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作家 田口ランディの新刊・イベント情報・近況をお知らせします。 


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Tシャツをつくろう

今年の湯河原サマースクールは「Tシャツに描こう」がテーマ。
イベントの前に予行練習してみました。
楽しかった。259円のTシャツに百均の布用絵の具で描いたよ。
今日は一日、ハートのTシャツでごきげんだ。

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by flammableskirt | 2016-07-28 20:04
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ありがとうございます!定員に達しましたので締め切らせていただきます。ただいまキャンセル待ちの状態ですので、それでもよろしければご連絡くださいね。

創作のための心の育て方
田口ランディのクリエイティブ・ライティング
三回連続講座開催のお報せ


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クリエイティブ・ライティングとは?

数年前に尊敬する作家エイミー・ベンダーさん(「燃えるスカートの少女」という素晴らしい短編集がある)が来日したとき、一日どれくらい執筆するのですか?と聞いたら「2時間です」と言われてびっくり。正直「たったのそれだけ?」と思った。
彼女は控えめに「作品に敬意をもって……」と呟いた。
当時、私の執筆時間は一日8時間、多い時だと10時間だった。
彼女はふだんは大学で「クリエイティブ・ライティング」を教えているとのこと。
「クリエイティブ・ライティング」ってなんだ?と思った。
日本ではカルチャーセンターに「文章講座」があるけれど、大学で作家が講義する場は少ないように思う。

ミステリーのような小説なら書き方のノウハウを学べるかもしれない。
でも、文学、たとえば純文学と呼ばれるものの書き方のノウハウはない。
起承転結で物語のプロットを作るなんて無理。
そんな書き方をしたことは一度もない。
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書き続けてきて、一番大事なのは「書きたい」という衝動。
なにかが降りてくる状態を維持すること。待つこと。自分の感覚に敏感であること。
表現の頼りになるのは、ひたすら自分。自分がなにを見て何を感じているか。
過去の記憶。五感。そしてインスピレーション。


エイミー・ベンダーは「書く状態にあるため」にていねいに生きている人だった。
文章を書くだけでなく、あらゆる表現をする人にとって「いまどんな心の状態か」はとても重要。なにを感じ、どんな気分でいるかに意識を向ける。

表現したい、という衝動は感動を忘れると出てこない。
記憶の扉が閉まっていてはなにも呼び出せない。
潜在意識にアクセスするためのパスワードを忘れてはダメ。
表現をする人は、無自覚かもしれないけれど、自分を「いい感じの状態」に維持するために日々、体と心の基礎トレーニングをしている。
表現が生まれてくる「ベストの状態」を知り、その状態に「自分をもっていく」ための工夫をしている。クリエイティブ・ライティングは、そのための講義だと思う。

いま、朝の4時半。曇り空がに青みがさして、鳥たちが鳴いている。
夏の朝のこの時間は、一日のうちでいちばん心が落ち着く時間。
いつ、どんな気分になるか。どんなときわくわくするか。
じぶんをよく知ることがすべての表現にとって必要なこと。

今回、若い編集者の勝俣さんが「ぜひに!」と企画してくれた。
「以前、田口さんの文章講座を一度だけ受けてすごく面白かったんです」
(ちなみに文章講座は一度しかやったことがなかった。その一回を受けた人が楽しんでくれたならこんなにうれしいことはない)

8月からの三回講座です。継続して受けてくれる方に。
詳しい案内はこちら。
https://www.facebook.com/events/1615229148769195/


詳細
作家の田口ランディさんが、少人数制の「クリエイティブ・ライティング(文章講座)」を下北沢にて開催いたします。
8月23日からスタートの全3回コースで、テーマは「創造的な心を育てる」。

文章や小説の書き方やノウハウではなく、「どうやったら子どものような創造的な状態になれるか?」ということをお伝えしていきます。
文章を書きたいと願うなら存在としてクリエイティブになること。創作の衝動、他者に伝えようとするパッションを生みだせば、表現はおのずと生まれてきます。

文章だけでなく、創造活動全般、アートでも、ビジネスでも、子育てでも、いかに自分が「クリエイティブ」な状態にいるか、それだけで人生が楽しくなり、才能も開花していきます。そのためには「クリエイティブな感じ」がどういうものか体験し、その状態に在るよう意識していくことが大切。

作家・田口ランディさんから創作実習を受けられるとても貴重な講座です。
席数に限りがございますので、お早めに下記のメールアドレスよりご予約を!


