田口ランディ Official Blog runday.exblog.jp

作家 田口ランディの新刊・イベント情報・近況をお知らせします。 


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定員になりましたので締めきりとなっております。
現在はキャンセル待ちをお受けしています。
ご興味のある方はご連絡をください。
次回のお知らせを早めにお送りいたします。
遠くからのご参加ありがとうございます。
すてきな一日を一緒に過ごしましょう。

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大人のためのアート・ワークショップin湯河原
Taguch Randy 
Creative Art Workshop
クリエイティブ・アート・ワークショップ
日時 2016年10月9日(日)
   13時〜16時半(開場12時30分)
場所 神奈川県湯河原町(東京駅からJR東海道線で90分)
定員  25名
■締切  9月30日
■参加費 8000円(材料費・軽食込み)

■Time Schedule
12:30 受付開始
13:00 Start! Voice&Bodywork
身体ボディワーク
    まずはヨガの基本姿勢でリラックス
    竹内レッスンを使って「からだとこころ」を解放。
    みんなで創作に突入!
 ※竹内レッスンは竹内敏晴先生が創った
      他者とのコミュニケーションのためのメソッドです
Art Workshop
           アート・ワークショップ1
            ※お渡しした画材はお持ち帰りください
           おやつ休憩
            お互いの作品を観賞しながらひと休み
           アート・ワークショップ2
            ※作品は額装して持ち帰ります
            お部屋に飾ってください

           
■シェアリング&記念撮影

16:30 終了・解散

 終了後・希望者の方で親睦会を予定
 詳細は申し込み時にご連絡いたします

■会場 宮上幼稚園
http://miyakami.justhpbs.jp/sub7.html
東京からJR東海道線で90分。幼稚園までは温泉場行きバス乗車
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※会場までの詳しいアクセス方法や、湯河原の温泉情報などは参加申し込みをしてくださった方にメールにてご連絡いたします。湯河原での一日、お食事や温泉・観光も楽しんでくださいね。

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参加申し込み方法
件名は「大人のためアート講座」と記入
①お名前(フルネーム・ふりなが)
②当日ご連絡の取れるお電話番号(携帯電話など)
③ご住所
以上を明記の上
ka2ka2_104@icloud.com
メールでご予約ください。担当・勝俣利彦
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Creative Art Workshop
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子どもたちのために始めたサマースクールのアートワークショップが大人に大人気。
リピーターが増えてお断りするほどに。童心に戻ってアートしたいのは大人たち。
今回は大人のためのアートワークショップを企画しました。
希望があれば継続します。宮上幼稚園の園長先生が場所を提供してくれました。
最高に自由で楽しい幼稚園のお教室でクリエイティブを解放します。
絵が下手だと思っていた人、美術の授業が苦手だった人、
思い込みをブチ破り、思いきり自己表現をするとスカッとしますよ。
どんな人の心にも「表現したいもの」があります。
それが個性。じぶんらしいのがいちばん気持ちいいこと。

タグチランディ
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湯河原のおすすめ日帰り温泉「こごめの湯」はすぐ近く
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じぶんらしいこと、好きなこと、発見する一日。


ご予約の方法件名は「大人のためアート講座」と記入①お名前(フルネーム・ふりなが)②当日ご連絡の取れるお電話番号(携帯電話など)③ご住所以上を明記の上
ka2ka2_104@icloud.com
までメールでご予約ください。担当・勝俣利彦
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Randy Taguchi Project

by flammableskirt | 2016-09-26 10:41 | イベントのご案内
政府が「もんじゅ」の廃炉方針を固めました。「もんじゅ」というのは福井県にある実験用の「高速増殖炉」のこと。きっと名前は聞いたことがありますよね。

でも、高速増殖炉ってなに?って説明できる人は少ないと思います。
増殖炉っていう名前の通り、プルトニウムを増殖させてしまおうというすごい研究。

原発というのは、濃縮ウランを原料にして、人工的に核分裂を起こし、そのとき発生する熱を電気エネルギーに変えて利用しています。

構造はふつうの原発と同じなんだけれど、高速増殖炉では、「高速」の中性子を利用して原発から出たプルトニウムを再利用し、さらに増殖させてエネルギーにしようという、一石二鳥のような夢の計画だったのです。

だから、「もんじゅ」の中では、プルトニウム原料を囲うようにウラン238が置かれています。なぜかというと、ウラン238は中性子を吸収してウラン239に変わる性質があるから。

