田口ランディ Official Blog:新刊のお知らせ
2016-12-29T20:59:35+09:00
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作家 田口ランディの新刊・イベント情報・近況をお知らせします。
Excite Blog
年の瀬に
http://runday.exblog.jp/26276217/
2016-12-29T20:59:00+09:00
2016-12-29T20:59:35+09:00
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新刊のお知らせ
今夜、息子さんという方からお電話があった。
11月の終わりに新刊を出版したので、ふだんごぶさたをしている懐かしい方々にお送りした。Sさんと初めてお会いしたのが10年も前になるだろうか。石川県の穴水町を訪ねたときに、冥王星の発見者であるパーシヴァル・ローエルの存在を教えてくれた。ローエルは不思議な人物で、冥王星発見に半生をかけていたが、自身は発見できず、冥王星を発見したのは弟子のトンボー博士だった。
ローエルの存在に興味をもって、そこからインスピレーションを得て「マアジナル」という小説が生まれた。2011年の震災の年に角川書店から出版した。
謝辞にSさんのお名前を載せた。「光栄です!」とたいへんお喜びになり、それから毎年、2月の頃に穴水の名物である殻付の牡蛎を一斗缶で送ってくださる。お礼の電話をすると、張りのある声で勢いよく話す。受話器から入れ歯が飛んでくるんじゃないかと思うほど。
今年の二月はなぜか、一斗缶が二缶も届き、一缶がおよそ5キロ。とても家族だけでは食べきれなくてご近所に牡蛎を配った。Sさんはどうして、二缶も送ってくれたのかしら、と不思議だった。
亡くなる直前までたいへんお元気にしていたそうだ。八月に三日間寝込んで、亡くなったという。93歳。大往生だ。
来年は送れないと予感して、今年、二缶を送ってくれたのではないか、家族でそんなことを語り合った。息子さんは私とSさんの付き合いはまったく知らず、新刊が送られてきたので、驚いたのだという。
新刊をお送りしてよかった。来年、2月に牡蛎が届かなかったら「どうしたのかな?」と不安に思うだろうけれど、まさかこちからご連絡するのは、まるで牡蛎を催促しているようで申し訳ない。
「本棚には田口先生の本がたくさんありました」
ありがたいことだ。遠くから応援してくれた方、これからは天から見守ってくださるだろう。
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指鬘物語(しまんものがたり)
http://runday.exblog.jp/26040930/
2016-10-07T00:38:00+09:00
2016-10-07T00:37:24+09:00
2016-10-07T00:37:24+09:00
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新刊のお知らせ
と思わず編集者のSさんに聞き返した。だって、まだゲラも出てないし……。
今日はかわさき市民アカデミーで講演のあと、横浜中華街で新刊の打ち合わせ。講演で咽が渇いたのでビールで乾杯。Sさんが出してくれたタイトル案や目次案に「いいですねえ!」と相づちを打ちつつ、「それでこの本は来年のいつ出しましょうか?」と言ったら、Sさんが「なに言ってるんですか、年内に出しますよ」
「年内って、もう3ヶ月しかないですよ?」
「ですから、11月末に出しますよ」
「ウソ?」
「やだなあ、田口さん、秋に出しましょうって言ってたでしょ」
確かに、当初はそう言っていたけど、いろいろな事情があり今年はすべての出版がズレこんで、もう本を出す気なんてサラサラなく、11月から舞台の稽古が始まるから年内は演劇活動で終りだ、くらいに思っていたのだ。
ほんとに出るのかなあ、でもSさんは「では、出版を祝ってかんぱーい」とがんがん紹興酒とか飲んでる。まあ、原稿はそろっているし、出せなくもないか。大きな手入れもないし……でも、マジであと2ヶ月で?信じられない。本って出る時は私の都合なんか関係なく出ちゃうんだなあ。
前祝いっぽい雰囲気で盛り上がり帰宅。
指鬘物語
これが新刊の掌編小説集のタイトルなのだけれど読めますか?
