歳をとる

 友人の今泉さんのブログに歳をとるっていうエントリーがあって、なぜか大受けしてしまった。この温泉でのオヤジの描写が秀逸なのだった。

歳をとる、のは、確かにみんな一緒である。ほんとうに平等に歳をとっていく。私は今年の誕生日で五〇歳になるのだが、気持ち的には37,8歳からぜんぜん歳をとっていない。だが、気持ちはどうあれ歳をとるのである。
このごろ会話のなかで「50歳くらいのすごいおばちゃんが……」とか、「見ると50代のおばちゃんなんだよね」と、見ず知らずの50代が化け物扱いされているのを聞くにつけ、ふーん、なるほど私もそんなふうに言われているわけね、と思う。

以前にギリシャに旅行したとき、ギリシャ人のグループと一週間ヨットの旅をしたのだが、ギリシャ人の男性は年配の女性をとにかく立てる。まず、その場で一番年配の女性を敬いサービスをする。若い女をちやほやしたりしないのだが、日本のおじさん達は女は若いほどいいと思っている。そりゃあ若いほうがぴちぴちしていてかわいいだろうが、そういう容姿に対する露骨な感情を態度に出すのはとても子供っぽいことであるなあと思った。当時、私はまだ三十代であったが、五〇にさしかかった今、ギリシャの男はすてきだと改めて感じる。が、そんなことを言っても隣の芝生だし、私は日本人で日本に住んでいるんだから、日本の男のいいところを見つけていくしかない……という前向きな気持ちも失せてきた。もう、男はどうでもいいか、というかなり投げやりな最近の私である。これも年齢のなせる変化なのか。男の気を引きたいとか、男に好かれたとか、そういう気がなくなってしまった。なくしてしまえばこんな気楽なことはないが、これこそ、オバサン化ということなのだろうか。ああ、歳をとるって……。
by flammableskirt | 2009-06-20 11:35

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