ふつうの原発は、ウランやプルトニウムの核分裂で飛び出した中性子(2〜3個が出る)のうち1個だけが次のウランにぶつかって核分裂の連鎖が起こって熱が出る仕組み。

「もんじゅ」は中性子の一つを連鎖に使い、もう一つの中性子を周りのウラン239に吸収させようってわけ。するとプルトニウム燃料が燃えているのと同時にさらに新しいプルトニウム239が生まれる。

原発の冷却水っていうのは中性子のスピードを落とすために伝われるのね。だから「もんじゅ」は冷却水は使わず、高速のまま中性子を使うためにナトリウムを使い、プルトニウムを増殖させてしまう。

これは、理論的には凄いけど、想像しただけでも「危なそう」って思うよね。でも、日本は資源がないから「核燃料サイクル事業」の中核として、使用済み燃料を再処理して有効利用するためにプルトニウムを増やす「高速増殖炉」の研究が進められていたの。

でも「もんじゅ」は事故続きで研究は進まなかった。根本的に仕組みに問題があるのは明白。だって最初からうまくいかないのだから。だけど、始めてしまったものを止めることができなくて、「もんじゅ」はまあ、言い方は悪いけれど植物状態のまま延命措置を受けていた感じです。

これは国の研究事業だからたくさん税金がつぎ込まれた。国の税金を使った事業をやって失敗すると、責任問題が生じるわね。豊洲の移転だって、いま問題なってる。

「もんじゅ」も誰がここまで赤字を増やしたってことになるわけだね。当然、誰も責任を取りたくないから、逃げちゃうよね。なんとかうまく四方丸く収めて時間稼ぎみたいなこともしたい。

そういうわけで「もんじゅ」の廃炉方針が決っても、政府は「高速増殖炉」の研究は進めるっていう表明を出したの。でもね、研究を進めるって言っても、また新しい施設を作るとなると膨大なお金がかかるよね。えー?って感じだよね。失敗したのに。

フランスと共同で研究するとか言っていたけど、フランスの態度も微妙だね。高速中性子を当てて、ナトリウム剤を使わずに一気にプルトニウムを増殖させるのは、相当危険なことだから、施設だって安いものは作れないよ。

こんな国益に反することはダメ、って経産省は言ってる。「もんじゅ」の管轄は文科省。「もんじゅ」は国の研究施設だからね。文科省はプライドあるから最後まで廃炉はヤダって言っていたけど、国もこれ以上お金かけるの無理ってことになったわけです。

廃炉ってなると、問題がいろいろ出る。高速増殖炉ではプルトニウムを使います。プルトニウムは核兵器の原料。いま、日本にあるけど、それは高速増殖炉を実現するために置いているのであって、うちら核兵器を作る気は毛頭ありませんよ、ってことで、日本はプルトニウムを持っているわけです。

だから「高速増殖炉やめます」って言ってしまうと「おいおい、だったらそこに持っているプルトニウムどうする気だよ、ちゃんと処分しろよ。日本は核を持たないって約束してるだろう、プルトニウム持ってるってことは核兵器作れるし、ほんとは作る気じゃないの?」って疑われちゃう。

日本人は「私たち核兵器なんか持たない平和が好きな民族です」って思っているんだけど、世界はそう見ないわけ。「いや日本人は第二次世界大戦で気が狂ったことやった恐ろしい国だったから、いまだってなにするかわらない」って思われてるところもあるわけ。

よその国の人から見たら、日本はヒトラーと同盟を組んでたわけだしね。でも日本人は原爆を二つも落とされた経緯もあるし、どちらかといえば第二次世界大戦に関しては、いま、気分的に被害者になっているから、世界の感覚とは若干のズレがあるんだよね。(日本が核兵器を持っていると思っている外国人はわりと多い)

「もんじゅ」が失敗し、廃炉へという決定を安倍政権が出したということは、ほんとうにほんとうに「これ以上、金がかかったらたまらん」ということだよ。だから、それくらいの莫大なお金をつぎこんで失敗したんだ。それはね、税金なのね。バイト代からだって引かれるでしょ。

で、日本の原発事業は「核燃料サイクル」という、「高速増殖炉」の稼働を前提にした壮大な夢の事業だった。ところがその中心にあった「高速増殖炉」が、もはやダメってことになると、全体の見直しが必要。それは誰だってわかる。

