聖なる母と透明な僕
2008年 11月 18日
雑誌「風の旅人」に掲載していた原稿を加筆・改稿して一冊にまとめました。
連載時から、なにかいつもの自分とは違う感覚で書いていました。
それはたぶん「風の旅人」に掲載されている写真があまりに凄いからだと思う。
あの写真から衝撃を受けて直感が降りてくる……、そんな感じでした。
まだ書店には並んでいません。
二〇日くらいから発売となります。
現実と接している、あちら側の世界を見てほしい。
ミルキーイソベさんが、すばらしい装丁をしてくれた。
写真が下手なのでうまく伝えられないけれど、とてもきれいで静謐な、
なにか気持ちがしんしんとする装丁です。
「祈り」をイメージしてデザインしてくれたんだって。
来月には「パピヨン」角川学芸出版
が出版されます。
「聖なる母と透明な僕」と「パピヨン」、年末に出版される二冊は、
私にとっては双子みたいな作品で、どちらも同じテーマを扱っている。
でも表現の仕方がぜんぜん違う。同じものを違う視点で書いたりもしている。
ノンフィクションのようだけれど、フィクションでもある。
相変わらず、なにが真実でなにが現実なのか、私には曖昧です。
曖昧なものを区別せずに、なるべく感じたことをありのままに書こうとすると、
それはフィクションのように見られてしまう。
逆にフィクションを書くと、エッセイだと思われる。
人間が真実だと思うことの範囲はほんとうに狭いのだなあ……と思う。
読んだ人が、この作品をどう感じるか?
ウソだと思うのか、ほんとうだと思うのか、楽しみです。
でも、これが私が見ている、私に見えている世界なんだ。

↑写真では見えないけど、銀色のきらきらの雫がとてもきれい。装丁からオーラが。

