ヴォイスの挑戦/ 2010年3月29.30.31日 青山円形劇場

「声」に興味のある方は必見です。
今回、友人の巻上公一さんが企画している「ヴォイスの挑戦」という三夜連続イベントは、ほんとうに巻上さんらしい、巻上さんしか企画できないすごいイベントです。参加した人は「声の力」そのプリミティブな威力に驚愕するでしょう。ヴォイスパフォーマンスを体験する最高のチャンスです。
 ぜひこの機会に青山円形劇場に足を運んでみてください。未知なる声の世界に圧倒されるはずです。
ちなみに私は3月30日の「悠久と豊穰の声」に出演します。

アルタイの奇跡の声、ボロット・バイルシェフのことは以前にも何度もご紹介してきました。まだボロットを知らない人はこの圧倒的な低音の力、倍音の神秘を一度ぜひ味わってみてください。当日は私も出演してアルタイのシャーマニズムや、アルタイを詠んだ詩を発表します。ボロットは現代のシャーマンとも呼べる人物で、彼と会った沖縄のカミンチュが「あなたは私たちの儀式を知っているはずだ」と挨拶をしていました。時を超えて蘇るアルタイのシャーマニズムの一端をご紹介します。しかも、飴屋法水演出の「サイコシス」で俳優として声の力を存分に発揮した山川冬樹さんも友情出演。声の交響楽を!
 
三夜とも、多彩なゲストが出演します。詳しくはホームページをご覧ください。
http://www.makigami.com/neo-voice.html
ヴォイスの挑戦
FESTIVAL NEO-VOICE #1 概要
(フェスティバル ネオ・ヴォイス 第一回)
 2010年3月29.30.31日 青山円形劇場


本邦初の“ヴォイス”“声のチカラ”に焦点をあてた3日間のフェスティバル。近年注目の「ヴォイス」。さてヴォイスとは何か? なぜいまヴォイスなのか?その本質、可能性、表現の広がりを、余すところなくご紹介する3日間です。

■冒険とチャレンジの声
29日 ソロ・ヴォイス・パフォーマンス
国内の活動のみならずヨーロッパやアメリカなどで知名度の高い、精鋭のヴォイス・パフォーマー6人のソロという、意欲的なプログラムです。楽器奏者との共演では音楽的要素が強くなりますが、今回は敢えて「ソロ」ということにこだわり、楽器のひとつとしての「声」ではなく、独立した表現としての「ヴォイス」を、多様な出自(ロック、ジャズ、現代音楽など)を持つアーティストの多彩な表現から味わっていただきたいと思います。このエクスペリメンタルな試みは、演じるパフォーマーにとってもスリリングなチャレンジです。

■悠久と豊饒の声
30日 アルタイの英雄叙事詩カイ
アルタイ共和国から来日するボロット・バイルシェフは、現代の楽曲に伝統楽器や伝統唱法を取り入れ、その優れた表現力、歌唱力によって、世界中にファンを得ているスーパースター。高低多種多様な変幻自在のヴォイスは、声の持つエネルギーの豊かさや力強さを感じさせるとともに、2千年という大地に根ざした悠久の時間をも彷彿とさせます。アルタイに造詣の深い作家、田口ランディ氏のトークもアルタイの文化や音楽への興味を深めます。
(注:カイ シャーマンによって2千年を歌い継がれてきた英雄叙事詩。ホーメイなどと同じく喉声が使われる)

■どこまでも遊ぶ声
31日 超歌謡リサイタル
『ヒカシュー』としてのバンド活動、ホーミーや口琴を取り入れた演奏、またその紹介者としても知られるユニークなミュージシャン巻上公一は、宇宙語ヴォイスの達人でもあります。その巻上公一によるリサイタルでは、声の遊びが追求されます。ヴォイスの自由自在のおもしろさ、それが日本の歌謡と結びついたときに生まれる揺らぎや、意表を突く鮮烈なイメージの転換のマジック。ゲストに「7色の声を持つ妖精」とも呼ばれるおおたか静流を迎え、歌謡をヴォイスの遊び心で満たし、摩訶不思議な歌世界を創りあげます。

●ヴォイス実験室 オープニング・アクトについて
フェス開催の3日間、開場から開演までの30分間に、毎日異なったプログラムのオープニング・アクトが用意されています。サイレントムービーとヴォイス、ホーメイのグループ演奏、芝居仕立てのヴォイスオペラ。このフェスにふさわしく、ヴォイスの無限の可能性を実験的に試みました。こちらもお見逃しなく。
by flammableskirt | 2010-03-11 11:27

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