粛々と
2009年 01月 09日
元旦からずっと、休みなく仕事している。そういうペースを作っている。毎日規則正しく、静かに、淡々と仕事をするということだ。そのペースが崩れると、めんどくさいのだ。規則正しいことが大嫌いだった十代、二十代、三十代、からは考えられない。
とはいえ、ペースは常に乱れるのだ。生きているのだからあたりまえだ。
昨日は年明けで、編集者の方が二組、打ち合わせに来てくれた。
一組は京都からで、東本願寺出版部の方たち。
もう一組……というか、おひと方は春秋社の佐藤さんである。春秋社の佐藤さんは、年に一回くらい思い出したようにいらっしゃる。佐藤さんは仏教関係の本をたくさん作っていて博識なので、いつもいろいろ教えてもらっている。いろんなシンポジウムや勉強会にもひょこっと顏を出していて、神出鬼没な人だ。
東本願寺出版部の大須賀さんは、浄土真宗のことをたくさん教えてくれた。勉強家である。勉強家の編集者と会うのはとても楽しい。今回は、私がほんのちょっとブログに書いていた、レイ・ブラッドベリのサンリオ文庫の「万華鏡」をおみやげに持ってきてくれた。うれしい。なくしてしまったので、すごくうれしい。お年玉をもらった気分だ。
今日、久しぶりに「万華鏡」という短編を読んだ。やっぱりじーんときた。なんて、なんて文章がうまいんだ。レイ・ブラッドベリ、美しい、美しすぎる……。なんか自分の文章がすごくイモに思えて落ち込んでくる。しかし、これは訳もすごいんだな。誰だ、訳者は? と見たら、なんと川本三郎さんだった。わー、そうだったんだ。さすがだ。知らなかった。
などと、休憩を入れながら、今日も粛々とゲラを戻して、原稿を改稿した。
雨がずっと降っていて、外はとても暗くて山のほうからもうもうと蒸気が立っていて、ああ、冬だなあと思う。冬はいいなあ。心の底からやる気がわいてくる。冬になると冷たくて切れのよい精気がみなぎってくる。夏のやる気はどこかだらしがなくてイヤだ。