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作家 田口ランディの新刊・イベント情報・近況をお知らせします。 


by flammableskirt
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家族


娘が学校で作った埴輪。
タイトルは「ファミリーハニワ」

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青森で、久しぶりに森のイスキアの佐藤初女さんとお会いしてきた。
10月には家族でイスキアに伺うことになった。
「天国ってのは、ここなんです」
初女さんはそう言った。
「私は80年も生きてますけど、天国を見てきたという人には会っていません。私は現実的なんですよ。いま、ここが天国。そうでしょ?」
by flammableskirt | 2008-03-28 14:42

昨年の8月、アルコール依存症による離脱症状から認知症になった父。
父の車イスを押して外出したとき、病院の前の花屋で小さな鉢植えを買った。
その後、父は精神病院に転院し、治療が成功して認知症からも回復。でも、精神病院では「花を食べる人がいる」という理由で鉢植えを持ち込めなかった。だから私が仕事部屋で育てることにした。父が1月にがんで亡くなったあと、突然、花が咲いた。
その花を、このブログにアップした。とてもきれいだったから。
ブログの写真を見た青森のシンガーソングライター「koyomi」さんが、写真の花を見て歌を作ってくれた。「花」という歌。
koyomiさん、ありがとう。
青森の友人、山田スイッチさんを通して、この歌を受け取りました。
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いま、部屋でしんみりと聞いています。
きっと父も喜んでいるよ。
4月4日が百カ日の法要なんだ。
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この花、まだ咲いているんだよ。
どんどん咲いているの。
ほら、今日も咲きました。きれいです。
花も歌を聞いています。
花は歌われたかったのだね。
きっと空も海も、歌われるのを待っている。
歌はもう一つの言葉だから。
歌うことで、人は、世界とひとつになるね。
by flammableskirt | 2008-03-28 14:28
またまたイベントにパネリストとして参加します。
変ったゲストです。ご興味のある方はぜひどうぞ。
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東京ノーヴィ・レパートリーシアター
国際シンポジウム第三回

「島、そして大陸/新たなる認識への橋」
国や民族を越えて人類が共有できる文化(メタカルチャー)を創造するために、
いま私たちができることはなにか。



日時  2008年 4月6日(日)
    11時〜14時 第一部 基調講演
    15時〜18時 第二部 パネルディスカッション
参加費 2000円
定員  50名 要予約


参加者
司会 鎌田東二 宗教学者・京都大学こころの未来研究センター教授

梅若猶彦    観世流シテ方
本橋成一    写真家
田口ランディ  作家
イ・ジェサン  インチョンアートカルチャーセンター芸術監督
オレグ・ゲニサレツキー ロシア科学アカデミー人間研究所副所長
セルゲイ・ヤーチン 極東国立技術大学文化人類学部部長
ユーリ・グロムイコ モスクワ文化教育アカデミー会長
レオニード・アニシモフ 演出家・ロシア功労芸術家

場所 豊島区立舞台芸術交流センター
   あうるすぽっと 会議室B

ご予約・お問い合わせは下記へ
電話・fax 03-5453-4945 受付は月〜土10時〜19時
by flammableskirt | 2008-03-28 14:13 | イベントのご案内
「チベットチベット」緊急上映会

一人の在日三世の青年が考えた。
祖国ってなんだろう。
身近な視点からチベット問題を照らし出した、
ロードムービー。
この問題は私たちともつながっている……。


◆4月13日(日)西荻窪

場所:ほびっと村学校 http://www.nabra.co.jp/hobbit/
   杉並区西荻南3-15-3 ほびっと村3F
   西荻窪駅より徒歩2分
グーグル地図http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl

時間: 13:00〜14:35+座談会
     16:00〜17:35+座談会
     19:00〜20:35+座談会
各回上映後、作者を交えての座談会があります。

参加費1000円
各回定員40人
要予約。 当日参加もできますが、予約された方を優先します。

予約・お問い合わせ
ほびっと村学校
hobbit@ea.mbn.or.jp
03-3332-1187
 

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◆4月16日(水)高輪台

場所:正満寺本堂 http://www.sh< WBR>omanji.com/
東京都港区高輪1-27-44
グーグル地図http://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl
・都営浅草線 高輪台駅より徒歩10分
・南北線 白金高輪駅より徒歩10分
・JR 品川駅 高輪口より都営バス「目黒駅行き」に乗り明治学院前で下車徒歩5分

