田口ランディ Official Blog runday.exblog.jp

作家 田口ランディの新刊・イベント情報・近況をお知らせします。 


by flammableskirt
プロフィールを見る
画像一覧

<   2009年 09月 ( 28 )   > この月の画像一覧

なにもしない日のおまけ


ぼんやりした日は、視力がよくなる。
by flammableskirt | 2009-09-30 17:24

なにもしない日

今日は一日雨だった。雨だったけれど、久しぶりのオフだったので、家でぼーっとしていて、雨も心地よかった。
あまりにぼーっとしていたので、というか、出張が続いて疲れていたので、ほんとうに思考がぼんやりしてしまっていて、アカペラコーラスの練習日であることも忘れていて、呼び出しの電話があり慌てて飛んで行った。

練習さぼっていたので、また音が取れなくなってしまって、青くなった。来週が発表で、小学校の音楽朝礼で歌うのであった。こういうのって、講演なんかよりずっと緊張するよ。一人で人前でしゃべるのは楽だが、みんなと合わせて歌を歌うというのは、まったく別な緊張だなあ。作家というのは、人と共同でなにかをすることが少ない仕事、ほとんど引きこもりだから、たまには大勢の人と力を合わせてなにかをする、ということを自分で作っていかないとほんとに社会性のない人間になっちゃうなと思う。

もともと、私は演劇とか映画とか大勢でなにかを作ることが好きだったのに、それらにまったく才能がなく、結果的に作家というものになった。どうしてこんな淋しい仕事についてしまったのかなあと、ときどき悲しくなる。これも人生修業みたいなもんなのか。最初は辛かったけれど、だんだんと一人でいることに慣れてきて、このごろは一人が楽しい。人間ってけっこう適応力があるものなのだなあ。

ほんとうに今日はなにもしなくてよい日で、一日、アカペラ以外はぼーっとしていた。このぼーっとしていることを何もしないとするのか、いや、実は潜在意識は小説の構想を考えているんだ、ってなことなのか、悩む。なにもしないことはものすごく大事だ。なぜだろう。なにもしないことをしないとたぶん、小説って書けない。なぜだろう。なにかしてはかえって書けない。なにもしない時間が必要だ。それはたぶん作家なら誰でも知ってると思う。しかし、いったいなにもしない時になにをしているんだろうか????

それが自分でもよくわからない。でも、とにかく今日はいい雨の日だった。
こういう日になにもしないでぼんやりしていられることはほんとうに幸せだ。
そしてなにもしない日はなにかした日よりも百倍、早く過ぎるのはなぜだろうか……。

もう夜になってしまった。
by flammableskirt | 2009-09-30 17:24

携帯でポップコーンを!

これ、twitterで見つけたんだけど、携帯電話でポップコーンをはぜる方法、めちゃ怖い

以前に「モザイク」という小説にも書いたことがあるけれど、携帯電話からはかなりの電磁波が出ている。そのせいかどうかわからないけれど、私は携帯で長くしゃべると猛烈に頭が痛くなって具合が悪くなる。最近はiphoneを使い始めたけど、やっぱり10分も使うともうなんだか身体が妙な感じになる。ぼーっとしてくるっていうのかなあ。でも、それ以前に老眼なので目が疲れて長時間は使えないんで、まあいいんだけど。
by flammableskirt | 2009-09-29 20:49

田島征三さん


Share photos on twitter with Twitpic

絵本作家でアーティストの田島征三さんと会った。すごくかっこいい人だった。
作品はもっとかっこいい。
私はこれ見て、ゴッホの「種蒔く人」を思い出したんだよね。
この作品はいま、倉庫に保管されて補修中。
来年のアール・ブリュットパリ展に出典される。
パリの美術館の館長が選んだ、今回の作品群、日本人とは違う美意識を強く感じた。
やっぱり、見る目って違うんだなあ……とあたりまえのことに改めて驚く。
同じ作家の作品でも「こっちを選ぶか?」と思うもの多々。
日本にいると、もはや日本的ということはわからないらしい。
by flammableskirt | 2009-09-29 20:31
「風の旅人」最新号FIND the ROOT 彼岸と此岸「時の肖像」 写真、すんごくかっこいいです。たまりません!!!!
こういう写真誌が、まだ残っているという感激……。
なんかもう、あああっ!と、ひれふしちゃうくらい写真かっこいいです。
印刷もすごくいいし、これはやっぱグラビア誌の力だなあって感じ。
雑誌っていいもんだなと、届くたびに思う。
by flammableskirt | 2009-09-29 19:15

