さまざまな出来事のあいだの出来事
2009年 03月 26日
浅間神社の隣にある冨士健康センターという不思議な温泉施設に宿泊。友人の秋山さんといっしょに、ほうとうを食べて、UFOを観測する。
UFOを観測できたか?と聞かれれば、できた。しかし、UFOとはそもそも未確認飛行物体であって、空飛ぶ円盤ではない。未確認な飛行物体を観測したのは確かである。
面白かったのは、観測するというプロセスの過程に起った出来事であった。いろいろあったが、印象深かったのはタロットだった。秋山さんがタロットを持っていたので、タロットを引いてみた。タロットはそれなりに勉強しているのでおおまかでも自分で読める。この日に引いたカードの意味の深さと透明さは、バイカル湖以上であり、正直、この啓示にものすごい衝撃を受けた。頭にたくさんの電飾がともりピッカピッカしているような感じだった。
やはり、UFO観測会などという、まったくなんの得にもならないくだらない催しのために、大人が仕事をやりくりして集まって宴会をしている……という、あっぱらぱーな状況において、意識はとてもゆるーくなり、別の感覚が動き出すのだなあと感じた。自我がバリバリのときは、こんなすごいカードは出にくい。
ただもう、このカードの意味を解くだけで、たいへんなことになってしまい、UFO観測の結果など吹っ飛んでしまった。もちろん、観測できたのだから、それにこしたことはないが、本当にすごいものは結果ではなくプロセスのなかに潜んでいるのだと改めて思う。
明け方まであんなに晴れていたのに、観測が終わって眠ったら雨だった。
娘はビーフジャーキーを食べてじんましんになり、今朝は病院に行った。ビーフジャーキーという食べ物、ものすごい高カロリーなだけあって、強いね。半かけほと食べただけで娘には過剰だったようだ。あんなものをがつがつ食べる人たちとは戦争などしたくない。負けるに決まっているであろう。
とてもよい体験をたくさんした夜だった。秋山さんは、ほんとうにすてきな人だと、また改めて思った。編集者の方たちは、作家の取材同行ということもあるのだろうけれど、仕事が多すぎて悶々として、自分らしさを出せないように感じた。こんな変てこりんな集いもめったにないのだから、もっと「俺オレ」状態で、自分のことを探ってみるのもよいと思うのだが……。やはり、会社での仕事ですり減っているのだろうか。最近は「オレはおれだ〜」と炸裂させるような元気のある人が少ない。
いいんだよ、こういうときは無礼講でも……と思うのだが。