愚痴と現実
2009年 08月 16日
仕事よりも面白くなく、ああ、こんなことより仕事をしたいなあ……書きたいなあ……と思うのだった。
つまり、書くということは私にとって一番の楽しみであり快楽であり、仕事だからやっているのではないのだと思う。
そうでなければ続けないだろうし、続けていて、毎日が幸せなのだから、これが好きでたまらないのだろう。
でも、人間は一つのことを選択したら他のことを諦めなければならない。
小説を書きながら他人と酒を飲んだり、海で泳いだりはできないのである。
一度に一つのことしかできない。どんなに科学が進歩しても、たぶん人間は一度に一つのことしかできないんだろう。
人間というのは面白い。私は人間が必ず死ぬということを最近になってやっとわかった。
もう腹の底から理解した。人は死ぬ。それを長いこと考えずに生きてきたが、いまはわかる。
それと同じで、人間は一度に一つのことしかできない。これも最近になったやっとわかったことだ。
そんなことは真面目に考えたこともなかったのだ。だが、考えてみたら当然のことであり、そして凄いことなのである。私はいまこうしてブログを書くという選択をしたら他のことはできないのだ。この手を止めて次の行動に移るまで。そして、ブログを書くということ自体をたいして意識もしないでぼう然とやっているのである。
たいがい、そういう半分眠ったような意識状態で生きて、気がついたら死ぬのである。