取材を受ける側の気持ち

朝日新聞の取材を受けました。30日に掲載されるようです。原爆の問題、原発の問題についてお話しましたが、とても語りきれるものではありませんでした。私の考えは自分の著作に書いています。できればそれを多くの方に読んでもらいたいと思いました。インタビューは記者の方に書いてもらう原稿で、私が書いたものではありません。文章を書く仕事をしているので、自分で書きたいという思いが強くあり、本を書いたのです。新聞に載った記事から興味をもって、より突っ込んだ内容を描いている著書を手にとってくださる方がいらっしゃることを願います。いつも、取材を受けることで「書かれてしまう側の気持ち」を体験できることは貴重な機会と受け止めています。こんなにも伝えられないものか……と。私に書かれた人も同じ思いをしているのかもしれない。そう思うと不安になります。いつも「これでいいのか?」と問う気持ちが大事なんだと、自分に言い聞かせています。

ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ: 原子力を受け入れた日本 (ちくまプリマー新書)

田口 ランディ / 筑摩書房


by flammableskirt | 2012-06-29 14:06

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