今夜は荻窪の「六次元」で行われた、イタリアの作家アントニオ・タブッキの追悼朗読会に行ってきました。タブッキはとても好きな作家で、私の「オクターブ」という小説は、タブッキの「インド夜想曲」へ
のオマージュとして書かれたものです。今夜はタブッキの「インド夜想曲」と「オクターブ」を少しだけ朗読させてもらいました。久しぶりに菅啓次郎さんにお会いしました。菅さんがタブッキの作品をポルトガル語で読んでくれました。参加者がタブッキへの思いを語り、自分の好きな一説を朗読するという、とても良い時間を過ごしました。最後に菅さんの詩「青空」を朗読させてもらいました。サンパウロの青空をよんだ詩なのに、私が読むと怖い詩になってしまいました……(笑)いろんな人のタブッキへの思いを知ることができて、とても美しい夜でした。店内に流れていた「インド夜想曲」の映画版、偶然ですが、私が朗読するとき、朗読と同じシーンが画面でも流れていた……と参加者が驚いていて、こういうシンクロニシティってちょっとうれしい。タブッキ、やっぱかっこいいぜ!いえい!