【日程】
8月23日(火) 19:30~21:30
 第1回「発見する」 
・じぶんの感じ方に意識を向ける(自分を見る)
・俳句を味わいながら意識がどう内面に向けられるか知ろう


9月20日(火) 19:30~21:30
 第2回「観察する」
・見ていないものを見つける(世界を見る)
・海外の優れたエッセイを題材にして観察のすばらしさを体験
   
    
10月18日(火) 19:30~21:30
 第3回「潜在意識」
・忘れていたことを思いだす(表現をする)
・身近なことを題材に短編小説を書いちゃおう


※講座は、毎回創作実習がございます。
※講座内容は、一部変更になる可能性もございます。あらかじめご了承ください。



■参加人数 限定25名

■参加費(全3回)  28,000円(税込)


【開催場所】
下北沢のイベントスペース「dii jang(ディージャン)」
東京都世田谷区代沢5-28-17-201
HP (diijang.com)


■講座企画・進行
勝俣利彦(フリーランス編集者)


【予約方法】
件名は「田口ランディのクリエイティブ講座」と記入
①お名前(フルネーム・ふりなが)
②当日ご連絡の取れるお電話番号(携帯電話など)
③ご住所

以上を明記の上、 ka2ka2_104@icloud.com にメールにてご予約ください。



<注意点>
※参加費は事前払いになります。

※お返事はメールを頂いてから土日を除いた3日以内に致しますのでお待ちください。
3日を過ぎてもお返事のない時はお手数ですが、再度ご連絡ください。

※1週間前までのキャンセルの場合料金の50%、前日・当日の場合料金の100%のキャンセル料がかかります。ご理解の程、何卒宜しくお願い致します。
by flammableskirt | 2016-07-26 05:16

 パク・チェヨンさんという作家の方から「佐藤初女 自分を信じて」(藤原書店)という本が送られてきた。お手紙がついていた。初女さんが亡くなる1年前からずっとインタビューを続けて来られたとのこと。お電話をしてみると繋がった。
「初女さんからよくランディさんのことを聞いていました。とても気にかけていらっしゃいましたよ」
 と聞いて、そうだったのか、でもどうして、と、素朴に不思議だった。
 パクさんに、初女さんがわたしについてどういうことをおっしゃっていたのかを聞いてみた。すると意外なこたえが返ってきた。
「あの方は、信仰を求めているんだと……、どうやったら信仰をもてるか探していらっしゃるの。でも信仰は降ってくるものだから。そうおっしゃってたのを覚えています」
 信仰……。
 確かに初女さんと初めてお会いしたとき「祈りってなんでしょうか?」と質問した。もう16年も前のこと。わたしは「祈り」というものがよくわからなかった。
 たとえば原爆の日などに黙とうして「祈りなさい」と言われるけれど、いったいみんな何を思い、何を考えて、何をしているのか。
わたしはそっと目を開けてみんなの顔を見たものだった。冥福を祈るとはどういうことなのか……さっぱりわからなかった。
 それは大人になってからもずっとそうで、祈っている人の内面を知りたいと思っていたから、ほんとうに単純に「祈るとき何をしているんですか?」と聞いた。
 そのとき初女さんがどう答えたか、忘れてしまったのだけれど、きっと変な子だと思っただろうな。