この「見直し案」というのが曖昧なの。

原発は危険だというのは、福島第一原発の事故でみんな実感した。だから安全基準が厳しくなって、いま日本のほとんどの原発は稼働していないね。これは歴然とした事実だ。

福島第一原発はそのうち廃炉になりますし、もんじゅも廃炉になります。そうすると、「日本政府さん、そこに置いてある「使用済み燃料」は、どうするのですか?」ってことになる。
使用済みの放射性廃棄物は自分の国内で処分してね、っていうのが世界のきまりね。そうだよね、他人の領土に埋めるわけにいかないし、海洋投棄も禁止されてる。
 
世界的な流れとしては「地中に埋める」って方向で、使用済み燃料、つまり高レベル放射性廃棄物の最終処分が検討されているのだけれど、いま世界で埋める場所が決っているのって、フィンランドと、スウェーデンくらい。

日本の場合は地震国でもあるし、国土も狭いし、みんな不安だよね。だから「最終処分地になってくれるところ、手を上げてくださーい」って国が言っても、16年間どこも手を上げなかった。唯一上げた地方自治体の首長は即刻リコールされて白紙に戻った。

じゃあ、いまその使用済み燃料ってのはどうなっているのかってことなんだけど、それぞれの原発に置けるだけ置いてあって、いっぱいになると青森県の六ケ所村に「仮置き」って形で預かってもらっているわけです。

地表に置いてあるというのが、かなり危険なのだよね。テロとか、地震とか、何が起こるかわからないし。国としては「いつか地層処分したい」って意向を表明している。

いま政府は原発を続けるよ、という方針。ということは、地層処分で地中に埋めるんだから、まだ使用済み燃料出してもいいじゃん、だから原発をもうちょっと続けようよ、みたいなことを考えているふしもあるわけ(杞憂かもしれないけれど)。

莫大なお金を費やした「もんじゅ」の廃炉にだって莫大なお金がかかるし、廃棄物を処分するのにだって相当お金がかかるわけだよ。だってね、最終処分の候補地を調査させてもらうだけで10億円を払うって国は言ってるわけだから。でも10億円をもらっても「うちへどうぞ」というとこがあるかなあ。使えなくなった原発の廃炉費用、いくらかかるかな。何年かかるかなあ。

高速増殖炉の研究を進めるとか、地層処分実験地での研究を進めようなどと言うまえに、「段階的に原発は廃止」の計画を出すほうが現実的ですよね。政府が、将来エネルギーの20パーセントを原子力でまかなう、なんていう曖昧なエネルギー政策を出すから電力会社も「まだやれるかも」って思ってしまうわけ。政府が場当たり的なの。

冷静に「段階的に減らして、二十年後のはゼロ%」とか方針が決まれば、やっと「地層処分をどうするか?」という議論に入れるんだ。そして、「埋める方向で最終処分を決定した」という表明が出せれば、とりあえず世界にも言い訳が立つ。それだって、実現までには百年かかると言われている。候補地選びも含めていろんなトラブルが起きるだろうし、お金がたくさんかかるけど、少なくとも現状の無間借金地獄的連鎖は終わる。
 
一歩、進めるためには「高速増殖炉と核燃料サイクル事業」をここでしっかり諦めて、原発の段階的な廃止を決めて、最終処分方法の検討を進める。
ぐずぐずしているのは一番危険だし、国益にも反する。

原発の問題は八方塞がりであちらを立てればこちらが立たずの、優柔不断政策の結果として、ややこしくなった。利権の争いもあるけど、プライドの争いでもある。原発は儲からない、経産省がそう考えているのは今回の経緯で明白。やめてもっとお金になる政策を考えてほしい。

廃炉事業を公共事業として、社会保障と雇用を整備したり、代替エネルギーの開発に国家予算を投じたり、理工系の大学に「廃炉課」を作って、廃炉技術を世界に売ったりするような、そういうアイデアを考えようよ、と思う。

9月1日に高レベル放射性廃棄物最終処分実験地を見学してきました。
ここはあくまで実験地であって候補地ではないので誤解しないでくださいね。
世界の流れが地層処分であっても、政府主導で地層処理の問題が進められるのは一番よくない。
高速増殖炉は廃炉方向へ向けた政府は、地層処分計画を進めていることを世界にもアピールしたいはず。
プルトニウムをもっている言い訳が必要だから(核兵器になる原料をもっている国に世界は厳しい)。

だけど、放射性廃棄物処分の方針を決める前提に「原発の段階的な廃止、その廃止までの明確な時間」を公約しなければ、
「埋めるんだから原発を稼働して廃棄物をもっと出してもいいでしょう」って言い出しかねないと、みんな不安に思うよね……。
そういう中途半端な政策が、原発の問題をこじらせてきたことをちゃんと見なければ。