時間: 15:00〜16:35+座談会
        19:00〜20:35+座談会
     ☆21:30〜22:00 チベットシンギングボウルのミニコンサート

参加費1500円
予約は必要ありません

お問い合わせ:正満寺
          03-3441-2077

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◆作品紹介
「チベットチベット」
95分
2005年リニューアル編
http://www.tibettibet.jp/
2005年山形国際ドキュメンタリー映画祭正式招待
2006年オレゴン映画祭観客賞

彼らが守ろうとしているものは、一体なんなんだろう?
おじいちゃんやおばあちゃんが僕に言いつづけた「民族の誇り」というものなのだろうか・・・

在日韓国人3世の旅人キム・スンヨンはビデオカメラを片手に、行く先を決めない世界旅行へ出発した。祖国と縁切りするつもりで訪れた韓国のことを好きになり国や民族について考えるようになる。旅は続き、北インドでダライラマ14世と多くの亡命チベット人と出会う。在日韓国人と同く自らが望まない「移民」であるチベット人から受けた強い衝撃は、一人の旅人をチベット問題をカメラで追うまでに駆り立てた。“この問題を少しでも多くの人に知ってほしい”この思いはチベット亡命政府にも届き、ダライラマ14世への10日間に渡る同行取材を可能にした。この作品は旅人の素朴な視点でチベットとチベット人の「現在」と「過去」そして明日を見つめている。

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◆上映会開催希望者を募集しております。
お問い合わせ
http://www.tibettibet.jp/
ラゴス キム・スンヨン
by flammableskirt | 2008-03-28 10:09
友人の文化人類学者上田紀行さんからメールが届いた。
以下転載。

上田紀行です。

先週よりチベット情勢に心を痛めております。
何かできないかと思い、NHK出版を通じて、書店に働きかけを行いました。

その結果、紀伊國屋書店本店、ジュンク堂池袋、大阪店、丸善丸の内オアゾ本店、青
山ブックセンター本店で、
「緊急・ダライ・ラマ・ブックフェア」の開催が決まりました。

また、この情報を「ボーズ・ビー・アンビシャス」メンバーに流したところ、高松の
僧侶の方が働きかけ、高松の宮脇書店本店、南店でも緊急フェアが開催されることに
なったとのことです。
書店の方々の「打てば響く」対応に感動しております。

この動きがもっと広がっていくことを念じております。
by flammableskirt | 2008-03-22 18:50
きつかわゆきおさんの出版記念会に行ってきた。

「ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ」 バジリコ

きつかわさんの新刊、これは詩集です。
きつかわゆきおさんは、ひと言では言えませんが私がもし「あんたが尊敬している人を一人だけあげろ」と言われたら「きつかわゆきお」と答えると思う。そういう人です。ほんとにからっぽです。つまり達観してるってことです。難しい言葉で言えば解脱とか言うんでしょうか。そういうもってまわったつまんない言い方をしなくても、この人と20年もつきあっていると、からっぽってこんなことか、そしてこんな力があるのか、と思います。
きつかわさんは中心に我がありません。そんな人はめったにおりませんが、この人はそうです。だからただの器です。でっかい器ですが、とても強いので虚勢など張らずにふつうに暮らしています。なんでも入ってしまいます。なにしろからっぽなので……。
そもそも、私がネットに文章を書き始めるきっかけをつくったのはきつかわさんです。海外出版のきっかけをくれたのもきつかわさんです。打ち出の小槌みたいに相談すると必ず返事をしてくれます。だからって、きつかわさんに頼ってもなにもしてくれないのだけど(笑)きっかけをくれます。あらゆる人のとっかかりになってきた人です。とっかかりだ作って去って行ってしまいます。風のようです。まったく妙な人です。
でもきつかわさんの言葉を読むと、きっと納得できます。
とっても短いシンプルな詩集だけど、ものすごく深いです。
わかる人にはわかるし、わからない人には永遠にわからないと思うけれど、読むとほっとするんだよなあ……。
by flammableskirt | 2008-03-17 18:51

