幸福実現党のコメントを望む
2009年 08月 31日
開票中はこのような状況だったらしい。http://news.livedoor.com/article/detail/4323478/
たまたま私が見なかっただけかもしれないが、キー局では幸福実現党に関しての報道を避けたかのごとくなにもせず、よくある候補者の個人的なプロフィール映像なども開示されなかった。
党首の大川隆法氏の政見放送を見た。次第に熱がこもり声が大きくなっていく。鬼気迫るような迫力があった。政策に関しては具体性に欠け「国民を守ります」という繰り返しだけが耳に残った。この選挙において残念ながら候補者一人一人の個性、思い、のようなものが伝わってこなかった。どういう党に属していようとも、やはり政治家は個人の信念がたいへん大切であると思うし、今回はそのような「個人の人間性や信念」でもって大物議員を退けた若い候補者がたくさんいた。有権者は一人一人の考えや生き方に着目していたと思う。幸福実現党の候補者は一人一人の顔がぼやけていたという印象がある。若い方たちが多かっただけに残念だ。
私の記憶のなかには、選挙で大敗したのをきっかけにして「救済」の方法を政治から武力へと切り替えてテロ行為に至った新興宗教教団の姿が生々しい。国民の幸福を実現するために、最大多数の候補者を出馬させた情熱は、それがまったく否定されたときにどこへ向かうのだろうかと、どうしても考えてしまう。簡単に比較してはほんとうに失礼なのは承知だが、やはりどうしても頭をよぎってしまうのであり、その感覚はご理解いただけると思う。
その意味で、幸福実現党には開票日での記者会見をしてもらいたかった。そして、議席ゼロという結果に対してどのような見解をもっているのかを、はっきりと国民に公表してほしいと願う。どのような失望、あるいは反省、無念の思いを抱いているのかを知りたい。国民の否定を幸福実現党は党としてどのように受け止めたのか。それは、自分たちの至らなさと受けとったのだろうか、あるいは、国民の無理解や無知として受けとったのだろうか。具体的に聞かせてもらいたいのである。
マスメディアは、ぜひ、幸福実現党の党の見解をなんらかの形できっちりと報じてほしいし、党首である大川さんも、どうかマスコミに対して、選挙結果に対するできればていねいなコメントを表明してほしいと思う。それは、これから教団と一般市民の方たちの信頼関係にもたいへん影響することだと思う。私たちは、幸福実現党の候補者の方たちの奮闘に拍手を送るべきだし、党も有権者に対してしっかりとしたコメントを表明してほしい。いまこの時期の対応はとても大切だと思う。マスコミも偏見を捨てて取材して党首の考えを国民に伝えてほしいと切望する。