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by flammableskirt
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読書

またしても、昨日は上下二巻の篠田節子さんの「仮想儀礼」を一気読みしてしまって、寝不足で胃がもたれて目が疲れた。さすがにこの年になると一晩で二冊は身体に応えるが、私はなんとしても一気に読みたいのである。勢いで読まないと感動できないのである。すげー面白かった。宗教好きに私にはたまんないテーマだった。篠田先生、素晴らしいです。ありがとうございました。堪能しました。
そういえば村上春樹さんの新作もカルト宗教のことが書かれているらしいけれど、まだ読んでいない。なぜいまカルトなんだろうか。……と言いつつ、私の野生時代の新連載も似たようなと言えば、似たようなテーマだが……。

人に会う予定がないときは、余力で本を読んでしまう。本が読めるということは体力は相当回復しているのだろうが、これまた読みすぎて疲れるのであった。どうして自己コントロールができないのだ。情けないっ。ほどほどということを知れ!バカ者と自分に言ってみるが、最後まで読みたいという欲望に勝てない。それほど面白い小説だったということか。

またしても大量にAmazonで本を注文してしまい、読みたいものがてんこ盛りである。本は思い切りトランス状態に入るので、社会復帰が難しい。私の場合、映画よりも演劇よりもやはり本である。本という世界に入ってしまうと、完全にあっち側に連れていかれてしまう。映像があるものはダメなのである。言葉がいいのだ。言葉で入ってきたものを自分の頭で視覚化しているときに、ものすごくトランスに入る。それは、自分が小説を書いているときも同じである。言葉を書きながら頭のなかで映像を追っている。そういうときがすごく気持ちよく忘我の状態なのである。

だが、今日も戻る時間だ。家族と過す時間はこっちの妄想世界に戻らなければならない。どちらも妄想だが、個人的妄想と、社会的妄想を行き来することは大切だ。執筆や読書は面白いが、それは一人の世界の妄想に過ぎない。家族、特に子どもと過す時間は共有妄想の世界であり、妄想も人と共有しているほうが広がりがある。ものを書いて発表したいのは、お金のためでもあるが、妄想を誰かと共有していからなんだろう。けっきょくのところ共有なんてできないのだが(笑)
by flammableskirt | 2009-06-05 16:36