極限芸術・死刑囚の表現にて 6月8日(土)朗読と講演会
2013年 05月 20日
2013年4月21日(土)〜6月23日(日)まで
広島県福山市鞆の津(とものつ)ミュージアムにて
300展を越える死刑囚の絵画を公開!表現の本質に迫る
http://abtm.jp/blog/197.html
福山市鞆町にある小さな美術館で、いまかつてないほど大規模な死刑囚の絵の美術展が開催されています。死刑囚となった人たちは限られた画材しか与えられません。それを駆使して密室の孤独のなかで独自の表現を獲得していきます。それまで絵など描いたこともないような人も、絵を描き始めることが多く、なかには特異な才能を開花させる人もいます。死刑囚が確定すると外部交流者の数が制限されます。死刑囚の心の世界を一般の人は知ることができなくなります。この美術展は死刑囚と呼ばれる人たちが、どんな内的世界を生きているのかを知る機会であると同時に、人間が自分を表現するということがどれほど大切なことかを感じさせてくれます。
6月8日(土)に死刑囚の方との手紙の朗読と講演を行います。
朗読「死刑囚からの手紙」
地下鉄サリン事件によって確定死刑囚となった林泰男さんとの手紙のやりとりの一部を抜粋して朗読します。死刑が執行されるときの思い、事件に対する気持ちの変化、被害者の方への思い、死刑囚の複雑な心が伝われば……と願っています。
講演「生きること、それは自分を表現すること」
自己表現……とはなんでしょうか。わたしは長いこと自分を表現することが不安で、怖くてできませんでした。どう表現していいのかもわかりませんでした。絵を描いても文章を描いても「うまくやろう」としてしまう……。自由に自分を表現できない。それはとても辛いことでした。表現とはなにか……、死刑囚の絵画を通していっしょに考えてみたいと思います。
鞆の津ミュージアムは福山にありとても遠いです。
広島近辺にお住まいの方は、どうか興味のありそうなお友達にお知らせください。
めったにない機会です。見ることが可能な方はぜご覧になってください。
田口ランディ