しまんものがたり、と読むのです。
しまん……ではなかなか検索できない。
ちなみに指まんで検索をかけたら恐ろしいエロい記事がどかどか出てきて焦った。
やばい……。指鬘物語って、読んでもらえるかな。
ま。ルビをふればいいことなのだが。
これは、殺人鬼から仏弟子になったアングリマーラのこと。
わからないよね。わかる人はめったにいないと思う。
でもまあ、編集者が気に入っているのだからいいか。
なんとなく字面が怪しくていいや。
掌編というのは、ほんとうに短い、ショートショートを指します。
原稿用紙10枚以内の短編24本。
じつは、短編は大好き、特に短い短編は好き。
だけどいま10枚の短編なんて掲載してくれる媒体もないし……。
あまり書く機会がなかった。
24本、不思議なお話ばかり。
11月にこの小さなお話たちが本になるんだ。
がんばれ、と声援を送りたくなる。
書き上がるともう自分のものじゃないから。
こどもを見送る親の気持ちです。
写真は、本日、我が家に現れた庭の主。このヒキガエル、ずーっとうちにいる。けっこうカエルって長生きなんだよね。人間が寄ってもぜんぜん動じないの。不思議な生きものだね。
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新刊「坐禅ガール」きっと楽になるから。
http://runday.exblog.jp/21696561/
2014-02-19T15:06:00+09:00
2014-03-14T16:22:42+09:00
2014-02-19T15:06:09+09:00
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新刊のお知らせ
坐禅で人生は変わるのか?
新刊「坐禅ガール」田口ランディ(祥伝社)発売が始まりました!
迷える30代と40代の女性が主人公。坐禅を通して自分の内面と出会う物語です。
坐禅のイメージって、居眠りをしているとバシって叩かれてしまう、怖い感じではないですか? 男の世界。だけど、ほんとうは女性のほうが坐禅に向いているんじゃないかな、って思うんです。なぜ坐禅にあんな苦しい流儀があるかというと、それは参禅者を精神的に追いつめて、えいやっと我欲をすててジャンプさせるためなの。でも、女性って、胸がふくらんできたり、生理になったり、妊娠したり、生涯を通じて身体の劇的な変化を体験するでしょう? だから、えいやっと飛び降りるのは、実は女性のほうがずっと得意なんです。それってなんとなくわかりますよね。だから、女性はね男性ほどむきになって厳しくしなくても、坐禅で自分と向き合えるんじゃないかな、そんなことを思って書きました。
もっと女性の坐禅を広めよう。
これから女子のための「坐禅会」や、禅の達人村上光照さんとの対談、「坐禅ツアー」など、いろいろ企画しています。もっと坐禅がサラリーマンだけじゃなく、女子にも親しんでもらえたらいいなと思います。宗派とか関係なく、坐禅を気軽に体験できたらいいですよね。
おたのしみに!
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サンカーラ --この世の断片をたぐり寄せて
http://runday.exblog.jp/18579726/
2012-10-19T10:26:00+09:00
2012-10-19T10:28:09+09:00
2012-10-19T10:26:09+09:00
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新刊のお知らせ
「サンカーラ」とは、この世の諸行を意味する。私という意識の経験の蓄積、様々な印象を寄せ集めたモザイク。生きるため身につけてしまった行動や考え方の癖、感情。それらは、いつしか垢のように魂にこびりつき、精神や肉体をも歪める。(本文より)
このような癖や歪みを「カルマ」という言葉で言い表す人もいますが、カルマという言葉には少し抵抗を感じる方も多いようなので、あえて使いませんでした。言葉が消費されてしまうと、言葉がもつ本来の意味から離れてしまい、その言葉がもともと指し示していた深い意味に到達することができなくなるのは、もったいないことだと感じます。
昨年は、この国に蓄積された社会的な癖や歪みが露呈した年でした。そして、社会の歪みのなかに生きている人間も、その歪みに影響されないわけはなく、心や、身体も日々、社会が発する歪んだ言葉、情報に曝されていることを、多くの人がぼんやりと、ことばにはできずとも感じた年だったと思います。
この本は、そのような「歪み」のなかで、自分の背骨をまっすぐにすること、遠くを見るとこ、正しくことばを使うこと、を見失ってしまう苦しさの中で書いたものでした。あえぐような切実さで書いたものでした。多くの人に同じ呼吸の乱れを与えてしまう本であるかもしれませんが、光は満ちています。淡いヴェールのような、光ですが、静かな、ほんとうに静かな希望の光です。
共にこの時代を生きる、たくさんのかたに読んでいただけますように。
サンカーラ: この世の断片をたぐり寄せて田口 ランディ / 新潮社
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パピヨン 死と看取りへの旅
http://runday.exblog.jp/17875142/
2012-04-25T18:29:07+09:00
2012-04-25T18:30:30+09:00
2012-04-25T18:30:30+09:00
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新刊のお知らせ
死はすべての終わりなのだろうか。家族の死を通してかいま見たもう一つの世界。
エリザベス・キューブラー・ロスを追って飛んだポーランドで知った信じられない真実。
「パピヨンー死と看取りへの旅」が角川文庫になりました。友人の写真家、マスノマサヒロさんの表紙がすてきです。
大切な方を看取らねばならない人には、ぜひ読んでほしいと思います。
終末医療や介護にかかわる方々にも手に取っていただけたらうれしいです。
関心のありそうな方にはぜひご紹介くださいね。
