コーヒー豆を買う

この秋に、札幌の安斎さんのカフェで中川ちえさんに会ったことがきっかけで、コーヒー豆をひくようになった。
近所のスーパーの隣に焙煎屋さんがある。一週間に一度、だいたい月曜日の午前中に豆を買いに行く。250g。ほぼ一週間でなくなる。次の週に、また別の豆を買ってくる。
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味とか、香りとか、いろいろあるらしいが、なにしろ初心者なので行き当たりばったり。焙煎屋さんの奥さんがとても良い方で、ていねいにコーヒー豆について教えてくれるので、アドバイスに従って自分の好みを探っているところだ。比較しないと、なにが好きなのかがわからない。もしかしたら、男も、コーヒー豆といっしょかな。

この人〜!なんて決めないで、やっぱり比較してみたほうがいいのかな。じゃないと何が好きなのかよくわからない。この頃、自分の味覚とか好みとか、とっても疑う。じぶんはかなり大ざっぱで、吟味に足りないことにようやく気がついてきた。もう遅いか……いや、人生に遅いってことはない、ということにしておこう。

今日は以前から気になっていた「タイ・ドイキャン」という、タイの豆を、深煎りしてもらった。
十五分、待っている間に、モカをごちそうになり、しかも、おまけにルワンダのコーヒー豆を一杯分、もらってしまった。いいんだろうか……、250gしか買わないのに。

申し訳ないなあ……と思いつつ、ルワンダの豆を見る。君はアフリカから来たのか……。なんだか豆の顔がアフリカっぽい気がしておかしかった。
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仕事場に行ったら、またダリアの花が咲いていた。このダリアはホームセンターのお花やさんで、半額になって売られていたのだ。君が半額で叩き売られていいのか? こんなにきれいなのにね。花が咲くと切って一輪咲きにする。ダリアは枯れた風情も老女優の品格を感じるな。薔薇とはまた違う艶やかさ。個人的な好みとしては、ダリアのほうが薔薇よりも好きだ。ダリアは天竺牡丹というらしい。オリエンタルな風情がいいな。
by flammableskirt | 2013-11-11 14:03

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