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作家 田口ランディの新刊・イベント情報・近況をお知らせします。 


by flammableskirt
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「グレイト・スピリットを語る」
作家・田口ランディ×写真家・八木清

エドワード・カーティスの写真に魅せられた、作家の田口ランディ氏が、ゲストに写真家・八木清氏を迎え、スライドを用いて、かつて、ネイティヴ・アメリカンとともに暮らし、20年にもわたって記録し続けたエドワード・カーティスの写真や、現在、モンゴルで自然とともに生きる人々を記録し続けているサルダール=アフカミ、そして、アラスカで寡黙でありながらも力強いポートレイト写真を作り出す八木清の作品をみながらトークが繰り広げられる予定です。ぜひ、みなさまお誘い合わせの上、お出かけください。

《トークイベント概要》
[日時]2011年7月8日(金曜日)
19:00~21:00(開場18:30)
[会場]早稲田大学 小野記念講堂(東京都新宿区西早稲田1-6-1) 
[定員]200名(全席自由席)
[入場料]無料
[参加方法]お申込みは特に必要ありません。
by flammableskirt | 2011-06-26 14:53
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イラスト 山田スイッチ

「ふくしまキッズ夏季林間学校」の告知を応援してくださって、ほんとうにありがとうございます。去る20日に、文部科学省で記者会見を行いました。それを受けて、民主党衆議院議員の田島要さん、蓮舫さんの後押しもあり、支援金は着実に集まっています。また、twitterを介してソフトバンクの孫さんが、支援の協力を約束してくださいました。

さらに追加でお子さんの参加を増やすこともできました。ただ、まだ待機している600人、すべてのお子さんをお連れするには至っていません。プロジェクトでは2000人のお子さんをお預かりする準備があります。引き続きご協力をお願いします。
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イラスト 岡田克己

本日は第一回目の参加説明会が催されています。もうすぐ夏休み。一人でも多くの子どもさんを、お連れしたいと思いっています。30日には外国人記者クラブで海外に向けての記者会見を行い、今後の活動のために海外への支援を訴える予定です。

このプロジェクトは最低五年は続けることを目標に始まりました。この夏以降も、日本中のさまざまな地域と連携しながら、なるべくたくさんの子どもたちを皆で見守り続けていこうと思います。

23日には「ふくしまの子どもたちをサマーキャンプに」という支援活動を続けているNPOメイク・ザ・ヘブンのてんつくマンさん、音楽家の坂本龍一さんらが設立したapバンクの長井さん、テラ・ルネッサンスの鬼丸さんなど、同じ志を有するNPOが集まり連携をしようというミーティングをもちました。
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イラスト 安藤みち子 デザイン 田口事務所


これから長期の持続可能な支援を展開するためにどうしたらよいか、みなで智恵を出しあうことになりました。多分野のNPOのゆるやかな連携を通して、新しい支援のカタチを創造するプロセスがほんとうに楽しみになってきました。ただ支援金に頼るのではなく、支援という市場を形成しようというアイデアが出ました。今後はいろいろな方法を模索していきたいと思います。

それぞれの特技を活かして、多くの人にこれからも参加していただきたいと思っています。そして、5年、10年先を見据えた支援を行っていきたいと、スタッフ一同が気持ちをあらたにしています。

引き続き、告知のご協力をよろしくお願いします。
ふくしまキッズ夏季林間学校プロジェクト

http://fukushima-kids.org/
by flammableskirt | 2011-06-26 14:21
2011年7月13日
Naked Loft presents
田口ランディ×飴屋法水×大友良英
「ダイアローグ Fukushima」

3.11、東日本大震災、福島原発事故以降。
福島では、働いて、一家が暮らしていける、そういう人間としてあたりまえの生活が多くの人から奪われました。事故はいまだ収束せず、見えない放射能に対する不安も拭えず、新しい生活への出発点すら見えないという現実。そんな非人道的な福島での事態に私たちはどう直面していけばいいのか。