最後に、「もんじゅ」を支えてきた技術者の方たち、研究者の方たち。プルトニウム増殖の研究を続けていた方々はたいへん失望しているだろうし、研究への意欲を断たれて長い間、宙ぶらりんのなかで仕事を続け、ほんとうにごくろうだったと感じます。研究者の方たちの知識が廃炉へと活かされるますように。そして「もんじゅ」を受け入れてきた福井県民の方々にとっても、今回の国の決断は「なにを今さら」でしょうし、複雑な心中はとても察することができません。

原発に関わる技術者、研究者の方々の数は激減しています。大学の学課もいまは消えました。でも原発はこれから廃炉へと向います。
安全に炉を解体し、使用済み燃料を処分する方法に情熱をもって研究する人たちが必要です。
文科省には、技術と人を活かす政策を、と願います。
このような状況で、原発推進をいまだ語る政治家の方がいるとしたら、たいへん失礼ですけれども、エネルギー政策と経済政策に関してあまり勉強をなさっていないのだな、と思います。



by flammableskirt | 2016-09-23 17:24
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着なくなっちゃったシャツ、襟の形が古くて着回しがきかないようなの……とか、もうどうしようもなくダサいワンピース(リサイクルショップで200円で売ってる)みたいな服に、絵を描いて好きな服にする……のが楽しい。始めると勢いがついちゃって止まらなくなり、どんどん服を作っちゃう。イマイチなガラのTシャツとかも、上書きして変えちゃう。

みすぼらしいものがピカって生まれ変わるのって、元気になるしうれしいよ。

シャツは襟があると暑苦しいから、裁ちばさみで切り取ってしまう(切ってもほつれないから大丈夫、縫い目のちょっと上をジョキジョキ)。袖も長いのが嫌いだからじょきじょき。切りっぱなしで折って着る。背が低いので袖は七分よりやや短めでちょうどバランスがいいカンジ。

寺西化学工業の油性マジックインキ16色セットが、絶対に色落ちしないし発色が良くて大好き。このマジックインキはなんにでも描けてとっても便利。ピンクとか茶色、どの色も好きな発色!布に描くときれいなんだ。(マジックインキの色はやや暗いのが多いけど、ここのは明るいよ)

c0082534_8331521.jpg下描きはしないでいきなり描く。そのほうが失敗しない。ちょっと変なくらいのほうが面白くなる。ダサいワンピは、アシンメトリーの模様を入れるとがぜんかっこよくなる。あんがい、売っていないんだよね、アシンメトリー柄って。

この、ダサいワンピの柄が面白く出来たので、いつかイベントで来てみよう(着るとめっちゃかわいい)。

1枚に30分くらい。考えてしまうと描けない。服にいきなり絵を描くのはドキドキするし楽しい。ものすごくストレス発散になる。わくわくするし、着た時がスペシャル幸せです。
by flammableskirt | 2016-09-14 08:40

ビョーキは感染する。いつもべてるの家(※)の人たちから言われていたこと。
「ベてるの家」とは北海道浦河町にある社会福祉法人。かなり重度の統合失調症の人たちが点在するアパートに住まい、半共同生活している。地場産業を支えるほどさまざまな事業を立ち上げ、成功させているが、主体は精神障害をもつ当事者。年商●億円を稼ぎ出すこの不思議な集団に、年間に二〇〇〇人もの見学者が集う。

一時期、この「べてるの家」の人たちと親しかった。よく浦川に訪れて一緒に飲んだりした。行くとみんなから「ここに来るとビョーキになるから」つまりビョーキがうつると言われた。「もともと、ランディはちょっとビョーキだから悪化するよ」

どうなるんだろうとドキドキしていたけれど、悪化することはなかった。「べてるの家」と疎遠になったころ「アール・ブリュット」という障がい者の描く芸術に興味をもつようになった。厳密にはアール・ブリュットは「生の芸術」という意味で、障がい者に限定するものではない。画家の田島征三さんなどは自ら「アール・ブリュット」を名乗っている。

アール・ブリュットは摩訶不思議な魅力をもっていた。観ていると気持ちがざわざわしてくる。頭蓋骨の蓋を吹き飛ばして、創作ビジョンと繋がりたいという妙な欲求がわいてくる。それは、アール・ブリュットの作家が常識の世界を超えた、自由で広大な場所に立って、他人の評価もお金も名声もなにも考えず、ただ感じたままを表現しているからだ。あざとさが、みじんもない。
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美術家の中津川浩章さんは、学生時代から障がい者の絵に興味をもち、まだアール・ブリュットという名称が日本になかった頃(エイブルアートと呼ばれていた)から、障がい者の絵に魅了を感じ、福祉におけるアートの可能性を直感していた。