生ききるって難しい

三月二十三日は、ポレポレ東中野で小栗康平監督とのトークがあります。

来週は青森に出張だ。戻ってきたらオフ会があり、そして三月も終わりだ。あっという間だよ三月。海外に行くと一月が早い早い。

四月もまた、いろいろイベントに呼ばれている。こんなふうに人生は過ぎていくのか。ああ、なんだか時の経つのが早すぎて不思議だ。誠心誠意、一所懸命、一瞬一瞬、気合いを入れて生きていきたいと思うが、なかなかそんなに力を入れ続けるのも疲れるし。生ききるって難しいなあ……。
by flammableskirt | 2008-03-17 18:51

「恋空」を観た娘たちへ



 イタリアからの帰りの飛行機で、映画「恋空」を観た。
 わたくし48歳ですが、不覚にも泣いた。基本的に涙もろいのである。うちの娘はまだ11歳だが、あと5年もすれば主人公と同じ年。今だって、ホワイトデーのお返しが来るかとわくわくしている。ああ、うちの子もそのうち男に夢中になる年齢になるのだな。
 
 生まれて初めて男子にチョコをあげたのは小学校五年の時だった。初恋と言えるものは十三歳で体験した。ちなみに初キスは14歳だった。「恋空」に描かれていた女子の気持ちは、年増になった今でも十分理解できる。心のなかにはまだ十代の記憶が生き生きしている。

 もちろん、私はその後、人生の紆余曲折を経て今にいたる。男にふられた数も半端じゃねえし、結婚して、子どもも生んで、亭主の親といっしょに地味に暮らしている。恋に終わりがあることも知ったし、終わりがなければ始まりがないことも、永遠に持続する恋愛感情などありえないことも、経験的にわかってしまったが、経験でわかったことが人生の真実ではない。恋を体験するのはすてきなことだ。だからこの映画がヒットし、携帯小説が読まれることは十分に理解できた。

 ただ、この映画には、ちょっと足りない部分があるなあと思ったので、おせっかいだが補足しておく。注釈的に読んでもらえたら十分である。こういうのを老婆心と言うのだろう。

 主人公の美嘉が、ヒロの家に行き、いきなりヒロとエッチをする。これは唐突ではないだろうか。少なくとも美嘉は初めてのエッチなわけだし、こんなに簡単に男を受け入れるのは設定としておかしいのではないか。ふつうは「えっ?」とか「マジ?」とか「ちょっと待ってください、私はまだ気持ちの準備が……」となるだろう。ここで美嘉がすんなりヒロとやっちゃうのは、あまりに美嘉が軽すぎないか? おいおい娘、こんなに簡単にやらせちゃったら男からなめられるぞ、と私は思う。それに、最初から気持ちいいってことあるだろうか。タンポンすら入れるのが痛かった私としては、初体験で最初から気持ちいいという設定は「絶対にありえない!」と異を唱えたい。
 娘たち、初セックスはけっこう苦痛だし、みじめなものだ。お互い場数を踏みながら上達していくものである。この映画は初体験を美化しすぎている。だいたいこんなに簡単に男にやらせてはいかん。

 そしてまた、このヒロという男はすごく優しくていい奴なのだが、全く避妊する気がない。でもまあいいか、赤ちゃん出来たら生む気満々だったからそれは許そう。しかしながら、こんな少年はいないぞと思う。男というのは結婚していたって、子どもができたときは「え?子ども!」とショックを受けたりする。子どもっていうのは男にとって脅威であり、自分の自由を束縛する異物。あるいは自分の妻を奪う敵でもある。だから、最初からすんなり子どもを受け入れて、やったあ!などと喜ぶ青少年など、ありえないと思うし、もし本気でそう思っているなら現実感覚のない相当なロマンチストである。子どもできたらもっと苦悩しろよ、おい!おめえは安易すぎるぞ。だいたい、ここまでステレオタイプの優しい男はヒロかヨン様だろう。こんな男がいたらほんとに凄いと思うけど、絶対にいねーよ。だが絶対にいないから憧れの対象にもなるのだろう。私も憧れるちゃうよ、でもいないということを知っている。おばさんだから。

