第一回「穴を見るツアー(女子部)」を開催しました
2016年 09月 05日

ずいぶん前ですが、この近くの川で化石を掘ったことがあります。
大昔、このあたり海だったんだよなあ……などと思いつつ、実験地へ。
瑞浪には「地層処分のための実験地」があります。
原子力発電を使うと、放射性廃棄物(人体に有害な放射線を出すゴミ)が出ます。
これまでもずっと出続けていました。
原子力は化石燃料と違ってクリーンエネルギーと言われていますが、放射性の廃棄物が出ます。この廃棄物は現在、青森県で仮に保管されています。
世界的にも放射性廃棄物の処理は問題になっていて、いま、フィンランドとスウェーデンが最終処分地……つまり原発で出たゴミをどこに埋めるかを決めています。決っているのは世界で二カ国だけです。
日本も、なんとか埋める場所を探そうとしているのですが、この16年間、まったく決らず。
北欧諸国は国民と政府の信頼関係があり、十年の時間をかけて住民との対話を続けて、地層処分へ具体的に進んでいます。日本は、というと、政府と国民の信頼関係はあまり良好ではないし、国民は政治家を信じていない。対話も成立していない状況。
放射性廃棄物の処分は、世界的に地層処分……つまり、地下に埋めましょうという流れです。もともとウランは地中から掘り出したもの。それを人工的に核分裂させてエネルギーを取り出したのが原子力発電。
地中に埋めて、だいたい千年くらいで放射線の放射がぐっと低くなります。それでも、人間が近づくのは危険。もちろん、作業はぜんぶロボットがしなければなりません。
いま日本には、地層処分のために地下500メートルまで穴を掘って、地層や地下水の研究をしている施設が二つあります。その一つ、瑞浪の実験地に見学に行ってきました。
19歳〜80歳という幅広い年齢、職業の女性たち12名で地下500メートルに。
関心のある人もない人も、一緒に地下に降りて、実感してみようというツアー。
それぞれが感じたことを自由にブログとか、facebookにアップしてもらいました。
何も発信しなくてももちろんよし、参加するだけでOKのスタディツアーです。
みんな、いろんなことを感じたままに書いてくれています。
19歳の女子「学校の授業では廃棄物が出るなんて教えてもらっていない。原子力発電を始めた人はゴミのことをどうして考えなかったのかな?」と素朴な疑問。
そうだよね。昔からトイレのないマンションと言われていた原発。
始めた人たちは「そのうち無害化する技術が生まれる」とか「海底に捨てる」とか「宇宙に捨てる」とか、とにかくあまり具体的に捨てることを考えていなかった。そのうちどうにかなるだろうと、思っていたみたい。
日本は被爆国だから、原子力にはアレルギーがあったのだけれど、アメリカからたくさんの学者がやってきて「夢のエネルギー」で「安全」で「これを使えば豊かになる」と、メディアを使って大宣伝活動を行ったものだから、世論がコロッと変わってしまった。
そのころ、日本は戦争に負けてとても貧しかったので、みんな夢を見たかったんだと思う。
どうにかなるだろうと思っていた、放射性廃棄物の問題がどうにもならない。そして原子力発電所も耐久年数を過ぎてきて、いよいよ廃炉を考える時代に。いま日本のほとんどの原発が止まっています。
なにかを決断しなければいけない瞬間に向かって、時計の針はちくたく、ちくたく……と進んでいる感じ。
世界の流れで地層処分と言っても、日本は地震国。
地底に埋めて大丈夫なの?
どんな研究が進んでいるのか、実際に見て、話しを聞くことができます。
(小学生くらいから見学可能)
原子力のこと、少しわかってくると、話しもしやすくなりますね。
まったくさっぱり知識がないのでは、興味も持てないですものね。
今回は女子ばっかりで、気楽に無知をさらけ出しつつ、みんなで考えてきました。
(次回の「穴を見るツアー」は男子部です)