中津川さんは、アール・ブリュットの業界(というのも変だけれど)そこに関わる人たちの間では有名だったので、どんな方だろうと思っていた。川崎の岡本太郎美術館が、「岡本太郎とアール・ブリュット」という企画展を行ったとき、中津川さんはキュレーターとして奔走していて、展示会場で始めてお会いした。

自宅が小田原と聞いたので、湯河原に近いし、またお会いしましょうと名刺交換をした。わたしが想像していたよりずっと気さくで、パワフル。そして、すごく繊細そうだった。中津川さんの印象がすこぶるよかったので、いつかお会いしたいなあと思っていた。

初対面で中津川さんの眼に惹きつけられた。「あ、このめ眼は芸術家の眼だなと思った。こういう眼の人にときどき会う。覚醒しているとうのかな瞳孔が大きくて、力強く、澄んでいる。和太鼓奏者の友人や、音楽家の巻上公一さん、ソプラノ歌手の友人……みんなこの目だ。

この目の人はちょっとイッちゃってる感じなんだよな、と思った。純粋で、ウソがつけない眼。パワフルで、好奇心が旺盛で、自我を世界に明け渡して芸術に満たされることが快感な人たちの目。

作家という仕事は文字を扱う。ことばをこねくりまわしているうちに、だんだん保守的になってくる。文化人的な扱いを受けるし、コメントなど頼まれても無難なことを言わないといまどきバッシングが恐ろしい。

16年作家をやっているうちに、わたしはほとんど自分が思ったことを書かなくなってしまった。あたりさわりのないことしか書かない(書けないのではなく、書かなくなった・単なる自己規制)。私が考えていることはけっこう反社会的だし、一般常識から逸脱している。初期の作品はそうだった。中身は今も変わらないのにそういう自分が出せなくなっていた。変な人と思われたくない。 ふつうに生活しているのに作品から怪しい人を想像されるのが辛かった。

発病して気でも狂わないととてもじゃないが、これから先、じぶんが書きたいものは描けないかもしれない。そういう危機感をここ数年もっており、昨年から「学者さんとのシンポジウムは出ない」「文化人的な仕事はしない」「しばらく執筆を休む」「本は全部捨てる」つまり、自分をリセットしようとしてみた。人生、そう長くないのになんで書きたいことを押さえて生きるのか。ここでいい人ぶってちゃだめだ。

新転位21の舞台に出演するのも、身体の感覚を取り戻し、世界との回路をつなぎ直すためだった。山崎さんの舞台は厳しいし、かなりシャーマニックなことを要求される。そういう自分を思いきり表現してみたかった。そのために、自律訓練方や瞑想も以前より真剣に取り組んだ。

絵を描く、写真を撮る、演じる、文章以外で自己表現するのはめっちゃ楽しいし、なにやってもOK、すごく自由だ。

ゆうべ、中津川さんと小田原で会って、飲んだ。いろいろな話を聞いた。面白かった。でもここで強調したいのは話じゃない。波動。中津川さんのもっている波動は、高い。ああ、この人は日々、インスピレーションを身体に下ろして生きているんだと感じた。そういう相手と、三時間以上、向かい合っているだけで、やばい感じになった。うわ、感染しそうだとわくわくした。わたしは感染したい。発病しちゃいたい。

そして、どかんとあの不気味な私の内的世界に潜り込んでしっちゃかめっちゃかやりたい。それを抑えているのは理性とか恐怖とかいい人でいたいというくだらない自意識なのだが、目の前に繋がっちゃっている人がいると、どんどんボルテージが上がり、あの感覚が甦ってくる。

なにかに憑依されて自分じゃないものに自分を明け渡してしまうときの快感。まったく意図しないものが次々思いついて、一日で100枚もお筆書きのように書いてしまうドライブ感。疲れたら眠れば夢の中で続きを見れる、トランスの状態。ああいうものに、まだ自分は入って行けるんだろうか。体力的に無理なんじゃないかと弱気でいた。正直、あれは身体はすごくしんどい。

いや、やれるんじゃないか、いけるんじゃないか、なんだかできそうだ、と誇大妄想的になってくるのが発病の兆候で、いいや、好きなことやっちゃうしかないし、話している間にも、どんどん構想がわいてくる。くだらなくて、とるに足らなくて、どうでもいいつまらないことを思いつき始め、やたらと愉快になってきた。ビジョンってのはさほど高尚じゃない、めっちゃ低俗なところからひっかかってくる。