今回の事態に対して独自のリアクションをしている表現者3人が、ネイキッドロフトで対話します。

【出演】田口ランディ(作家)飴屋法水(演出家、美術家)大友良英(音楽家)
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【会場・お問い合わせ】
新宿ネイキッドロフト(03-3205-1556)
http://www.loft-prj.co.jp/naked/
OPEN 18:30 /START 19:30
前売¥2000/当日¥2500(共に飲食別)
※前売券はローソンチケットにて6/26より発売!!(Lコード:74483)


ネイキッドロフト/イベントブッキング担当
オヤナギハジメ/小柳 元

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by flammableskirt | 2011-06-26 11:35

蛍の季節

湯河原町の千歳川には自生の蛍がたくさんいます。
昨日は友人の上畑正和さんご夫妻が、湯河原に蛍見物にいらっしゃいました。それで、私が蛍の季節になると毎日通うようになる居酒屋「福」で、いっしょに蛍を待ちながらビールをいただきました。このお店は千歳川添いにあって、清流に面したお店の奥座敷から蛍を楽しめるのです。午後8時を過ぎた頃から蛍が川面をたくさん飛び始めます。ほんとうにきれいです。清流の冷たい風がお店を吹き抜けるので冷房はありません。
もうすぐ蛍の季節も終ります。だいたい六月いっぱいでいなくなってしまうんです。
あと何日、蛍が見れるかな。そう思うとつい、夕方になると冷たいビールに誘われてしまうんですよね。

でも、今日はこれから東京で新渡戸道子先生の気功太極拳のセミナーに出ます。13時〜17時までみっちりしごかれてきます。ここのところ忙しさにかまけて稽古を休みがちあったので、気分をひきしめるつもりで。帰りは遅くなるだろうから、蛍は明日だなあ。

湯河原の蛍のことを知っている人があんがい少ないです。ほんとうにきれいなんだけどな。日帰り温泉こごめの湯の下にある万葉公園でも蛍祭りをしています。温泉のあと、蛍を見ながらビールは梅雨のつかのまの楽しみです。
by flammableskirt | 2011-06-25 10:20

今日はUFOの日だ。

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6月24日はUFO目撃率が最も高いと言われている日。だからUFOの日。
理由はわからないが、23日と24日はUFOがよく現われると信じられている。
ほんとうかどうかはわからない。都市伝説のようなものかも。

伝説にはなんらかの神話的、民族学的、心理学的、根拠、構造、そういうものがあるんじゃないか……と考えてしまう。
いや、そう考えるのが好きなのだ。わからないことをあれこれ考えるのが、たぶん趣味なのだ。
今回も、「マアジナル」はいったい人はなぜUFOを見るのか……を、科学も哲学も民族学も総動員で考えてみた。

問題に意識を向けた瞬間から、問題の内側に入ってしまう。つまり、人は問題と向きあった瞬間からマアジナルな領域に入り込み生きることになるんだ。古今東西の小説の主人公はすべからく、問題に意識を向けた瞬間から冒険の世界に入る。
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あるいは異次元に、異国に、異文化に……。それはただ、意識を向けるということから始まる。
なにかに意識を向けない人生は、テレビを観ているのと同じだ。
夢は見るのではなく、体験するもの。
それを、伝えたかった。だからこの本を書いたんだと思う。

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by flammableskirt | 2011-06-24 12:04
■学生のみなさんが企画したイベントに参加します。若い方たちが熱心に活動していらっしゃるのでお役に立てればと思いました。イベントのテーマは「伝えることの大切さ」で、このテーマをもとに講演をお願いされました。私は文筆業なので、伝えることの大切さ……というよりも、伝えることの難しさを日々、実感しています。そして、本心では「伝えることよりも、聴くことのほうがずっと大切なんだ」と思っています。

いま、伝える方法はほんとうにたくさんあります。世界中にいろんな意見があふれています。私も自分のブログで自分が伝えたいことを一方的に書いています。これは私が伝えたいことであって、「絶対の真実」ではありません。私という人間の身勝手な思いです。誰かが私の話に耳を傾けてくれない限り、私の文章を意志をもって読み、その内容を理解しようとしない限り、私の書いたもの、しゃべった言葉は「記号」にすぎません。