新潟から大津へ

明日から新潟に出張、そのまま大津へ。
地方への出張は好きだ。電車の旅、楽しい。
はずなのだが……。
原稿を書いても、そのあとすぐ、あの私の嫌いなゲラって奴が来る。
書いたからすっきり出張って訳にもいかないんだよな。
ホテルにファックスを送ってもらったり、電車の中で読んだり。
いつも同じことを言うが、ほんとやだな。ゲラ。
すかっと旅行に行きたいなあ……。
それにゲラっていつも「◎月◎日までにお願いします」って、すごく急いでんだよな。
私が死んだらどうするんだろう。
どうってことないんだろうな、編集者は勝手に校正を入れて責了するんだろう。
じゃあさ、死んだことにしてそうしませんか?
by flammableskirt | 2009-09-25 21:57

小説トリッパー連載小説

by flammableskirt | 2009-09-23 18:45

the evening

さすがに昨日、寝ていないので(娘の看病)、今日は四時を過ぎたらスタミナ切れ……。
こんないい天気の日は、山を歩いたりしてみたいが、金曜日までにどうしても締め切りをクリアせねばならず、その余裕が心にない。時間はあっても余裕がないとなかなか山歩きはできない。心が小さいのですぐに余裕がなくなってしまう。セコイなあと思うが、これが私だ、それでいいのだ。
それでも、先が見えてきた。なんとか今月もクアリできそう。
二週間くらいどかっと時間を作って一気に書き上げてしまったほうが楽だなと思う。もう半分くらいまでたどりついたわけだし、集中して勢いで書いたほうがいいのかも。連載って初めてなので難しい……。ペース配分がわからない。やっぱり一気書きのほうが自分には合っているみたい。来年はそうしよう。

山に夕陽が落ちてきた。一番好きな時間帯だ。
夕暮れはいつも幸せな気持ちになる。
自然はすばらしい。
by flammableskirt | 2009-09-23 16:35

季節の変わり目

娘が熱を出した。秋分の日間近の季節の変わり目にきっちり風邪を引いて熱を出すなんて、なんという健全な身体なのだろうかと感服した。リセットである。うらやましい。すかっと熱を出して汗をがんがんかいて、今朝はとても清々しい顔をしていた。三九度の熱を出せばすっきりするであろう。私も熱を出したい。だが、身体のなかにじくじくと悪寒がこもっている感じで、熱にはならない。でも、娘のおこぼれをあずかって、夜にたくさん汗をかいた。

オトナになってから、ほとんど熱を出さない。もっと熱を出したい、発熱してみたいと思う。特にこういう季節の変わり目にどかっと熱を出したら気持ちいいだろうなあ……と。だが、すでに熱を出す体力もないんだろうか。ぜんぜん熱が出ない。そういえばここ数年、まったく風邪すら引かない。出産してから歯医者以外の医者にかかっていない……。医者嫌いということもあるが、病気というものをしない。ありがたいことだが、でも、たまに熱を出したいと思うのはぜいたくだろうか。

子供の頃はよく高熱を出した。しょっちゅう高熱を出して、熱が引いたときのあの爽やかな感じが好きだった。熱が出るのは嫌なことではなかった。娘は朝に熱が下って「あー、下っちゃった」と残念そうに言った。「もっと熱を出していたかった?」と聞いたら「うん……」という。ちょっとした風邪というのは引くとうれしいものである。その心覚えが私にもある。体温計が下るに従って、なんだか寂しいような……。それでこすってわざと上げたりして。

寒い季節に向けての身体の切り替えがなかなかうまくいかない。春もそうだった。このごろすかっとは移行しない。一番の問題は運動不足である。わかっているのだが、出張の多い不規則な生活ゆえ、散歩を日課に組み込むと逆にストレスになってしまう。それで、いつでもできる気功を習ったのだが、気功のゆったりしたペースに自分の身体を自然と向けられるようになるには、まだあと10年くらいの年月が必要のようだ。

10年やった人は10年の気功、20年やった人は20年の気功、ほんとうにそういうものです、こればかりは時間で積み重ねていくしかないものなんです。そう、帯津良一先生が言っていたっけ。
by flammableskirt | 2009-09-23 13:47
ゆうべは家に戻ったら、TVタックルの特番をやっていて、なんとなくご飯を食べてから見ていた。娘が風邪をこじらせて熱を出してうなっていたので、そのアイスノンなんかを取り換えつつ……。