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New publication. ”The best day to live again”
http://runday.exblog.jp/12704539/
2009-10-22T12:44:00+09:00
2009-10-22T15:09:26+09:00
2009-10-22T12:44:23+09:00
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新刊のお知らせ
生きなおすのにもってこいの日
すごくよく書けたと思っている。自分では、最近のなかで最高傑作のエッセイだろうと。
自分で言うことはめったにないが、気に入っている。私っぽくて、マイブームなことが満載だ。
「聖なる母と透明な僕」よりも、もっとやさしい文章で綴ってあるけれど、内容的にはかなりヘヴィなはず。
もっとこういう書き方を極めていきたいと熱望している。私の文体だと思う。
それなのに、いつも自分の本のタイトルを間違う。
「生きなおすにはもってこいの日」とか「生なおすのはもってこいの日」とか。
そしてよく編集者から注意される。
こんなに自慢の本なのに、タイトルを覚えない私はどういう人間なのか自分でもわからない。
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新刊「蝿男」PVです
http://runday.exblog.jp/11242838/
2009-04-03T11:19:00+09:00
2009-04-03T11:21:39+09:00
2009-04-03T11:20:50+09:00
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新刊のお知らせ
今回はナレーションを自分で入れてみました。照れるな〜。
音量を下げて聞いてください。
PVを制作してくれたのは、キトクラフトのキトーさん!いつもほんとうにありがとうございます。
キトクラフトのブログはこちら
キトーさんのイラストやオブジェ、すてきです。
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新刊まとめて
http://runday.exblog.jp/10172909/
2008-11-20T19:14:00+09:00
2008-11-20T19:34:24+09:00
2008-11-20T19:15:39+09:00
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新刊のお知らせ
いっぱい出るけど、よろしく。
聖なる母と透明な僕 青土社
パピヨン 角川学芸出版
ほつれとむすぼれ 角川文庫]]>
角川文庫 「ほつれとむすぼれ」
http://runday.exblog.jp/10172871/
2008-11-20T19:06:00+09:00
2008-11-20T19:09:35+09:00
2008-11-20T19:07:00+09:00
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新刊のお知らせ
「ほつれとむすぼれ」が発売になります。
文庫化にあたって、かなり大幅に加筆改稿しました。
ちょうどイラクが空爆を受けていたころ、海の向こうの戦争と自分の立ち位置が遠くて、現実に起っていることなのにリアリティがつかめなくて、ものすごく苛々していて、自分がなにをしていいのかわからなくて、ぐろぐろだったころに、自分に言い聞かせるみたいに書いた文章でした。
今は、あの頃よりも落ち着いているから、やや冷静にシビアに、そして意地悪にあの時代を見ています。ま、おばさんになってことだな。かつてもおばさんだったが、中途半端なおばさんだったのだ。いまや立派なおばさんだ(笑)
いまどきの話題も新たに付け加えました。書き下ろしです。
この表紙の写真、妙で好き。
写真は川内倫子さんです。
倫子さんとの初対面の時のエピソードとかも入ってます。
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新刊が出ます
http://runday.exblog.jp/10112898/
2008-11-11T09:37:36+09:00
2008-11-11T09:38:24+09:00
2008-11-11T09:38:24+09:00
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新刊のお知らせ
たぶん13日には見本が届くと思うのだけれど、新刊が出ます。
雑誌「風の旅人」に連載していたものをまとめて加筆しました。
「聖なる母と透明な僕」(青土社)
連載時から、雑誌の場の力に支えられて通常とは違う精神状態で書いた文章です。
ぶっ飛んでますが、面白いと思います。
ミルキー磯部さんの装丁が、すばらしいです。
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新刊「生きる意味を教えてください」
http://runday.exblog.jp/8328150/
2008-02-27T12:05:00+09:00
2008-03-01T17:51:51+09:00
2008-02-27T12:05:05+09:00
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新刊のお知らせ
タイトルは「生きる意味を教えてください-命をめぐる対話」(バジリコ)
「死ぬってどういうことか、生きてるってどういうことか」
そんな直球勝負の対談集です。
藤原新也、内田樹、鷲田清一、西垣通、竹内整一、玄田有司、森達也、宮台真司、板橋興宗……という、すばらしく個性的な方々に、三年かけてお話を伺いました。
読者の方の、人生を考えるヒントになればいいな、と思っています。
とてもかわいい表紙です。
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