 ヒロの家庭はやんきーな感じで、家族全員がジャージをはいていた。素晴らしい。私も家ではジャージをはいている。そんなことはどうでもいいが、やんきーなヒロの元カノもやんきーで、手下に指示して美嘉をレイプさせる。犯罪だろう?それは。ここで、この映画はレイプは犯罪である、ということが十分描かれていないのは憤慨だ。これは刑事事件で警察が介入していよい犯罪なのだ。そのことをちゃんとわかってるのか? 何度でも言うがレイプは重大犯罪だ。
 そしてこの映画においては、レイプシーンがきれいすぎる。レイプというのは、あんなあっさりしたもんじゃない。レイプというのはどこの誰かもわからない薄汚い男にごりごり突っ込まれて、しかも映画ではマワされている。複数の男にじゅうりんされるのだ。こんな屈辱的なことはない。優しくやられるんじゃない、殴られて乱暴されてマワされるのだ。性器は傷つくし、バイキンは入る。もちろん妊娠の危険もあるし、なにより、複数の男に強姦されるとそれだけで将来、子宮ガンになる確率がものすごく上がるのだ。
 子宮ガンだぞ。そんなリスクを負わされて、しかも精神的にもものすごく傷つく。レイプされた女子は、自分が汚されたという気持ちになり、自分を大切に思えなくなる。ショックは無意識下に影を落とし、その傷をなんとか克服しようとして、同じ状況を無自覚に作り出す。レイプされた女子がまたレイプされる確率が高くなるのはそのためだ。また初体験がレイプ体験である場合、男性に対して自信がもてなくなり、DV、つまり自分に暴力をふるう男を無意識に選んでしまったりする。ほんとうに、女子にとってこんなひどい行為はないのだ。身体も心も傷つきまくる。だが「恋空」では、あまりにあっさりとレイプ体験が描かれている。こんなにあっさりレイプがはびこっては困る、冗談じゃない。大事な娘をやんきーの女の指示でレイプされてたまるか、おまえら全部刑務所に送ってやるぞ、と母は決意せんでどうするか!レイプは犯罪だし、絶対にやってはいけないことだ。
 女子は、レイプがあんなものだと思ったら大間違いだ。もっと汚くて、痛くて、ひどくて、後々まで自分の人生に影を落とす最低な事態であり、そのような状況からは必死で回避しなければならないし、もし、レイプされたとしたら、申し訳ないが映画の美嘉のように簡単には立ち直れない。
 もっと怒って怒って怒って、自分がされたことへの怒りをぶちまけて、自分は悪くない、悪いのは男どもだ、と自分に言い聞かせ、納得し、自分を許し、自分を愛さなければ、とうてい立ち直れないようなことなのだ。そのときに必要なのは男の愛じゃない。自分を愛する自分への愛が必要なんだ。

