私、何者。
2009年 07月 01日
いつも昼を食べないのだが、久しぶりのデニーズランチが妙においしく他人のチキンまでもらってしまう。
そして、予想通り食べたあと……というかすでに食べている途中から眠くなり、午後はとても仕事にならない。
「まだ田口さんの本を読んだことがなくて……」
「ああ、いいですいいです、読まなくていいです」
「いえ、今度借りて読みます。本は好きなんです。いまは桐野夏●さんに凝っていて……」
「ああ、桐野さんねえ、『OUT』とかね」
「それから、東野圭吾さんとか読み始めると止まらないです」
「ああ、東野さんね、面白いですよね〜。私の本はそういうのとちょっと違うっていうか、もっと気持ち悪いんですよ。書いてる本人と書いたものと全然違うんで、幸せな人は読まない方がいいです。おすすめしません」
「えー、そうなんですか?」
しゃべってて、こっちが照れ臭いというか、まあしょうがないか。東野さんとか桐野さんみたいな、ゴージャスな作家と並べられても困っちゃうんだよなあ。こちとらスッピンでTシャツで、デニーズでランチしてんだからさ。
アカペラの練習してから仕事場に戻る。新しい集団に所属すると、そこでどういう自分として存在していいかとまどう。ある程度の安定した関係を得るまで、私は何者でもなくなっちゃうからだ。たぶん今は「よくわかんない作家をしている人」なんだろうな……。
twitterを初めて三日目、日々、英語で書いているがなかなか外国人とは仲良くなれないな。フォローを返してくれるのはアジア系の人が多い。白人は日本人のtwitterは敬遠するのだろうか。それともあまりに英語が下手なので頭が足りない人と思われているんだろうか(笑)
それでも、新宿に滞在しているイラン人の青年とか、中国系カナダ人とか、オクラホマのカウンセラーとか、少しだけやりとりできるようになった。チャットと違って即答しなくていいから、英語を考えている暇がある。
ブログは日本語だからすらすら書けるけれど、これを英語にしようとすると全く、ニュアンスというものがわからない。相手にどんな印象で伝わるのかが読めない……。場というか空気が読めない。実際に会っていればもう少し読める雰囲気が、文字だとお手上げ。
なんで急に英語の特訓をしているかといえば、夏に我が家に交換留学生をお迎えすることになったからだ。インド人の22歳の女性で、四カ国語をしゃべるらしい……。言葉も、意志疎通できないととたんに、私って何者?状態に陥る。私なんて、ほんとに曖昧で、もろいものなんだ。言葉や関係に依存している。だからこだわらなくていいはずなのに、なににこだわってんだろうな。