てんつくマンさんからの電話・・被災地の情報
2011年 03月 28日
被災地に入って復興支援活動をしている「てんつくマン」さんと電話でお話をしました。
てんつくマンさんhttp://tentsuku.com/home.shtml
てんつくマンさんとは今年の3月2日に初めて神戸でお会いしました。
なぜ、てんつくマンさんと会ったか。てんつくマンさんは原子力の問題に関わっていて、原子力をなくしたほうがよいと考え活動していました。でも、現状では具体的な施策がなく対立があるばかり。「これから原発をどうしていったらいいのかわからなくなった……」と、原発をめぐる問題の難しさに悩んでいました。それで、ダイアローグ研究会で原発の問題をめぐる対話の困難さをテーマにしていた私と意見交換をしたのです。
その時は、まさか3月11日にこんな大きな事故が起こるとは、想像もできませんでした。でも、そのとき「日本政府が原子力エネルギーを見直すには、大きな事故でも起こらない限り難しいのでは……」という話をしたのです。こんなに早く現実の事になるなんて、正直、思ってはいませんでした。
地震後に、てんつくマンさんはすぐに被災地に飛びました。
「自己責任、ガソリンも自分で確保。現地に迷惑はかけない」という条件で集まった若い人たちと9人で現地入りしましたが、あまりに惨状にショックを受けて抜けていった方もいるそうです。
てんつくマンさんは、とてもユニークな活動をされている方なので、誤解されることも多いと思います。私は二時間ほどお話しをしましたが、お会いする前に思い描いていた印象とはずいぶん違いました。
率直に言えば「てんつくマン」なんていう変な名前(人のことは言えませんが)で活動しているし、どちらかといえば「ポジティブシンキング」の単純な人で、勧善懲悪的な考え方をもっているのではないか……と警戒したんです。
でも、実際にお会いした「てんつくマン」さんは「なにが良くて、なにが悪いのかわからない」と悩み、わからないことをなんとか解決しようと、自分で考え行動している人でした。けっして「正しいこと」と「間違っている」ことを浅薄な考えで分けることはせず、事実を自分の目で確かめて慎重に判断しようとしている人でした。また、とても他者の話をよく聞く方でした。
なので、私は「てんつくマン」さんを信頼し、彼のお話をここに紹介します。
てんつくマンさんは、現在、石巻市で活動しているそうです。いま、石巻にはNPOとNGOの運営本部が立ち上がり、そこにボランティアの方たちが集結しています。ようやく本部が立ち上がったばかりですが、まとまりが出てきたそうです。http://maketheheaven.com/megumijapan/
「集まって来る人たちは、どこから情報を得て来ているのですか?」とお聞きすると、
「みんな自分で情報収集したり、知りあいから聞いたりして、とにかく石巻に行こう、ということで集まってきています。自分の判断で来た人が圧倒的です」
「現地の様子はどうですか?」
「いま一番必要なのは、物資もですが、なにより人力です。というのは、現在、へどろ出しの作業が難航しているのです」
「へどろ出し?」
「はい。津波による浸水でへどろが家の中に入ってしまっているのです。このへどろは、現在のところは液状なのですが、これから日が経つと乾燥して固まってしまうのです。固まってしまうと外に出すことが難しくなるのです。どろどろのうちに家の外に出したいのですが、人手がとても足りません」
「へどろ……だから、汚いんですね?」
「そうです。排泄物とか混じってしまっていますから……。これから時間が経つと、衛生的にもとてもよくないです。だから、早く、へどろ出しをしたいのですが、人が足りません」
「近辺では治安も悪化していると聞いたのですが……」
「残念ながら、そうです。実際に強奪なども起こっています。また、外国人の方たちへの心ないデマも出ています。女性の性的被害も出ています。あまりこんなことを言って、みなさんの不安の煽るのはよくないかなと思うのですが……」
「あれだけの災害が起きたのだから、一時的に治安が悪くなることは仕方がないかもしれないです。でも、なんとかそれを最小限に食い止めたいですよね」
「はい……」