そこで、自民党の議員の「楽屋が共産党と一緒になっちゃったよ」という発言をみんなで大笑いしていて、私も笑った。なにかそこはかとなくセコクてアホな発言だと感じたからだ。うら寂しくなるような発言だ。

最近のマスコミ報道を見ていて思うのは、なんだかみんな民主党のあら探しばっかりしているんだなあ……ということ。マスコミって本当に無能なんだなというのが、今回の政権交替で実によくわかった。自民党とマスコミは無能においてもちつもたれつだったのである。なんだそういうことか、やっぱりそうかと思った。
また、山本なんたら……という参議院議員はまたしても河野太郎氏を担ごうとして、司会者の女性に「山本さんもいろんな人を応援してきて大変でしたよね……」みたいなことを言われ、うっと、言葉に詰っていた。この人は安倍晋三さんの時に応援団と称して応援ソングまで歌っていたのであるが、毎度毎度、他人の太鼓持ちみたいなことをやっていて、不思議な人である。私が知らないだけかもしれないが、そもそもこの人はどんな自分の意見があるんだろうか? よくわからない。あんなにテレビに出る機会があるのだから、もっとはっきりと自分の意見、考え、こうしたいと伝えればいいのに、その機会をまったく使わずに電波の無駄遣いをしているように見えて、もったいないなあと思う。

いろんな意味で、鳩山内閣はスピード感をもって動いており、支持率が上がるのも当然。外交がうまくいえば、さらに評価ガ上がるだろう。内閣がリベラルになったのだから、自民党は正統的に保守化するしかないはずなのに、やっぱりリベラルが出てくるというのは不思議である。候補者の顔ぶれを見てほんとうにボロボロなんだなあと思った。数年経った頃に小泉総理の息子あたりが、ゴリゴリの保守として台頭してくるのだろうか。

このあいだ、イタリアの記者からインタビューを受けて、そのときも「死刑問題」について質問された。ヨーロッパのメディアからは必ずこの質問を受ける。日本のメディアは一切そんなこと聞いてこないけど。
「新しい政権になって日本は死刑廃止の方向に進むか?」という質問だった。なぜそれを私に聞くかと言えば、私がイタリアのメディアに対して「死刑に反対の立場だ」と明言しているからだ。その時、イタリア人記者は驚いて「日本の作家ではっきりとそれを言う人はめったにいない」と呟いた。へえ、そうなのかと思った。
それで、時々、政権の変わり目などにインタビューされるのであるけれども、私がいつも驚くのは、イタリア人は「どうして日本の国民は死刑をやめようとしないのか?」イタリア人はマジで不思議がっていることである。イタリアには凶悪犯罪者はいないのだろうか?なので私がいつも答えるのは、
「日本人は過剰に被害者感情に同調する傾向があるので……」すると彼らは、
「加害者感情ではなく?」と聞き返してくるのだった。
なので私が、
「加害者感情を持ちすぎることは、自虐的だと言われています」と答えると、彼らは肩をすくめるのであった。
私はイタリア人ではないし、イタリア人の感じ方が正しいと思っていないが、イタリア人と日本人が違うということはわかる。私たちのものの見方は決してグローバルに正しいわけではない。そのことを知ることは大事だといつも思う。日本に住んでいるといろんなことがわからなくなるから。マスコミもとても偏った報道しかしないし。

で、イタリアの記者は「政権交替して、日本は良くなると思うか?」と聞かれたので、私は「もちろん」と答えた。日本人が望んだ政権交替であり、良くならないはずがない……と。問題はそれが誰にとって良いのか……ということであるが、私はこの政権選択は、私の子供にとって正しいことをしたと思っている。このように政権は交替できるのだ、あなたたちが自分たちの未来を含めて自分たちの頭で考えて自分が良いと思った人を選ぶのだ、ということを見せてあげられたことは本当に良かったと思っている。多くのオトナにとって理不尽で、損な結果となったとしても、一〇〇年後の子供たちにとって、この選択は実を結んでほしいと願う。私は見ることができないけれど、それを望んでいる。

そして二百年後の人たちは、さらに賢い争いの解決の道を発見してほしいと思う。争いは永遠にあるだろうが、人の頭の上に原子爆弾を落として解決するような野蛮な方法を選ばない賢さを、手にしてほしいと思う。人間が成長するための準備はもう充分整っている。
by flammableskirt | 2009-09-22 17:06