同じわだち

子どもがだんだん成長して、思春期に入ってきた。
見ていると、自分と同じわだちを踏んで、失敗するようなことをやっている。
さすがに50年近く生きている私は「ああなればこうなる」と、自分のことを少しは理解しているが、
娘は私がやってきた失敗を一からやるのである。
それを黙って見ているというのは、なかなか辛いことである。なので、子どもには早く独立して私の前から消えてほしいと思うようになった。目の前にいるとどうしても「それはね……」と、子どもが失敗するのを防ごうとおせっかいを焼いてしまいそうになる。
そんなことをまったく大きなお世話であろう。
そもそも失敗しなければ、いまの私はない。あれほど思春期から今まで、自分のしでかしたバカげたことで、手痛い失敗を繰り返してきたので、ようやくここまで来た。そして、この年になったってまだ、同じ過ちは何度でも繰り返す。なかなか経験から学べないのである。
わかっちゃいるが、子どものやることは気になる。
「あーあ!」と思うこと多々。
だがそれを知らぬふりをして、口を出さないことは私にとっては新たな修業だあ。
ああ、言いたい。そんなことしたらこうなるよ、と言いたい。
しかし、それを言っちゃあおしまいよ。
うへえ……。
by flammableskirt | 2008-11-02 15:00

作家 田口ランディの新刊・イベント情報・近況をお知らせします。 


by flammableskirt
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31