伝えるというのは、言葉だけではできないということもわかりました。必至でしゃべっても「バカじゃないの?」と思われておしまいということもあります。人は言葉を聴いているようで実は「体感することによって聴いている」のです。全方位的感覚で聴いています。伝えるということは「全方位的感受性に向って全身で表現する」ということです。そういうことを、お話できたらいいなと思っています。

田口ランディ





「伝えることの大切さ 今私たちにできること」
主催:World Wide Minamata
場所:明治大学リバティータワー1103教室(御茶ノ水駅から徒歩3分、神保町駅から徒歩5分)
日時:7月2日(土) 14:00-18:00(18:00-19:30 懇親会)
申し込み:https://spreadsheets.google.com/spreadsheet/viewform?formkey=dHhHd2dfRlRrcDd0bmxIRGFKOHdDYVE6MQ

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「伝えることが、我々の唯一の強みである」      - ユージン・スミス -
若い世代の“無関心”が社会問題化している現代社会。
その”無関心”を理由に伝えることを諦めてきた他の世代。
今、”伝える”ことの意義が問われている。
同時に、情報化する社会。
それに伴い、SNSやブログなど、新しい形の”伝える手段”が注目されている。
マスメディア、教育、NPO団体での活動、書物、twitter・・・。
多種多様な方法で、”伝える”活動を仕事にしてこられた講師の方々。
”伝える”ことの大切さ、難しさ、意義を語っていただきます。
またWorldWideMinamataの活動の理念を紹介し活動参加メンバーを募集します。


何かを知ったときの感動を、まずは近くにいる人に伝えることが第一歩。
講演を聞き、意見交換をすることで、”伝える”をいう一歩を踏み出す“キッカケ”に!
国際社会問題、環境問題に興味のある人
国際協力というキーワードに惹かれる人
メディア業界に興味のある人
NPO団体の活動に携わりたい人
何か伝えたいことがある人
実際にプロとして様々な”伝える”経験をされてきた講師の方々と直接話をしたい人
行動は、知ることから始まる。
この"キッカケ”を見逃すな!
【主催】World Wide Minamata
【場所】明治大学リバティータワー1103教室(御茶ノ水駅から徒歩3分、神保町駅から徒歩5分)
【日時】7月2日(土) 14:00-18:00(18:00-19:30 懇親会)


【内容】
WWMの活動内容説明
講演 -伝えることの意義とは-
WWMの”伝える”活動にあなたも参加しませんか? -”伝える”ことの一歩目として-

【懇親会】
豪華な講師の方々と気軽な雰囲気の中でお話いただけます!
講演内容に対する質問ができるチャンス!
※お飲み物と軽食をご用意いたします。

【料金】
イベントのみ・・・500円
懇親会のみ・・・1000円
イベント+懇親会・・・1000円

【講師紹介】(講演順)
○鈴木亮氏(国際環境NGO A SEED JAPAN メディアCSRプロジェクトディレクター)
マスメディアが報道における公共性・独立性を発揮し、市民が主体的にメディアを選択する社会を創造するという目標を掲げるメディアCSRプロジェクト。大手テレビ会社がCSR活動に取り組む意義について研究し、テレビ会社に「メディアCSR」を提言するための「メディアCSRフォーラム」開催を目指しています。
http://www.aseed.org/mediaCSR/
twitter:@suzumeryo

○魚住葉子氏(DAYS JAPAN)
危機に瀕していると言われる日本のフォトジャーナリズム。志あるフォトジャーナリズムが消え、時代を読み取る目を失うことを防ぐため、世界情勢を写真で伝える雑誌、DAYS JAPAN。ボランティアでの活動者が多い中、数少ない編集部のメンバーとして現在電子版DAYSInternationalの担当をしていらっしゃいます。
http://www.daysjapan.net/

○森永由紀氏(明治大学商学部教授)
世界各地で環境問題が深刻化している現代。大学教授というアカデミズムの立場から、学生に対して自然科学的な知識を伝えることで、人類と自然との共存を実現できる新しいビジネスパーソンの育成に尽力。研究テーマとしてモンゴルの遊牧と気候、水俣病の途上国への発信など。
http://www.meiji.ac.jp/shogaku/teacher/index.html