 映画では、美嘉はレイプの傷をヒロの支えで乗り越えて、図書館でエッチして妊娠する。レイプされてすぐにエッチができるようになるというのが、考えにくい。レイプされた直後は男性との接触は、イヤな記憶を思い起こさせるのでなかなかできなくなることが多い。愛の力でそれを乗り越えたとしても、すぐに妊娠するなんて子宮の状態からして考えにくい。まあいい、奇跡が起きて、美嘉は図書館のエッチで妊娠してしまった。しかし、またやんきーの元カノが現われて、妊娠中の美嘉を階段から突き落とし、流産させてしまう。
 この場合は死産だったので、気を失っている間に麻酔をかけられて子どもはそうはされたのだろう。だから主人公は記憶がない。気がついたら赤ちゃんはいなくなっていた。でも、これはラッキーだったね、と私は思った。赤ちゃん生まれていたら大変なことだったよ。なにしろヒロはがんで、すぐ死んでしまうのだから、赤ちゃんが無事生まれていたら主人公は17歳の子持ちとして、一人で育てていかなければならなくなる。たぶん、主人公の母親がまだ若かったから、母親が自分の子どもとして孫を育てる……というようなことになるんだろう。などと、勝手に想像してしまった。
 若い二人が死んだ赤ちゃんを悼む姿には心打たれた。なんて優しい子たちなんだろうか。赤ちゃんには罪はない。
 ここで都合よく流産したが、現実はなかなかそうはいかない。たいがい堕胎ということになるが、堕胎もまたひたすら女子だけの身体に負担をかけるものだ。セックスは気持ちいいが、女子にはリスクもともなう。男子とは違う。女子はそのことを十分自覚してほしい。避妊しない男は信じないほうがいい。コンドームなんかヒロがつけたら、この物語はちっともロマンチックじゃなくなってしまうが、私は娘の母親としてヒロに言いたい。私の大事な娘とセックスするなら、絶対に避妊してくれ。頼む。コンドーム代くらいけちるな。コンドームつけない男子はクズだ。たとえあんたがどんなに優しい男だろうと、母さんは許さん。避妊しろボケ。
 娘よ、おまえも簡単にエッチさせるな。もう少し気をもたせたり、いやがったりしろ。そして男にちゃんと避妊させるくらいの、智恵をもて。それもできない子どもな女子は、最後までヤルな!途中でストップして、家に戻ってマスターベーションでもしていなさい。
 堕胎は子宮が傷つくし、金はかかるし、子どもは殺すし、百害あって一利なし。こんなリスクを女子だけが背負う。その意味を考えてくれない男に愛はない。美嘉の母親はなんで娘にちゃんとセックス教育しないのか。この母親もまったく気がしれない。娘がこんな大変なことになってるのに、ぼんやりしすぎている。もっと怒れ母親。レイプされたんだぞ娘が!私は怒っているぞ。だって、自分の大事な娘がこの男子をつきあったためにボロボロになってんだぞ。そりゃあ二人が愛しあってるのだから、周りがどうこう言っても無駄かもしれないが、夫婦喧嘩なんかしてる場合か。まったく腹が立つ。
 なんだか、お互い甘い甘い甘やかしの関係のなかで、ちゃんと腹を立てる大人もなく、でれでれと若者を包んでいるこの不気味な家庭の空気に、私は親として堪え難い窒息感を感じた。なんじゃいこの家族、それで最後に笑ってハッピーエンドかよ。ふざけんな。なんてふぬけた両親なんだ。こんなぼんやりした両親の元で、娘がまともに育ったことが奇跡だ。
 ところで、私は今年に入って父をがんで亡くし、また続けざまに友人も二人がんで亡くなった。なかなかすさまじい死に様だった。がりがりに痩せて、顔に黄疸が出て目まで黄色くなった。映画だから……ということもあるが、ヒロは死ぬまで美しかった。
 それでも、どんなにリアリティがなくても、最後に携帯で美嘉の姿を見ているヒロの臨終場面には泣いた。二人が結婚式をするところも泣いた。ようするに人間というものは、お涙ちょうだいを見たら素直に泣けるのである。メロドラマで感動することと、現実を知っていることは矛盾しない。暗い機内の中で私は涙を拭いていたが、だからと言って、この映画がまったくリアルでないことも、レイプや妊娠やセックスを美化しすぎていることも十分わかっている。わかっていても、映画は映画としてちゃんと楽しめる。現実を知ったおばさんになったからと言って心まで鉄面皮になってしまうわけではないのだ。
 だから、映画を映画として楽しむと同時に、この映画がいかに現実を美化しているかについても、認識してほしいと思う。まったく矛盾しない。シビアになったから泣けないなんてことはないのである。
 
 娘とは、この映画をいっしょに見て泣きたい。それから、鼻をかんでいろいろネタにして話しあいたいと思う。
by flammableskirt | 2008-03-14 13:17
イタリアから戻りました。
今回はudin市の文化祭が「Geisya No Geisya」という日本女性をメインテーマにしたもので、現代の日本女性についてたくさんのシンポジウムが開かれました。
日本からは、私こと田口ランディ、金原ひとみさん、桜井亜美さん、長谷川純子さん、の4人の女性作家が招待されてシンポジウムを行いました。

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シンポジウム会場で。日本女性がテーマということで着物にしてみた。しかし、このテーマすごいなあ。芸者か、no芸者か、って言われても、芸者という単語自体がピンときませんが……。場もちがいいのだけが取り柄の私は、芸者だと答えておいた。


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イタリア語の翻訳者のジャンルーカ。いつもイタリアでのイベントでは通訳も、マネージャーもこなしてくれる大親友! とってもすてきで誠実な青年。古風な日本人のような几帳面な性格で、いつも「これだからイタリアは……」とイタリア人のアバウトさにげんなりしている不思議なイタリア人。


