池袋ジュンク堂にて、雑誌「風の旅人」が創刊号から見れます

6月11日(金)~7月10日(土)まで、一ヶ月にわたって、東京池袋のジュンク堂の一階、レジ横の大きな壁面スペースで、「風の旅人」のキャンペーンが行われます。

  テーマは、「心を旅する、心と旅する」。

 創刊号から最新刊の第40号までがすべて展示され、掲載者の著書や推薦本なども紹介されます。「風の旅人」は私が一番好きな雑誌。私の連載をまとめた「聖なる母と透明な僕」も並んでます。池袋に行ったら、ぜひこの機会にジュンク堂へ来てください。
なにしろ「風の旅人」に日本に最後に残った唯一の本格的グラビア雑誌。本物の写真を追求している雑誌です。それでいて写真誌ではありません。ジャンルを越えている、それがこの雑誌の魅力なんだよって思う。編集長の佐伯剛さんは、もともと編集者ではありませんでした。「こういう雑誌を作りたい」という強い理念をもって、著者や写真家一人一人に手紙を出し、会って、雑誌の理念を説明し、一から作りあげてきました。私は、佐伯さんに会うと、編集者という仕事の幅の広さを思うのです。編集ができるから編集者ではないんです。編集はできてあたりまえ。プラスαの要素こそ大事なんだなあ……と。佐伯さんにはいつも「なにを訴えたいのか、なにを読者に見せたいのか」のその思いが強くあります。だから妥協をしない。広告も載せない。
 この雑誌に作品を掲載している人たちは、私も含めて、ほんとうに「風の旅人」が好きです。この雑誌には本来の雑誌のすばらしさがあり、ここに書くことでいつも自分のなかに新しい衝動がわいてくる。
そういう希有な雑誌です。

「風の旅人」の創刊号からの遍歴を、この機会にぜひ見てください。


「風の旅人」編集長の佐伯さんのブログはこちらです
by flammableskirt | 2010-06-11 10:53

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