○田口ランディ氏(作家)
長編小説「コンセント」を以って小説家デビュー、以来数多くの著書を出版。社会問題への痛烈な疑問を投げかけ、自らの思考を広く世に伝える活動を精力的に行う。現在「ふくしまキッズ夏季林間学校プロジェクト」や「個性をだいじにする会・色えんぴつ」など、児童教育・福祉にかかわるほか、「ダイアローグ研究会」を主催し次世代の対話のあり方を模索している。http://www.randy.jp/

○実川悠太氏(NPO法人水俣フォーラム 事務局長)
広く一般市民に対して、公害の原点といわれる水俣病事件の周知及び伝承に関する事業を行う水俣フォーラム。設立当初から水俣展や水俣への旅、記念講演会を開催することで伝える活動を実践してこられました。
http://www6.ocn.ne.jp/~mf1997/



お申し込みはこちらから

https://spreadsheets.google.com/spreadsheet/viewform?formkey=dHhHd2dfRlRrcDd0bmxIRGFKOHdDYVE6MQ
(※懇親会に参加希望の方は6/27までに申し込みをお願いいたします)

お問い合わせ先
worldwideminamata@gmail.com
World Wide Minamataとは?代表メッセージ
大学入学前は水俣病について浅い知識しか持っていなかった私が、水俣病に目を向けるようになったきっかけは、大学の授業で聞いた水俣病についてのプレゼンテーションです。そして半年後、水俣フォーラムという日本のNPOと、インドネシアの環境ボランティア団体の協力を得て、水俣展inインドネシアの開催を実現。規模は小さいながらも、参加者からのメッセージから効果を実感することができたこの成功は、私に3つのことを教えてくれました。水俣病の持つメッセージ性、本気で伝えれば相手の心に響かせることができるという自信、水俣病という悲劇を体験した国としての伝える責任。今、世界中で起こっている水銀汚染。経済発展の裏に潜む環境問題。水俣フォーラム主催の水俣明治大学展や、夏に行った水俣での合宿などでの活動を通して、これらの問題に目を向ける学生と出会い、“第二の水俣病を起こしてはならない”という思いから、この団体を立ち上げました。
○方法
日本から飛び立つ学生が貼ったポスターが、MINAMATAを知るキッカケに。
海外に出発予定の学生(留学生、旅行者など。彼らはWWMの “ミッショナリ―”,日本語で”伝道師”。)にMINAMATAのポスターを渡し、渡航先の国(空港、飲食店、大学など)に貼って来てもらう。貼ったら本人が自身で貼ったポスターと共に写真を撮り、webにアップロード。ポスターにはwebのアドレスを載せておき、そのサイトでは水俣病の被害や経緯及び、世界中の水銀汚染の現状の情報、動画などが多言語で見られるようにしておく。また、Web上に世界地図を用意し、貼った国、場所にマーク、名前、国籍をつけていく。
日本語版HP(http://worldwideminamata.wordpress.com/)
英語版HP(http://worldwideminamata.com/)(改良中)

今回のイベントでは、最後にWWMの”ミッショナリー”として海外にポスターを貼るという”伝える”活動に協力してくださる方を募集します。講演で”伝える”ことの意義を理解し、我々の活動に共感していただければ幸いです。
by flammableskirt | 2011-06-23 09:26
ピオ・デミーリア(Pio d'Emilia)著
「放射能という“津波”」(Tsunami nucleare)出版記念イベント のお知らせ(6/29)

SkyTg24のリポーターで、元イル・マニフェスト紙(日刊紙)の特派員ピオ・デミーリア(Pio d'Emilia)氏が 東日本大震災の被災地の最前線で過ごした30日間の記録をイタリアで出版したのを機に、出版記念のイベントを行います。
パネルディスカッションには南相馬市長桜井勝廷氏や、本書に一文を寄せた田口ランディ氏も参加します:

日時:6月29日(水)18時30分(開場18時)
会場:イタリア文化会館アニェッリホール
入場無料(要予約)、日伊同時通訳付


参加希望の方は、お名前、電話番号、同伴者人数を記入の上メール (eventi.iictokyo@esteri.it)
または Fax(03-3262-0853)にてお申し込みください。

以下はチラシ内容です(転載許可済み):