「みなさん、放射能汚染のことを心配なさっていると思うのですが、それはどうですか?」
「石巻では放射能の汚染は、まったくないです。観測されていません」
これからまた、石巻に戻る……ということで電話を終えました。
また、現地情報が入ったらお知らせします。
ボランティアで石巻に行こうと思っている方へ。
「自己責任」「移動・帰宅の足も自分で確保」「現地に迷惑をかけない」
という、てんつくマンさんの言葉を繰り返します。
また、単独ではなくてんつくマンさんのクルーとして働きたいという方は必ずこちらを読んでから応募してください。http://maketheheaven.com/megumijapan/?page_id=347
-------------------------------------------------------------
阪神淡路の震災の時に、私は神戸のボランティア事務局でボランティア受け入れと資材管理および仕分け配送の手配の仕事をしました。
その時に、ボランティアを希望する方がたくさん電話をくれました。その応対をしました。
「会社を休んでボランティアに行きたいのだけど、証明書を出してくれますか?」
「私もボランティアですが、私の証明書でいいんですか?」
「本部みたいなのがあるでしょう?」
「本部も全員ボランティです。ここは会社組織ではないので……」
「あのう、ボランティアに行きたいのですが、泊まるところはありますか?」
「ボランティア専用の宿泊施設はありません。避難所に泊まっていただきます」
「明日からボランティに行きます。寒いですか?靴下とか何足くらいもっていったらいいでしょうか?」
「お好きなだけ持ってきてください。大変寒いです」
「三日間くらい滞在したいのですが、短期間でもいいですか?」
「できれば、長期でお願いします……」
毎日、こういう電話がかかってきました。
現状というものは、現地に入っていかなければわからないものだと思いますが、ボランティアの予備知識は頭に入れて行ってください。被災地のボランティアの経験のある方に相談したり、本を読んだりと情報収集の方法はたくさんあります。
「被災地にはあなたのために用意されたものはありません」
てんつくマンさんhttp://tentsuku.com/home.shtml
てんつくマンさんとは今年の3月2日に初めて神戸でお会いしました。
なぜ、てんつくマンさんと会ったか。てんつくマンさんは原子力の問題に関わっていて、原子力をなくしたほうがよいと考え活動していました。でも、現状では具体的な施策がなく対立があるばかり。「これから原発をどうしていったらいいのかわからなくなった……」と、原発をめぐる問題の難しさに悩んでいました。それで、ダイアローグ研究会で原発の問題をめぐる対話の困難さをテーマにしていた私と意見交換をしたのです。
その時は、まさか3月11日にこんな大きな事故が起こるとは、想像もできませんでした。でも、そのとき「日本政府が原子力エネルギーを見直すには、大きな事故でも起こらない限り難しいのでは……」という話をしたのです。こんなに早く現実の事になるなんて、正直、思ってはいませんでした。
地震後に、てんつくマンさんはすぐに被災地に飛びました。
「自己責任、ガソリンも自分で確保。現地に迷惑はかけない」という条件で集まった若い人たちと9人で現地入りしましたが、あまりに惨状にショックを受けて抜けていった方もいるそうです。
てんつくマンさんは、とてもユニークな活動をされている方なので、誤解されることも多いと思います。私は二時間ほどお話しをしましたが、お会いする前に思い描いていた印象とはずいぶん違いました。
率直に言えば「てんつくマン」なんていう変な名前(人のことは言えませんが)で活動しているし、どちらかといえば「ポジティブシンキング」の単純な人で、勧善懲悪的な考え方をもっているのではないか……と警戒したんです。
でも、実際にお会いした「てんつくマン」さんは「なにが良くて、なにが悪いのかわからない」と悩み、わからないことをなんとか解決しようと、自分で考え行動している人でした。けっして「正しいこと」と「間違っている」ことを浅薄な考えで分けることはせず、事実を自分の目で確かめて慎重に判断しようとしている人でした。また、とても他者の話をよく聞く方でした。