やっぱり、こういう人のそばにいるとうつるんだ。いままであまりに理屈をこねる頭でっかちが多すぎた。もっと気が狂った人に影響を受けないとぶち破れない。そう思ったから、四谷シモンさん、大久保鷹さんたちの舞台に一緒に立とうと思ったのだもんな。めっちゃ狂ってる人たちだから。

人生って思春期と思秋期があって、どっちも精神的に危うくなるのだけれど、わたしは当然、思秋期のほうで、一度、歯垢みたいにこびりついた思考をこそげ落し、酵素で分解し、スカッとしたい。いわば家庭内暴力で暴れてる中学生と同レベルだ、とよくわかった。

思春期で激しく荒れていた子たちも、自己表現ができると落ち着く。中津川さん自身もそうだったと、若い頃のことをいっぱい語ってくれた。おばさんもそうなんだよ。もうやなんだよ、なんかかた苦しくて、予定調和なことやってるのうんざりなんだよー。

芝居だって、美術だって、やりたいことをやればいいし、その先に文章があるのかもしれない。今日は久しぶりに気持ちよく書いてる。そういや最近、ちょっとずつまた文章が、楽しくなってる、仕事じゃないことを書くと解放される。

64冊も本を出してんだから、あとは好きなことを書いて、好きなことをやっていればいいか。

ものすごくテンションが上がったのでゆうべは眠れずに、結局、睡眠導入剤を飲んだ。ベッドに横になりながら、飛行機のこと考えていた。

中津川さんの、飛行機の作品が好きだ。あれが諸星大二郎の「マッドマン」の、枯れ葉と枝で飛行機を飛ばすシーンからインスパイアされたと聞いたときは、「やっぱり」と思った。わかる、この世界のことばの裏側に遍在していて、いつも、こちらに誘いかけてくる。そういう、呪術が電波のように神経を伝えって脳に刺激を与える線と陰影、それが中津川さんの作品。あれはね、感じる人が見れば、その背後にある超自然的な力がわかる。

完全に感染した。ありがとう中津川さん。
こんど一緒にトークと、ライブペインティングのイベントをしたいね。

表現はすばらしい。表現ができるとどんなに荒れている人も穏やかになる。
自分を出すことで、落ち着く。そして、幸せになる。
こんなすばらしいことを、もっと伝えていきたいよね。
自由すぎるようで、縛りの多い時代。
いっぱいいろんな人を感染させてしまいましょう。





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■ファシリテーター
タグチ・ランディ


【ご予約の方法】

件名は「大人のためアート講座」と記入
①お名前(フルネーム・ふりなが)
②当日ご連絡の取れるお電話番号(携帯電話など)
③ご住所

以上を明記の上
ka2ka2_104@icloud.com






by flammableskirt | 2016-09-13 16:59 | イベントのご案内
チケットは完売いたしました。
現在、キャンセル待ちをお受けしています。
ありがとうございます。

劇団新転位21の最新公演「骨風」に出演するよ。

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山崎哲さんのお芝居、最高におもしろいよ。
時空間がジグザクになる至極の演劇体験をお届けします!