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日本の女性文学のシンポジウム、右から金原さん、桜井さん、長谷川さん。私のシンポは前日だったので、この日は会場で観客として聞いていました。イタリア人から出た質問がおもしろかった。「源氏物語をどう思うか?」ちゃんと読んでいたのは、イタリア人のジャンルーカだけ(笑)


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日本語の研究者で、日本文学にも詳しいアントネットさんを囲んで。私と長谷川純子さん。アントネットさんは大阪に住んでいたので、彼女の日本語は大阪訛り。なんだか日本のおっかさんという感じで、とても楽しい頼れる人でした。すっかり仲良しになり、三人で夜中まで飲んじまったぜ〜。

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イベントがあるので、町の本屋さんには私の本がポスターといっしょに並べられていた。これは、「アンテナ」と「コンセント」。この夏には「モザイク」が発売予定。こうして宣伝してもらえるととてもうれしい。イタリアの書店はみな大きくてきれいで、すてき! イタリア人は本好きなのだなあと思う。


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これは、イタリアで売られていた、村上春樹さんのイタリア語版の「海辺のカフカ」。
イタリアの本の装丁って、かっこいいんだよ〜。



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イベントが終ってからみんなと別れて、ジャンルーカとミラノへ。ミラノの駅は古くてかっこよかった。ほんとうに古くて、大戦後みたいな感じ。

c0082534_16143877.jpgミラノ大聖堂。めっちゃきれいだぜ。大聖堂を中心にした広場がミラノの繁華街。土曜日なのですごい人だった。ミラノはなんとなく新宿に似ている。駅前なんて「新宿西口みたいですね」とジャンルーカが言う。大聖堂の広場は歌舞伎町のコマ劇あたりと、雰囲気が似てる。……ってミラノの人が聞いたら怒るかな。目抜き通りに大きな本屋がたくさんある。ミラノの丸善書店みたいなモンドリーに入ってみる。

c0082534_16161066.jpg本屋で「アンテナ」を発見して、喜ぶ翻訳者のジャンルーカ。あったぜ!よかった。平積みされていたのは、もちろんばななさん、村上春樹さん、意外に北野武さん。本屋のなかはだいだい色の柔らかい照明に照らされていて見やすい。スペースも広い。そして、ほんとうに装丁がかっこいい!
イタリアの本を見ると「最近の日本の本って字がデカ!」と思う。





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ミラノから、電車でスイスのローザンヌへ。国境を越えるといきなり車内アナウンスがフランス語に変って面白かった。ここは、ローザンヌのアール・ブリュット・コレクション。かわいいお城の美術館だった。

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アール・ブリュット・コレクションでは、いま日本人展が行われていて、この大阪の帽子のおじさんのパフォーマンスがビデオで流れていた。字幕が間違っていて「岡本太郎」が「okada taro」になっている。直してほしいと伝えたが、もう DVD になっちゃってるって。世界の岡本太郎を間違えないでくれ〜。

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ローザンヌのセントラルの夜景。ほんとうに美しい町です。ヨーロッパに行くと、人々の暮らしぶりの質素さに衝撃を受けます。自分が日本人としてこれからどう生きたらいいのか、考えるよい機会になった。そして、ユーロは強かった。なんと1万円で60ユーロ。イタリアからスイスフランになったとたん、物価が安く感じた。スイスはとても暮らし良さそうだったなあ。スイス人って賢いと思う。ホテルも快適。しかし、ずっとチーズと生ハムばかり食べていたので胸焼けした。

日本に帰って来て、納豆ごはんにみそ汁を食べて心底ほっとしました。
by flammableskirt | 2008-03-12 16:03

イタリア・スイス旅行

明日から、イタリアとスイスに出かけてきます。
今回はイタリアのUdinの文化祭に招待され、UdinからMilano経由で、アール・ブリュットの聖地とも言える、ローザンヌ・アール・ブリュット・コレクションを見学してきます。
いま、まさに「ジャポン展」の開催中です。
戻って来たら、また現地の様子などお知らせします。
では行ってきます。
by flammableskirt | 2008-03-03 15:13