 わたしは神様を信じているいる人に会うと、必ずこの質問をした。
「祈りってどうしたいいんですか?」
 初女さんは、そういうわたしを心にかけていてくれたんだな。そしてパクさんは、
「初女さんはもしかしたら洗礼を受けてほしいと思っていらしたかもしれないですね」
 と、おっしゃった。
 これもまた意外でびっくりしたのだけれど、ああ、そうだったのかもしれないと思った。
 何年か前に初女さんにキリストの遺体を包んだという布(キリストの姿が転写されている)の実物大の写真をさしあげたことがあり、それを広げて一緒にしみじみと眺めたことがあった。
 森のイスキアには青いマリアの絵がかかっている部屋がある。その部屋に泊めていただいたとき、夜中にコバルトブルーの光の線がマリアの中心から現れて発光しているのを見た。そのときは家族も一緒で、夫と娘と3人で「この絵にはなにか仕掛けでもあるのかしら?」と不思議に思って眺めていた。
 翌朝、初女さんにその話をすると「ずいぶんたくさんの人があの部屋に泊まったけれど、そんな話を聞いたことは一度もないわ」と言われ、びっくりした。
 夜のイスキアの庭に、白いヴェールのようなものが舞い降りてきて「あれは何ですか?」と聞いたら、そのときは初女さんは「あなたにもあれが見えるのね」とおっしゃった。「ここの土地は特別みたいなの……」と。
 そして、確かに初女さんはわたしに「信仰というものを書いてほしい」と、確か二度目に会った時におっしゃったのだ。「でも、わたしは自分が信仰をもっていないし、信仰がなにかなんてまだ書けません」と答えた。

 パクさんから本が送られてきたのも偶然であって偶然ではないのかも。
 初女さんは信仰について語ってほしいと思っているのかも。
 そんな気がした。

 信仰……と言えるかどうかわからないけれど、祈りについて問うことはなくなった。
 何が祈りなのかわかった。どうしてわかったのか、降ってきたとしか言いようがない。わたしの祈りがある。それが他の人と同じかどうか永遠にわからない。人はじぶんの祈りを誰もがもっているのに、人と比べてしまうのでわからなくなってしまう。
 わたしに祈りはあったのに、それを祈りだと気づかなかった。どこか他に「祈り」というものがあると思っていた。だから降ってきたというのは、もともとじぶんのなかにあったものを認めた、認めざるえなかった、あるいは……再発見した、そんな感じかもしれない。
 だからパクさんの本の副題「自分を信じて」はわたしにもあてはまるなあと……。
 あなたはあなたでいいからじぶんを信じて。
 それを伝えてくれたのかもしれない。そして、それを伝えてくださいと言われているのかもしれない。

 なにかに守られ、抱きしめられ、愛されていることを感じる。強く。
 感謝がちろちろと小さな泉の水のようにわいてくる。
 感情の上がり下がりがあるにはあるけれど、それほど悩まなくなったし、悪い気分をいつまでも抱いていることもなくなった。年をとったからだと思っている。
 欠点はたくさんある、いくらでも短所を探せる。そしてそれを克服しようとしてずっと闘ってきたような気がする。でも、人生は短くて、短所を直している暇はあまりなく、むしろ長所を伸ばせば短所もまた個性になっていくと知った。
 
 信仰の基本にあるのは、あなたはあなたでいい、わたしはわたしでいい。
 どちらも尊い。じぶんと他人を分けない、差別しない在り方だと思う。
 じぶんを大切にしているから、他者も大切にする。
 じぶんを大切にするから、よく食べ、よく眠り、よく学び、よく遊ぶ、よく働く。人生を楽しむ。それが人と同じでなくていいし、人に同じことを求めなくていい。
 他人に求めるときは、じぶんを満たしていないとき。
 では……わたしを満たしているものはなんだろう。
 わたしを越えたわたし、わたしのなかにある魂のようなもの。
 わたしであってわたしを越えているなにかが、誰にでもある。
 すべての人が、光の大河の一滴であるという、感覚。
 実感。
 最初からあって、一度忘れて、また思いだす。
 その過程で、わたしはいろんな人と出会った。
 その人たちと同じものを求めて、でも、けっきょくそれはわたしのなかにあった。




 
 
by flammableskirt | 2016-07-03 06:45
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湯河原色えんぴつ主催
サマースクール募集要項2016

ありがとうございます!満員御礼!募集を打ち切らせていただきました。
現在はキャンセル待ちとなっています。


大好評をいただいている「親と子のサマースクール」を今年も開催いたします。
このイベントは、湯河原で活動している「一人ひとりの個性をだいじする会・色えんぴつ」が主体となって、今年で五回目を迎えます。発達障がいをもっているお子さんを連れて、なかなか泊まりがけで遊びに行くのが難しい、というご家族のために企画したものです。もちろん、健常のお子さんの参加も大歓迎。昨年は障害をもつ方の参加が三分の一くらい。「うちの子が参加できるかしら?」と心配されていたお母さんもびっくりするほど、アートワークに夢中になって、みんな仲良しに!

