森は海の恋人
2011年 05月 10日
気仙沼にあるNPO「森は海の恋人」は、森を育て海を豊かにするための植林や育林活動をずっと続けてきました。森は海の恋人、ロマンチックな会の名前ですが、ほんとうのことなのです。森と海は恋人で、その二人が結ばれて海にたくさんの生命が生まれます。良い森が育んだ豊かな土壌の栄養分が川によって海に運ばれ、命の湧く海となるのです。
その豊かな海で、牡蛎やホタテ貝の養殖も行ってきましたが、今回の震災による津波でそれらすべての資材も流されてしまいました。
毎年続けてきた植林活動、今年は止めようかと思われたそうです。でも、全国の会員の皆さんからの声援もあり、今年も森に樹を植樹することになりました。
現在は気仙沼で津波の被害を受けた地域の瓦礫の撤去を続けている日々だそうです。地元の海を復活させ、環境を取り戻すために、これからもがんばってほしい。
これを機会にみなさんも会員になりませんか?
会員名簿もすべて流されしまったそうです。また1からの出直しです。
ですが、これはより全国に活動を報せるきっかけかもしれません。
いま、「NPO法人 森は海の恋人」は、外部からの物資協力の窓口にもなっています。
津波のへどろが乾燥を始めて、有害物質を含んだ粉塵が舞っており、ふつうのマスクでは防ぎきれません。粉塵用の強力なマスクが必要となっています。粉塵被害で肺炎を起す方も多いそうです。また、瓦礫除去作業のために厚手のゴム手袋やゴム長靴も不足しています。
送っていただければ、事務局が責任をもって地元のみなさんにお配りしてくださるそうです。
・防塵マスク 必要数量50個以上
・安全長靴 必要数量20足以上(サイズは24~27,5センチ)
・作業用の厚手のゴム手袋 必要数量40組以上(サイズはM~L)
・薄手のヤッケ上下(ウィンドブレーカー)必要数量20以上(サイズはM~LL)
・バール 必要数量3個(サイズは大きめのもの)
・発電機 必要数量1台
・一輪車 必要数量3台
「森は海の恋人」の詳しい活動内容は、ホームページをごらんください。
http://www.mori-umi.org/
また、副理事長の畠山信さんが現地の様子をブログでアップしています。
そちらもあわせてご覧下さい。
http://moriumiblog.naturum.ne.jp/
気仙沼の海は、復活します。恋人の森が健在だからです。
畠山信さんは、メールでこう書いておられました。
「この度の津波で失ったものは膨大ですが、不思議と海を恨むような気持ちは起こらず、今は目の前にある泥やガレキと戦う日々を送っております」
人間も、海と森の間に生まれた子ども。
海は、私たちのお母さんですものね……。
日本がこんなに海産資源に恵まれているのは、森を有しているからです。特にブナやナラなどの広葉樹を中心とする森は治水力が高く、雨水をためこみ水害から命を守り、腐葉土にろ過されて川に注ぎ込む水は栄養分にあふれ、川の命、海の命を育んでいきます。この小さな国でも、私たちは、森と海があれば共に生き延びていくことができます。子どもたちも、そのまた子どもたちも。
救援物資を送る時は必ずメールでご確認くださいね。
e-mail:info@mori-umi.org