※12月18日(日)千穐楽は完売です。有難うございます。
◎新転位・21第23回安保由夫追悼公演
『骨風(こっぷう)』(泉鏡花賞受賞作品/文藝春秋刊)
原作・篠原勝之 作構成演出・山崎哲
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◎チケットの予約問合せ先
芝居屋・劇団羊のしっぽ info@hitsujinosippo.com
携帯電話 090-4748-8087 (制作・森島朋美)
.....................................................................................................................
◎チケット購入時の注意事項
・発売開始=9月1日午前0時~
・お1人様1日3枚までの限定販売となります
・メールは受信順に開封、返信致します
・電話は着信順に応対致します
・完売日時の場合、ご予約可能日時のご案内になります
・チケットについては
「お振り込み、郵送」「お振り込み、受付渡し」の
いずれかをご選択ください
・開場は開演45分前です
・「整理券」は開場1時間前より配布し、
開場と同時に整理番号順にご入場いただきます
(開場が早いのは特典を用意しているからです)
※小劇場のため客席総数が限られています。そのためチケット販売も限定されたものとなります。ご理解いただけますようお願い致します。
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《公演概要》
新転位・21第23回安保由夫追悼公演
『骨風(こっぷう)』(泉鏡花賞受賞作品/文藝春秋刊)
原作・篠原勝之(文藝春秋刊) 作構成演出・山崎哲
◎2016年12月8日~18日 全13ステージ
◎開演 平日18:30 土曜14:00/18:30 日曜14:00
◎高田馬場ラビネスト RABINEST 090-4748-8087(制作・森島朋美)
◎前売り5,000円 当日5,500円 一般前売り開始9月1日
※良い舞台をできるだけ安い入場料で。を転位・21以来モットーにしていますが、今回は自前の稽古場がない、キャスト・スタッフ・ゲストが豪華過ぎる(笑)等で制作的に厳しい状況にあり、いつもの公演より少し高めになっています。申し訳ありません。ご理解頂けますようお願いいたします。
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◎出演
四谷シモン 中嶋夏 十貫寺梅軒 佐野史郎 石川真希 井浦新
田口ランディ 林海象 田村信 大輪茂男 大久保鷹 谷川俊之
吉沢健 篠原勝之
宮脇麻那 おかのみか 徳弘沙江 武井翔子 紀那きりこ
起代美 白木愛美 富田裕子 世良啓 そのだりん 森島朋美 
◎スタッフ
舞台美術 = 石丸正広 八雲 花 
光デザイン = 海藤春樹 伊集院もと子
音楽 = 安保由夫 半田充(MMS)
衣装 = 伊藤佐智子 
ポスター美術 = 篠原勝之
宣伝美術 = 渡部通子 
舞台監督 = 武川喜俊
制作 = 森島朋美 佐々木聖 石丸桃麻
制作協力
住空間創造Gallery ATOM CS TOWER 上田嗣夫
芝居屋・劇団羊のしっぽ
演出助手 = 佐々木峻
音響協力 = 拾参号倉庫
小道具 = 甲斐菜摘 辻洋子
制作助手 = 東優華 村野瑠美 佐藤仁美 竹内泰子 イワセマツリ
撮影班 = 三浦仁 高嶋芳男
協力 = 合田ノブヨ 丹羽蒼一郎 三反崎美子 井形和正
 (株)エクス・アドメディア
◎アフタートーク・ゲスト(順不同)
李麗仙(俳優) 嵐山光三郎(作家) 桑原茂夫(詩人) 村松友視(作家) 
立花義遼(山中湖望湖亭亭主) 大月雄二郎(画家) 天童荒太(作家) 
伊藤俊也(映画監督) レオニード・アニシモフ(演出家) 
七字英輔(劇評家) 流山児祥(演出家) 神山睦美(批評家) 
原マスミ(シンガー) Gee藤田(映画監督) ほか出演者
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#IMAGE|c0082534_18302751.jpg|201608/26/34/|mid|595|842#]
by flammableskirt | 2016-09-08 00:00 | イベントのご案内

シン・シン・ゴジラ

地下500メートルにヤモリがいたけど、あれはどう見てもトカゲじゃないか、という話で朝の食卓は盛り上がった。
「トカゲだよ、縞々があったし」
「でも、案内の人はヤモリって言っていたよ」
 私と娘は高レベル放射性廃棄物を地下に埋めるための研究所を訪ねて、穴に潜って見学をしてきた。その時に、地下坑道に小さな爬虫類がいた。
「あのトカゲが、放射能を浴びたらゴジラみたいになるのかなあ」
「ゴジラは、物語でしょ」
「でも巨大化することはあるって言ってたよ」
 確かに。
「シン・ゴジラ、面白かったなあ」
 シン・ゴジラも娘と二人で観に行って、それからすぐに穴を見学に行ったものだから、ゴジラの世界と現実が混じり合ってしまう。
「ねえ、シン・ゴジラのゴジラはあのあとどうなると思う?」
「えっ?」
「きっと、人間は貪欲だからゴジラを生かしたまま原子炉として利用して、生体エネルギーでタービンを回し発電する仕組みを考えるよ。ゴジラは、植物状態になったまま、永遠に人間にエネルギーを送り続ける」
「そんな……、ゴジラがかわいそう。それは動物虐待でしょう?」
 娘が泣きそうな顔をする。
「いや、でもね。中国では漢方薬として珍重される熊の胆汁を採取するために、生け捕りにした熊の腹に穴を空け、カテーテルを差し込み、生かしたままの状態で胆汁を抜き続けるんだよ」
「ひ、ひどい!熊を生きた動物だと思っていないんだね」
「それを言うなら、人間が住んでいる都市に原爆を落とすほうがもっとひどいんじゃない?」
「うーむむむ」
「人間ってなんでもできるのよね。どこまでも残虐にだってなれるのよ」
「お母さん、ダメ。朝からする話題じゃない」
 そうだね……。