なので、私は「てんつくマン」さんを信頼し、彼のお話をここに紹介します。
てんつくマンさんは、現在、石巻市で活動しているそうです。いま、石巻にはNPOとNGOの運営本部が立ち上がり、そこにボランティアの方たちが集結しています。ようやく本部が立ち上がったばかりですが、まとまりが出てきたそうです。http://maketheheaven.com/megumijapan/
「集まって来る人たちは、どこから情報を得て来ているのですか?」とお聞きすると、
「みんな自分で情報収集したり、知りあいから聞いたりして、とにかく石巻に行こう、ということで集まってきています。自分の判断で来た人が圧倒的です」
「現地の様子はどうですか?」
「いま一番必要なのは、物資もですが、なにより人力です。というのは、現在、へどろ出しの作業が難航しているのです」
「へどろ出し?」
「はい。津波による浸水でへどろが家の中に入ってしまっているのです。このへどろは、現在のところは液状なのですが、これから日が経つと乾燥して固まってしまうのです。固まってしまうと外に出すことが難しくなるのです。どろどろのうちに家の外に出したいのですが、人手がとても足りません」
「へどろ……だから、汚いんですね?」
「そうです。排泄物とか混じってしまっていますから……。これから時間が経つと、衛生的にもとてもよくないです。だから、早く、へどろ出しをしたいのですが、人が足りません」
「近辺では治安も悪化していると聞いたのですが……」
「残念ながら、そうです。実際に強奪なども起こっています。また、外国人の方たちへの心ないデマも出ています。女性の性的被害も出ています。あまりこんなことを言って、みなさんの不安の煽るのはよくないかなと思うのですが……」
「あれだけの災害が起きたのだから、一時的に治安が悪くなることは仕方がないかもしれないです。でも、なんとかそれを最小限に食い止めたいですよね」
「はい……」
「みなさん、放射能汚染のことを心配なさっていると思うのですが、それはどうですか?」
「石巻では放射能の汚染は、まったくないです。観測されていません」
これからまた、石巻に戻る……ということで電話を終えました。
また、現地情報が入ったらお知らせします。
ボランティアで石巻に行こうと思っている方へ。
「自己責任」「移動・帰宅の足も自分で確保」「現地に迷惑をかけない」
という、てんつくマンさんの言葉を繰り返します。
また、単独ではなくてんつくマンさんのクルーとして働きたいという方は必ずこちらを読んでから応募してください。http://maketheheaven.com/megumijapan/?page_id=347
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阪神淡路の震災の時に、私は神戸のボランティア事務局でボランティア受け入れと資材管理および仕分け配送の手配の仕事をしました。
その時に、ボランティアを希望する方がたくさん電話をくれました。その応対をしました。
「会社を休んでボランティアに行きたいのだけど、証明書を出してくれますか?」
「私もボランティアですが、私の証明書でいいんですか?」
「本部みたいなのがあるでしょう?」
「本部も全員ボランティです。ここは会社組織ではないので……」
「あのう、ボランティアに行きたいのですが、泊まるところはありますか?」
「ボランティア専用の宿泊施設はありません。避難所に泊まっていただきます」
「明日からボランティに行きます。寒いですか?靴下とか何足くらいもっていったらいいでしょうか?」
「お好きなだけ持ってきてください。大変寒いです」
「三日間くらい滞在したいのですが、短期間でもいいですか?」
「できれば、長期でお願いします……」
毎日、こういう電話がかかってきました。
現状というものは、現地に入っていかなければわからないものだと思いますが、ボランティアの予備知識は頭に入れて行ってください。被災地のボランティアの経験のある方に相談したり、本を読んだりと情報収集の方法はたくさんあります。
「被災地にはあなたのために用意されたものはありません」
by flammableskirt
| 2011-03-28 11:57