L’11 marzo 2011, un sisma di magnitudo 9.0, seguito da uno tsunami, ha sconvolto il Giappone causando oltre trentamila vittime. In un diario di trenta giorni trascorsi al "fronte", Pio d’Emilia corrispondente da Tokyo per Sky Tg24, e storico collaboratore de il Manifesto, racconta gli eventi che hanno sconvolto il destino di una nazione e modicato l’assetto economico mondiale.
La cronaca del giornalista, l’unico ad essere arrivato davanti ai cancelli della centrale nucleare di Fukushima, si alterna allo sguardo dell’uomo nel tentativo di delineare le prospettive di un paese interamente da ricostruire e minacciato da un altro possibile "tsunami", quello nucleare, i cui danni sono tutt’ora imprevedibili.

2011年3月11日、マグニチュード9.0の大地震が東日本を襲いました。
それに続いて大津波が各地で発生し、1万5000人を超える方が亡くなりました。あの日から3か月が過ぎましたが、避難所で生活する人10万人をふくめ、それ以上の住民の方々が被災地で困難な毎日を送っています。

この度、SkyTg24のリポーターであり、元イル・マニフェスト紙(日刊紙)の特派員ピオ・デミーリア氏が災害地の最前線で過ごした30日間の記録をイタリアで出版したのを機に、出版記念のイベントを行います。外国人記者で唯一、東京電力福島第一原子力発電所の正門までたどり着いたデミーリア氏は、本の中で、大災害の混乱の渦中にあって、動揺しつつも非常事態に立ち向かい、難局を乗り越えようとする人々の姿とともに、未だに被害の拡がりが予測できない放射能という新たな"津波"に対しての恐れを描いています。

本イベントでは取材レポートの映像を上映し、その後講演や「放射能という"津波"」をテーマとしたパネルディスカッションを行います。
南相馬市長桜井勝廷氏のほか、本書に一文を寄せた田口ランディ氏もパネラーとして参加します。


プログラム Programma
挨拶 Saluto
◎S.E. Vincenzo PETRONE (Ambasciatore d’Italia in Giappone)
ヴィンチェンツォ・ペトローネ (駐日イタリア大使)
DVD上映 Proiezione lmati
◎Servizi di SkyTg24 (24 min.)
 SkyTg24の現地取材レポート (24分)
講演 Interventi
◎"Giappone tra incubo e speranza" Pio d’EMILIA
 「悪夢と希望の日本」 ピオ・デミーリア
◎"Lo tsunami dell’informazione" Scilla ALECCI (giornalista)
 「情報の津波」 シッラ・アレッチ (ジャーナリスト)

■パネルディスカッション Tavola rotonda
 ピオ・デミーリア (SkyTg24リポーター) Pio d’EMILIA (giornalista SkyTg24)
田口ランディ (作家) Randy TAGUCHI (scrittrice)
 桜井勝廷 (南相馬市長) Katsunobu SAKURAI (Sindaco Minamisoma)
 ウンベルト・ドナーティ (イタリア文化会館館長) Umberto DONATI (Direttore dell’Istituto Italiano di Cultura)
by flammableskirt | 2011-06-19 19:32
7月6日から清里フォトミュージアムで「グレイト・スピリット/カーティス、サルダール=アフカミ、八木清の写真」が開催されます。
この三人の写真家は私がとりわけ好きな写真家です。
彼らは、主に少数民族と呼ばれる人たちの生活やポートレイトをテーマに撮影をしています。人々の生活のなかに入り、たいへんな時間を労力をかけて撮影された彼らの写真から、私はほんとうに貴重で素晴らしい人間存在の神秘を学んできました。

彼らの写真には「グレイト・スピリット」と呼ばれる、自然の大いなる魂が表現されていると思います。厳しく美しい大自然のなかで生活する人間たちの、あまりにも気高く尊い姿に、たぶん見た方たちは私と同じように畏怖を感じ、衝撃を受けるのではないでしょうか。いったい人間存在とはなんだろう? そのことを改めて自分に問いたくなります。