 でも、なぜか頭の中で、無数のチューブを差し込まれスパゲティ状態になったゴジラが、生体エネルギーを放出しながら点滅している様子が浮かんで消えないんだよ。電力会社のマークがゴジラになって、私たちは永遠のエネルギーを手に入れました、なーんて宣伝している妄想が……。
by flammableskirt | 2016-09-05 18:22
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岐阜県の瑞浪に行って来ました。
ずいぶん前ですが、この近くの川で化石を掘ったことがあります。
大昔、このあたり海だったんだよなあ……などと思いつつ、実験地へ。

瑞浪には「地層処分のための実験地」があります。
原子力発電を使うと、放射性廃棄物(人体に有害な放射線を出すゴミ)が出ます。
これまでもずっと出続けていました。
原子力は化石燃料と違ってクリーンエネルギーと言われていますが、放射性の廃棄物が出ます。この廃棄物は現在、青森県で仮に保管されています。

世界的にも放射性廃棄物の処理は問題になっていて、いま、フィンランドとスウェーデンが最終処分地……つまり原発で出たゴミをどこに埋めるかを決めています。決っているのは世界で二カ国だけです。
日本も、なんとか埋める場所を探そうとしているのですが、この16年間、まったく決らず。

北欧諸国は国民と政府の信頼関係があり、十年の時間をかけて住民との対話を続けて、地層処分へ具体的に進んでいます。日本は、というと、政府と国民の信頼関係はあまり良好ではないし、国民は政治家を信じていない。対話も成立していない状況。

放射性廃棄物の処分は、世界的に地層処分……つまり、地下に埋めましょうという流れです。もともとウランは地中から掘り出したもの。それを人工的に核分裂させてエネルギーを取り出したのが原子力発電。

地中に埋めて、だいたい千年くらいで放射線の放射がぐっと低くなります。それでも、人間が近づくのは危険。もちろん、作業はぜんぶロボットがしなければなりません。

いま日本には、地層処分のために地下500メートルまで穴を掘って、地層や地下水の研究をしている施設が二つあります。その一つ、瑞浪の実験地に見学に行ってきました。

19歳〜80歳という幅広い年齢、職業の女性たち12名で地下500メートルに。
関心のある人もない人も、一緒に地下に降りて、実感してみようというツアー。
それぞれが感じたことを自由にブログとか、facebookにアップしてもらいました。
何も発信しなくてももちろんよし、参加するだけでOKのスタディツアーです。

みんな、いろんなことを感じたままに書いてくれています。
19歳の女子「学校の授業では廃棄物が出るなんて教えてもらっていない。原子力発電を始めた人はゴミのことをどうして考えなかったのかな?」と素朴な疑問。

そうだよね。昔からトイレのないマンションと言われていた原発。
始めた人たちは「そのうち無害化する技術が生まれる」とか「海底に捨てる」とか「宇宙に捨てる」とか、とにかくあまり具体的に捨てることを考えていなかった。そのうちどうにかなるだろうと、思っていたみたい。

日本は被爆国だから、原子力にはアレルギーがあったのだけれど、アメリカからたくさんの学者がやってきて「夢のエネルギー」で「安全」で「これを使えば豊かになる」と、メディアを使って大宣伝活動を行ったものだから、世論がコロッと変わってしまった。

そのころ、日本は戦争に負けてとても貧しかったので、みんな夢を見たかったんだと思う。

どうにかなるだろうと思っていた、放射性廃棄物の問題がどうにもならない。そして原子力発電所も耐久年数を過ぎてきて、いよいよ廃炉を考える時代に。いま日本のほとんどの原発が止まっています。

なにかを決断しなければいけない瞬間に向かって、時計の針はちくたく、ちくたく……と進んでいる感じ。

世界の流れで地層処分と言っても、日本は地震国。
地底に埋めて大丈夫なの?
どんな研究が進んでいるのか、実際に見て、話しを聞くことができます。
(小学生くらいから見学可能)

原子力のこと、少しわかってくると、話しもしやすくなりますね。
まったくさっぱり知識がないのでは、興味も持てないですものね。
今回は女子ばっかりで、気楽に無知をさらけ出しつつ、みんなで考えてきました。
(次回の「穴を見るツアー」は男子部です)


by flammableskirt | 2016-09-05 13:21