7月8日「グレイト・スピリットを語る」
2011年 06月 19日
この三人の写真家は私がとりわけ好きな写真家です。
彼らは、主に少数民族と呼ばれる人たちの生活やポートレイトをテーマに撮影をしています。人々の生活のなかに入り、たいへんな時間を労力をかけて撮影された彼らの写真から、私はほんとうに貴重で素晴らしい人間存在の神秘を学んできました。
彼らの写真には「グレイト・スピリット」と呼ばれる、自然の大いなる魂が表現されていると思います。厳しく美しい大自然のなかで生活する人間たちの、あまりにも気高く尊い姿に、たぶん見た方たちは私と同じように畏怖を感じ、衝撃を受けるのではないでしょうか。いったい人間存在とはなんだろう? そのことを改めて自分に問いたくなります。
いま、生活のあり方を根本から見直そうとする方が、日本にはたくさんいらっしゃいます。たぶんこの写真展は、なにかを教えてくれます。それは言葉ではなく、直接、精神にあるいは魂に呼びかけてきます。その声がきっと聞こえるはずです。だから、できるだけたくさんの人たちに、この写真家たちの写真を見てもらいたいと思いました。ほんとうに素晴らしいんです。三人を一挙に見れる機会はめったにありません。どうか、だまされたと思って、ぜひ見に行ってください。
清里フォトミュージアムは森のなかの気持ちのよいミュージアムです。避暑を兼ねた小旅行のつもりでおでかけするにはぴったりの場所です。でも、ちょっと清里までは行けない……という方のために、早稲田大学をお借りしてスライドによる写真紹介と、友人でもある八木清さんとのトークショーを企画しました。ぜひ、お出かけください。でも、きっとこのイベントに来たら、実物を見たくなるでしょうね!
以下プレスリリースを転載
「グレイト・スピリットを語る」
作家・田口ランディ×写真家・八木清
エドワード・カーティスの写真に魅せられた、作家の田口ランディ氏が、ゲストに写真家・八木清氏を迎え、スライドを用いて、かつて、ネイティヴ・アメリカンとともに暮らし、20年にもわたって記録し続けたエドワード・カーティスの写真や、現在、モンゴルで自然とともに生きる人々を記録し続けているサルダール=アフカミ、そして、アラスカで寡黙でありながらも力強いポートレイト写真を作り出す八木清の作品をみながらトークが繰り広げられる予定です。ぜひ、みなさまお誘い合わせの上、お出かけください。
《トークイベント概要》
[日時]2011年7月8日(金曜日)
19:00~21:00(開場18:30)
[会場]早稲田大学 小野記念講堂(東京都新宿区西早稲田1-6-1)
[定員]200名(全席自由席)
[入場料]無料
[参加方法]お申込みは特に必要ありません。
みなさまお誘い合わせの上、お気軽にお立ち寄りください。