いま、生活のあり方を根本から見直そうとする方が、日本にはたくさんいらっしゃいます。たぶんこの写真展は、なにかを教えてくれます。それは言葉ではなく、直接、精神にあるいは魂に呼びかけてきます。その声がきっと聞こえるはずです。だから、できるだけたくさんの人たちに、この写真家たちの写真を見てもらいたいと思いました。ほんとうに素晴らしいんです。三人を一挙に見れる機会はめったにありません。どうか、だまされたと思って、ぜひ見に行ってください。

清里フォトミュージアムは森のなかの気持ちのよいミュージアムです。避暑を兼ねた小旅行のつもりでおでかけするにはぴったりの場所です。でも、ちょっと清里までは行けない……という方のために、早稲田大学をお借りしてスライドによる写真紹介と、友人でもある八木清さんとのトークショーを企画しました。ぜひ、お出かけください。でも、きっとこのイベントに来たら、実物を見たくなるでしょうね!




以下プレスリリースを転載
「グレイト・スピリットを語る」
作家・田口ランディ×写真家・八木清

エドワード・カーティスの写真に魅せられた、作家の田口ランディ氏が、ゲストに写真家・八木清氏を迎え、スライドを用いて、かつて、ネイティヴ・アメリカンとともに暮らし、20年にもわたって記録し続けたエドワード・カーティスの写真や、現在、モンゴルで自然とともに生きる人々を記録し続けているサルダール=アフカミ、そして、アラスカで寡黙でありながらも力強いポートレイト写真を作り出す八木清の作品をみながらトークが繰り広げられる予定です。ぜひ、みなさまお誘い合わせの上、お出かけください。

《トークイベント概要》
[日時]2011年7月8日(金曜日)
19:00~21:00(開場18:30)
[会場]早稲田大学 小野記念講堂(東京都新宿区西早稲田1-6-1) 
[定員]200名(全席自由席)
[入場料]無料
[参加方法]お申込みは特に必要ありません。
みなさまお誘い合わせの上、お気軽にお立ち寄りください。
by flammableskirt | 2011-06-19 18:49

父の魂

今日は父の日だという。
父の存在は偉大だったといまは思う。人格障害、酒乱、アルコール依存症。
人生の九〇%の時間、私は父が好きではなかった。かといって憎いんでいたともいえない。
憎しみという感情が私にはよくわからない。ずいぶんとひどいことをされたこともあるが、憎しみと怒りの区別がつかない。怒りを感じることはある。だが、憎しみとはなんだろう。父を憎んだことはなかったように思う。それよりも、怒り、悲しかった。あまりにも理不尽だったからだ。

2008年の父の死は私にとって大きな転機だった。
いや、父の死というよりも父の死ぬまでの過程に寄り添ったこと。父との和解というべきか。
ガンで倒れた父は飲酒が不可能となり、激しい禁断症状の末にシラフの状態にもどった。そのときはもう末期ガン患者として余命宣告をされていた。ほんの三ヶ月の間だが、私は何十年かぶりに酒を抜いた父と暮らすことになったのだが、そのとき初めて父の隠されてきた本質、父の魂と触れ合った気がする。
不思議な時間だった。数々の奇妙な偶然が連鎖し、父と私がようやく同じ夢のなかで目を覚ました。
それは「死」という夢だったのだが、それでも父に見えている世界が私にも見えた最初で最後の体験だった。
それまで私は父がなにを思い、何を考え、どんな現実に生きているのか想像もできなかったのだ。

その体験を書いた本が「パピヨン」(角川学芸出版)である。
この本は、身近な人間の死に立ちあおうとする多くの人に読まれるようになった。
大ヒットするようなテーマの本ではなないが、父が私に残してくれた最期の作品だ。
いま読み返すと、もうあの当時の心情をずいぶん忘れてしまっていることに気づく。
書き残しておいて本当によかったと思う。たぶん、今では書けない。あの時だから書けたのだ。
多くの不思議なエピソードも現実的なものではなかったので夢のなかの出来事のように忘れていく。
でも、書いておいたから、思い出すことができる。

