生きることのレッスン
2011年 11月 18日
竹内先生……亡くなってしまったんだよなあ。もうお会いできない。そうです誰かが亡くなるというのは、もうお会いできないということなのです。先生が生きていたときはいつも夏に公演の案内をもらっていた。そして、いつも行けずにいた。なにかの用事と重なってしまって。でも、また会えると思っていた。
内発するからだ、目覚めるいのち……
「生きることのレッスン」
あらためて、竹内敏晴先生の本を読み返してみました。
どうしてだろう、どうしてだろう、まるで脳にじゅうっと染み込んでいくみたいに、言葉が身体に入ってくる……。先生が伝えようとしていたものが、言葉を越えて身体に入ってくる。どうしたことだろう。
いままで、お話を聞いていてもなにもわかっていなかったのだ……!
でも、なぜ、今日で、なぜ、いまなのだろう?
理由はないのだろう。
私の心が受け入れる準備が整ったということだけなのかもしれない。
人は大切なものをほとんど受けとれていない。
その時が来なければ、どんなにわかったつもりになっていてもなにも見えていないのだ……。
いつもそう感じるけれど、今日もまた痛感する。
今日、生きていてよかったと思う。
こういう瞬間のために日々を生きているのかもしれない。
ていねいに、落ち着いて、手にとったものにじっくり目を通す時間を、
大切にしよう。
何万回聞いたことばであっても、新しい意味をもって輝く瞬間があるのだから。