ゴーギャンさらに
2009年 09月 15日
途中からしか見れなかったが、ゴーギャンの絵に関する感想が私とずいぶん違うのだなあ……と驚いた。
もちろん、絵というのはそれぞれが好きなように感じればいいものだと思うのだが……。多くの場合、私は絵でも写真もどちらかといえば人とは感想が違う。あまり一般的でないものの感じ方をするほうで、そのことをいつもとても恥ずかしく思っていた。若い頃……。
自分が感じていることはきっと間違いだと思っていた。とても自分に自信がなかったのだ。だから、自分はバカだとおもったし、物事をわかっていない、美や芸術を全く理解できない人間だと思っていた。いまもその点に関しては正直なところ、コンプレックスがある。
テレビを見ていて、そーなのかー、あの大作にはそんな意味があったのか? と驚いたりした。
あの絵のなかに輪廻転生のようなものが描かれているということだった。
私には全く感じられなかった。もしかしてそういうことを頭で考えてやろうとしたかもしれないが……私には感じられなかった。私が感じたのはとてつもない孤独と、その果てにある「自分は自分でしかない」という諦めのようなものだった。
ゴーギャンはあの絵を描いた後に山に行って服毒自殺をしたのだが、死に切れなかったそうだ。それから彼は孤島で五年間生きるのであるが、最晩年の絵はほんとうに素晴らしく美しく明るい。私はあの絵が一番好きだ。タヒチの絵は怖い。五年かけて命を見切ってから亡くなったのだろう。あの絵は極楽浄土を思わせる。