父が死んだとき、父の夢を見た。
父は自分の10本の指を切り落として私に指し出した。
指をくれるというのだ。指、全部を私に与える、そういう夢だった。恐ろしかった。
だが、目が覚めてから不思議な力を得たような気がした。
そもそも私が小説を書いているということは、これは父から受け継いだ資質にほかならない。
粘着質なほどのきまじめさ、始めたら止めることのできない集中力、あまりにも過剰なエネルギーをもっていたゆえ父はとても生き難かった。私は薄められたが同じものをもっている。

父が死んでから、私はしばらく放心と自由を味わった。
私の実家の家族全員が他界した。いろいろあったがすべてが終って一人になった。
晴れ晴れとした気分とともに、なにか不思議な密度の高い悲しみが下腹のあたりに錘のように残った。
その錘が私のバランスになった。この悲しみはほどよく私を安定させ、ふわふわ浮いていた魂をしっかりと固定させてくれた。このような「悲しみ方」があるのだと知った。

もう家族の問題は書きたくなくなった。興味が失せてしまった。
自分が書きたいことはなんだろう……と、しばらくぼんやりして、それから方向を見いだした。
そして書き上げたのが「マアジナル」だった。この作品は自分の本当の趣味の作品だ。それまでの作品が私の内蔵にたまった怒りと悲しみと懺悔だったとすれば、そいうものから解き放たれて、初めてのびのびと、家族の影響をいっさい受けずに書いた新しい作品である。だから、心から楽しかった。ほんとうに楽しかった。
といって、もちろん興味や関心はデビュー当時から変わっていないのだが……。

私が父と和解できたのは、私が作品を通して、自分のなかの腐敗しきった家族への思いをすべて吐き出し表現してきたからだと思う。自分をさらけ出し自分をありのままに表現し、それをものすごくたくさんの読者の方々が受け入れて共感してくれたからだと思う。そのようにして私は、自分のあまりにも恥ずかしく隠ぺいしたかった不気味な感情やコンプレックスや怒りを他人に見せ、それを受け入れてもらうことでようやく、マイナスと感じていた自分の家族や心の問題に価値と意味を見いだし、自分の生き様を肯定できるようになった。

そして「こういうダメな自分」でもしょうがないと思うに至り、ようやく今度は、人生の意味や価値を逆に手放すことができるようになった。この回りくどい回路を通していまようやく、表現という無限の地平に出たように思える。書くことは楽しい。これまでも楽しかったが、ほんとうに楽しい。世界は無限のテーマに満ちている。
私には父の指がある。これまでの倍の力で書けるだろう。

父の日に、このように父の魂を偉大に感じる日が来るなんて、十代の自分には想像もできなかった。
あの頃の自分に、今の自分を見せてあげたいと思う。
大丈夫だ、あなたはいつかあの父の魂を受け継ぐ日が来るよ……と。
by flammableskirt | 2011-06-19 12:20
やっと最新刊「アルカナシカ」の見本があがってきた。妖しいくてきれいな装幀に感動。まだ見本なので書店に並ぶのは二十日過ぎだろう。

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この本は小説「マアジナル」を執筆するために取材してきた内容を、ノンフィクションとしてまとめたもので「マアジナル」とは双子の姉妹のような関係だ。「マアジナル」の内容がさらに突っ込んで説明されている。

「マアジナル」のなかに登場した、哲学者カントと霊視者スウェーデンボルグ。冥王星発見者のトンボーとパーシヴァル・ローエル。タロットの愚者と放射性物質プルトニウム、。そしてUFO。それらが時空間を超えて交叉し、不思議なシンボルとして関連しあっていることを、私自身が体験したノンフィクションだ。

「マアジナル」を読んでおもしろかった人にとっては、間違いなくおもしろいはず(哲学の予備知識がなくて噛み砕けないと思った人はこれを読めばわかる)。そして、この本がおもしろいと感じるなら「マアジナル」はさらにおもしろいはずだ。

でも、いったいどちらが小説で、どちらがフィクションなのか……。作者でも混乱してくる。事実は小説より奇なりとは、よく言ったものだ。日常と非日常の「アルカナシカ」の旅はいまも続いている。もちろん、第二段もある。とてもこのままじゃ終れない。

人生とは自分が意識を向けたものの集大成である。「マアジナル」

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アルカナシカ 角川学芸出版
by flammableskirt | 2011-06-16 11:33