二日間、絵画やボディワーク、声を使った遊びなど、さまざまなアートワークが特徴のサマースクール。お母さんお父さんも子どもに戻って楽しめるのが人気。今年はいったい何が起こるでしょうか。毎年多彩なゲスト参加者が(今年もお楽しみに!)。温泉、朝のお散歩、みんなで夏の湯河原を満喫しましょう。

ボランティア参加してくださる一般の方も、毎年たくさん応募してくださってほんとうにありがたいです。基本的にボランティアの方も5000円の実費を払っての参加になりますのでご了承くださいね。というのも、この企画はほんとうに実費だけで運営しているんですよ。一泊二日、保険代から食費、材料費、すべて込みの参加費です。

夏の日の思いでづくりを湯河原で。
みなさんのご参加を待っています。

2016年「色えんぴつサマー・スクール」
大人も子どももアートで遊ぼう!
8月20日(土)~21日(日)


●今年のアート・サポーターは超豪華!
音楽家 巻上公一さん
馬頭琴奏者 美炎さん
アーティスト 中津川浩章さん
作家 田口ランディ

●わくわくなアート・ワークショップ 
●声を出し体を動かして思いきり遊ぼう
●カレーを食べながら楽しいおしゃべり
●こごめの湯で温泉入浴
●寝る前のエンターテイメント、本気の朗読劇
●子どもたちが眠ってから飲みながらの本音トーク
大人も子どももみーんな楽しい。みーんな幸せ!


場所:宮上幼稚園 
JR湯河原駅前より2番ターミナル(温泉場方面)のバスに乗車、6つ目の「宮上会館前」で下車。
車道を渡った右手の「石倉商店」横を左に進むと、50m程で「みやかみようちえん」の正門があります。
奥の外階段を上がった園庭の左手に幼稚園園舎の玄関があります。
※車でいらっしゃる場合はカーナビの誤表記に注意してください。幼稚園の入り口は敷地の南側だけです。
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参 加 費 : おとな5000円
     こども4000円
(お一人あたりの料金です・四歳以下のお子さんは無料です)
布団代 、食事代 、入浴料、保険料、材料費込み

募集人数:30名
申し込み締め切り:8月10日
※定員になったら締め切りますのでお申し込みはお早めにね!

□お申込はメールまたは FAXで!
m.youchien@nifty.com
(FAX) 0465-62-9417
ファックスをお持ちでない方は 宮上幼稚園までお電話ください。
0465-62-3994(担当・井上)

●申込記入事項
代表者氏名、参加人数・氏名年齢 住所、電話番号、FAX番号

●サマースクール対象年齢
5歳~小学校6年生とその保護者


スケジュール

● 20日 1 2 : 4 5 集 合
13:00 ワークショップ 1(からだと声のあそび)
14:00 自己紹介タイム
15:00 ワークショップ2 (Tシャツにお絵書きしよう)
17:30 夕食
18:30 温泉へ出発
19:00 温泉入浴(こごめの湯)
20:00 幼稚園へ到着
20:30 田口ランディ作演出/音楽・舞台美術 井上誠
 大人と子どもよる朗読劇 

● 21 日
6:00 起 床
6:30 湯河原散歩(朝市)
8:00 朝ご飯
9:00 ワークショップ 3(いまはまだ秘密だよ)
  わかちあい
11:00 現地解散

●持ち物
タオルケット・まくら・パジャマ・おふろに必要なもの(シャンプーなどは備え付けもあります)・ 翌日の服・洗面用具・クレヨンかクレパス

●保護者同伴であればお友達の子どもさんといっしょに参加していただくことが出来ます。お子さんだけの参加はできません。

●主催:一人ひとりの個性を大事にする会 湯河原色えんぴつ
by flammableskirt | 2016-07-01 18:09