、私の体験が少しでもなにかのヒントになれば嬉しいです。
年次大会の午前に上映される映画、これも凄い。「ダンシングホームレス」なんです。この映画、振付師でダンサーの青木ヒロキさんが、ホームレスばかりのダンシングチームを率いて試行錯誤するドキュメンタリー。
最近では全国のイベントに呼ばれてパフォーマンスを披露している「新人Hソケリッサ」のホームレスダンサーチームが主人公。援助のようでいて援助という枠を越えた新人Hソケリッサの活動が指し示す「メタ援助」とは?
援助しない援助、それはこれからの社会課題かも……って思います。議論の良いきっかけになっていく映画。多様な意見が出そうです。
対人援助の仕事に携わっている方、ほんとうに多いと思うんです。AIに奪われない仕事のひとつ。だからこそ難しいですよね。たくさんの人たちが自分の体験を他者と共有し、対話を通してお互いを鏡のように映し合い、より生きやすい、話やすい、喧嘩しやすい社会を作っていけたらステキです。どなたでも参加できます。非会員の方でも参加費は2000円と超良心的です。
新しいネットワークがたくさん生まれるはず。一緒に、これからの対人支援職の課題に取り組んでいきましょう。
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